LUMIX LX100 IIの後継機について、発売日や噂、リーク情報、価格やスペックの見通しを調べているあなたへ。今のタイミングで本当に新型のLX100 IIIを待つべきなのか、ライカD-LUX8とどう違うのか、中古でLX100 IIを買うのはアリなのか……気になるところがたくさんありますよね。
ネット上には、LUMIX LX100 IIの後継機とされるLX100 IIIの発売日予想やリーク情報、G9IIと同じセンサーが載るのではないかというスペックの噂、価格帯の予想まで、いろいろな情報が飛び交っています。その一方で、「そもそも後継機は出ないのでは?」という声もあって、生産終了の話や中古価格の高騰を見て不安になっている人も多いと思います。
さらに、最近は高級コンデジ市場そのものが再び盛り上がってきていて、X100シリーズやGRシリーズが品薄になっていることもあり、「それならLUMIX LX100 IIの後継機が出てくれたらいいのに」と感じている人も多いはずです。カメラ選びの基準として、コンパクトさと画質のバランスを重視する人が増えていることもあって、余計に悩ましい状況ですよね。
この記事では、これまでに出てきたリークや噂をいったん整理しながら、LUMIX LX100 IIの後継機が今後どれくらいの可能性で登場しそうかを、カメラスタディラボの視点で落ち着いて解説していきます。あわせて、今の高級コンデジ市場の流れや、LX100 IIの代わりになり得る選択肢も紹介するので、「待つか」「買うか」を決めるときのヒントにしてもらえたらうれしいです。
かしこまった技術解説というより、LX100シリーズが好きな一人のカメラ好きとして、あなたと同じ目線で話していきますね。読み終わるころには、自分にとってベストな動き方がかなり見えてくるはずです。
- LUMIX LX100 IIの後継機に関する最新の噂とリークの整理
- なぜ「後継機は出ない」と言われてきたのか、その背景
- LX100 IIIが出るとしたら搭載されそうなセンサーやAF、動画機能の予想
- 高級コンデジ市場の流れをふまえた「待つか買うか」の考え方
LUMIX LX100 II 後継機を巡る現状と背景
まずは、LUMIX LX100 IIの後継機まわりでここ数年どんな動きや噂が出てきたのかを整理しておきます。この流れを押さえておくと、「今すぐ発表がありそうか」「しばらく様子見なのか」の肌感がかなり見えてきますよ。単発のリーク情報だけを見ると振り回されがちですが、時間軸で並べてみると、パナソニックがコンパクトカメラをどう扱ってきたのか、その方針の変化も見えてきます。
LUMIX LX100 II 後継機の噂とリーク情報

ここ数年、LUMIX LX100 IIの後継機については、海外の噂サイトやニュースサイトを中心に何度か話題になってきました。特に盛り上がったのが、ライカD-LUX8の登場と、2025年10月17日前後にLX100 IIIが発表されるのではないかというリークです。ここが、いわゆる「本命リーク」として多くのユーザーをザワつかせたタイミングですね。
ライカD-LUX8登場と「兄弟機」への期待
ライカD-LUX8は、これまでのD-LUXシリーズと同じくLUMIX LX100シリーズをベースにした兄弟機と考えられていて、4/3型センサーと明るいズームレンズという基本コンセプトはそのままに、デザインと操作系をライカ寄りに仕立てたモデルです。実際にスペックを見比べると、焦点距離レンジやF値、センサーサイズなど、LX100 IIとの共通点が多く、「ああ、やっぱりLX100系の系譜だな」と感じるところが多いはずです。
このD-LUX8登場によって、「ベース機があるならLUMIX版の新型も近いのでは?」という期待が一気に高まりました。ライカは基本的にLUMIXをベースに独自の味付けをしてくるので、LUMIX側の新しいプラットフォームがないと新モデルを展開しづらいからです。その意味では、D-LUX8は「何かしらの新しい土台が動いている」証のようにも見えます。
2025年10月発表説とその結果
さらに2025年秋には、「LX100 IIの後継機がG9IIと同じ約2500万画素クラスのセンサーを搭載して登場するかもしれない」「発表日は10月17日になる可能性がある」といった具体的な日付付きの噂まで出てきました。ここまで日付がピンポイントで出てくると、どうしても期待しちゃいますよね。
ただ、結果としてその日にLUMIX LX100 IIの後継機は発表されていません。実際の発表内容は、LUMIXシリーズのスマホアプリのアップデートや、既存機種のカラーバリエーション追加などが中心で、「LX100 III」という名前はどこにも出てきませんでした。ここで肩透かしを食らった人も多いと思います。
ここで押さえておきたいのは、こういった情報はあくまで信憑性が確定していない噂レベルだということです。メーカー公式のアナウンスではないので、話半分くらいで受け止めておくのがちょうどいいかなと思います。正確な情報や現行機の仕様については、たとえばパナソニック公式プレスリリース「デジタルカメラ LUMIX DC-LX100M2 発売」(出典:パナソニック公式サイト)のような一次情報をベースに確認するのがおすすめです。
とはいえ、「G9IIと同じセンサー」「像面位相差AF対応」といったキーワードが出てきたこと自体、パナソニック内部でコンパクト機に新世代のセンサーやAF技術を載せる構想がある可能性を感じさせます。発表が延びているだけなのか、企画がペンディングなのかは外からは分かりませんが、何もないところから出てきた話ではない、という印象を私は持っています。
あなたとしては、「噂を鵜呑みにしすぎないけれど、完全に無視もしない」というぐらいの距離感で見ておくのがちょうどいいかなと思いますよ。
後継機が発売されないとされる理由
一方で、「LUMIX LX100 IIの後継機はもう出ないのでは?」という見方も長く存在してきました。このネガティブな予想にはそれなりの根拠があって、単なる悲観ではなく、パナソニックの経営方針やカメラ市場全体の流れを踏まえたものなんですよね。
スマホ台頭とコンデジ縮小の流れ
まず大きいのが、スマートフォンのカメラ性能向上です。ここ10年ほどで、スマホカメラはセンサーサイズこそ小さいものの、複数カメラの搭載や計算写真技術の進化で、「明るい場所でのスナップなら十分」というレベルまで来ています。その結果、安価なコンパクトデジカメの市場は急速に縮小しました。
パナソニックもこの流れを受けて、「スマートフォンで代替できるコンパクトカメラの新規開発は行わない」という方針を打ち出しました。この一言がかなり強く受け止められてしまい、「じゃあコンデジ全部やめるの?」と不安になった人も多かったと思います。
高級コンデジも巻き添えを食った?
LX100シリーズはマイクロフォーサーズセンサー搭載の高級コンパクトなので、単純に「スマホの代わり」とは言い切れない存在です。それでも、市場区分上はコンデジに含まれるので、社内のリソース配分として後回しになってしまった可能性があります。
その結果、海外の一部情報サイトでは「LX100 IIの後継は期待できない」という強めのトーンの記事が出たこともありました。LX100 II自体もすでに生産終了となり、新品がほとんど流通していない状況が続いたことで、「本当にシリーズが終わってしまうのでは」と感じた人も多いと思います。
なお、型落ちコンデジ全体の特徴やLUMIX LX100の立ち位置については、コンデジ型落ちおすすめ比較でLUMIX LX100を取り上げた記事でも整理しているので、あわせてチェックしてみてください。LX100 IIがどのあたりのポジションで評価されてきたのか、より立体的にイメージできると思います。
ただ、近年になって高級コンデジが再評価され、中古市場でLX100 IIが高値で取引されるようになったことや、ライカD-LUX8といった兄弟機が登場したことを考えると、「一度は縮小したものの、企画そのものが完全に消えたとは言い切れない」というのが、今の空気感に近いかなと感じています。
「出ない理由」ばかりを見てしまうと気持ちが沈んでしまいますが、実際にはメーカー側も市場の盛り上がりを見ながら柔軟に方針を変えていくので、ここから再びギアを入れ直す可能性も十分あると私は見ています。
期待されるセンサー仕様の変化

LUMIX LX100 IIの一番の魅力は、コンパクトボディにマイクロフォーサーズセンサーを詰め込んだ点です。現行機はマルチアスペクト対応の約1700万画素クラスですが、もし後継機が出るなら、G9II世代の約2500万画素クラスのセンサーが最有力候補として語られています。ここは多くのユーザーが期待しているポイントですよね。
画素数アップで変わる描写とトリミング耐性
画素数が増えると細部の解像感が向上し、トリミング耐性も高まります。ストリートスナップや旅行スナップで「あと一歩寄り切れなかった」というシーンでも、後から構図を整理しやすくなるのは大きなメリットです。ブログ用の写真を余裕を持って切り抜いたり、大きめのプリントにチャレンジしたりと、使い方の幅も広がります。
一方で、画素数アップはデータ量の増加も意味します。RAWの一枚あたりのファイルサイズが大きくなれば、SDカードやPCのストレージ消費も増えますし、RAW現像に使うPCの処理負荷も重くなります。ここは、「どれだけトリミング耐性が欲しいか」「どのくらいのサイズで最終出力するのか」と相談しながら考えたいところですね。
最新マイクロフォーサーズセンサーのメリット
G9IIクラスの最新センサーが載るとすると、高感度耐性やダイナミックレンジも改善される可能性が高いです。具体的には、夜の街スナップでISOを上げてもノイズが出にくくなったり、逆光シーンで白飛びと黒つぶれの両方を抑えやすくなったりします。これは、RAW現像での自由度にも直結する部分です。
センサー仕様が変わるときにチェックしたいポイント
- 有効画素数と、最終的にどのサイズで使うことが多いか
- 高感度のノイズ耐性(夜景・室内撮影が多いなら重要)
- ダイナミックレンジ(逆光やコントラストの強いシーンが多い場合)
- 連写性能やバッファ容量とのバランス
マイクロフォーサーズセンサーそのものについて深く知りたい場合は、フォーサーズとマイクロフォーサーズの違いを解説した記事も参考になると思います。センサーサイズのイメージがつくと、「フルサイズじゃないからダメ」という単純な話ではないことも分かってきますよ。
後継機で導入が噂されるAF性能の進化

AFまわりは、もしLUMIX LX100 IIの後継機が出るなら、ほぼ確実にアップデートされるであろうポイントです。LX100 IIはコントラストAFベースで、静止体には強い一方、動きものや暗所では迷うこともありました。ここが改善されるかどうかで、カメラ全体の「頼もしさ」が一段変わってくるはずです。
像面位相差AF+コントラストAFのハイブリッド
そこで噂されているのが、像面位相差AFを組み合わせたハイブリッドAFの採用です。G9II世代で実現した「フェーズ+コントラスト」の組み合わせは、静止体から動体まで幅広くカバーでき、被写体認識AFとの相性も良好です。
もしLX100 IIIにも同系統のAFシステムが載るとしたら、以下のような変化が期待できます。
- 子どもやペットが手前に飛び出してきても素早くピントを合わせる
- ストリートで歩いてくる人物の目にしっかりAFが残る
- 夜の街スナップでもピント合わせの迷いが減る
- 動画撮影中のフォーカス送りが自然でスムーズになる
被写体認識AFの精度と挙動もカギ
最近のカメラでは、人・動物・車・バイク・鳥などを自動で認識するAFが当たり前になりつつあります。LUMIXシリーズも例外ではなく、G9IIやSシリーズでかなり賢くなってきました。LUMIX LX100 IIの後継機でも、この被写体認識がどこまで載るかは大きなポイントになりそうです。
特にストリートスナップや日常スナップが中心の人にとっては、「カメラが勝手に顔や瞳を追ってくれるかどうか」で撮影体験がかなり変わってきます。構図に集中したいときほど、AFは頼れるパートナーになってほしいところですよね。
AF性能を見るときのチェックリスト
- 瞳AF・顔認識AFがどのくらい正確に動くか
- 動く被写体への追従性能(スポーツ・子ども・ペットなど)
- 暗所やコントラストの低い被写体でのAF速度
- 動画撮影時のAF挙動(ガクガクせず、スムーズかどうか)
コンパクト機とはいえ、AFが今どきの水準に追いついてくれると、「軽いのに仕事はしっかりこなすメインカメラ」になってくれるはずです。ここは個人的にもかなり期待しているポイントです。
検討される動画機能と可動式モニター
LX100 IIが発売された当時は、4K30p動画が大きなセールスポイントでした。ただ、2025年の今となっては4K60pや高ビットレート、Log撮影、縦動画対応などが求められる時代です。YouTubeやショート動画文化の広がりもあって、「写真も動画も片手でこなせるカメラ」が重宝されるようになりました。
動画機能のアップデート候補
もしLUMIX LX100 IIの後継機が登場するなら、動画機能の強化はほぼ必須だと感じています。考えられるアップデート候補を整理すると、たとえばこんなイメージです。
| 項目 | LX100 II | LX100 III(期待・予想) |
|---|---|---|
| 動画解像度 | 4K 30pまで | 4K 60p対応 |
| 色深度 | 8bit | 10bit内部記録の可能性 |
| ログプロフィール | なし | V-Logやフラットプロファイル |
| 縦動画 | 事実上非対応 | 縦位置記録・SNS向けモード |
※あくまで現行のLUMIXシリーズの傾向から見た予想イメージです。
もちろん、すべての要素がフル搭載されるとは限りませんが、「VlogやYouTube撮影も十分こなせる一台」くらいの立ち位置には調整してくる可能性が高いかなと思っています。ミラーレス一眼まではいらないけれど、動画もきちんと取り組みたい人にハマるポジションですね。
可動式モニターとUSB Type-Cはぜひ欲しい
多くのユーザーが強く望んでいるのが可動式モニターです。LX100 IIの固定液晶は、ローアングルやハイアングル撮影、Vlogの自撮りでは正直不便でした。もし後継機がチルトかバリアングル方式のモニターを採用してくれれば、撮影スタイルの自由度は一気に広がります。
さらに、USB Type-Cによる充電・給電対応もほぼ必須級の要素です。モバイルバッテリーから給電しながら長時間撮影ができれば、旅行先やイベント撮影でもバッテリー残量を気にせず使いやすくなります。動画機能と合わせて考えると、「長時間運用を前提にした電源設計」が重要になりそうです。
もちろん、ここで挙げた仕様はあくまで「こうなったらうれしいよね」という理想像に近い話です。実際にどこまで対応するかは、サイズや熱設計、価格とのバランスで変わってきます。仕様面で気になるところは、正確な情報が出たタイミングで、メーカー公式サイトやカタログを基準にチェックするようにしてください。最終的な判断は専門家にご相談ください。
どこまで盛り込まれるかは実際に発表されるまで分かりませんが、「LX100のサイズ感でここまで撮れるのか」と驚かせてくれる仕様を期待したいですね。
LUMIX LX100 II 後継機投入の可能性と市場ニーズ
ここからは、LUMIX LX100 IIの後継機が今後本当に登場しそうかどうかを、市場の流れとユーザーのニーズの両方から見ていきます。ただ噂を追いかけるだけではなく、カメラ業界全体の文脈に置いて考えてみると、「出てもおかしくない状況なのか」「まだ難しそうなのか」が、かなりクリアになってきますよ。
後継機を支える高級コンデジ市場の再興

一度は縮小したかに見えた高級コンデジ市場ですが、ここ数年で明らかに流れが変わってきました。代表的なのが富士フイルムX100シリーズやリコーGRシリーズの人気で、どちらも品薄や中古価格高騰が話題になるほどの盛り上がりを見せています。「欲しくても手に入らない」という声もかなり多いですよね。
なぜ高級コンデジが再評価されているのか
背景にあるのは、「スマホでは満足できないけど、一眼一式を持ち歩くのはしんどい」というユーザー層の増加です。フルサイズやAPS-Cのミラーレスは確かに画質が良いのですが、ボディ+レンズ2〜3本となると、それなりの荷物になります。日常使いにはオーバースペックだと感じる人も少なくありません。
そこで注目されているのが、「大きなセンサー+明るいレンズをコンパクトなボディに詰め込んだ高級コンデジ」です。LX100シリーズはまさにこのコンセプトの代表格で、マイクロフォーサーズセンサーとF1.7-2.8のズームレンズを、小型ボディにまとめているのが特徴でした。
LX100シリーズのポジション再確認
この文脈で見ると、マイクロフォーサーズセンサーと明るいズームレンズを搭載したLUMIX LX100シリーズは、本来ならかなり強い武器を持っているカテゴリーです。LX100 IIが中古市場で高値で取引されているのも、まさにこの「高画質コンパクトを求める波」に乗っているからだと感じます。
今の市場をざっくり整理すると、
- 単焦点+APS-C:X100シリーズ、GRシリーズ
- ズーム+1.0型:ソニーRX100シリーズなど
- ズーム+4/3型:LX100シリーズ、D-LUXシリーズ
といった感じで、それぞれにファンがいる状態です。この中でLUMIX LX100 IIの後継機が出てくれば、「ズームの利便性と大きめセンサーの画質を両立した一台」として、かなりユニークなポジションを取れるはずです。
登場すれば狙われる価格帯と位置づけ
LUMIX LX100 IIの後継機が登場するとしたら、どのあたりの価格帯に落ち着きそうかも気になるところですよね。あくまで私の予想ですが、実売ベースで10万円台後半〜20万円前後あたりが現実的なラインかなと思います。
ライバルとの価格バランス
これは、ライカD-LUX8や富士X100シリーズ、リコーGRシリーズといったライバル機の価格ゾーンを踏まえたうえでの大まかな目安です。フルサイズミラーレスのエントリー機+単焦点レンズをそろえるよりは少し抑えめだけれど、高級コンデジとしてはしっかり投資が必要なポジションですね。
たとえば、
- 富士X100シリーズ:ボディ単体で20万円前後
- リコーGRシリーズ:10万円台後半
- ライカD-LUX8:ブランド料込みでさらに高め
といったイメージを考えると、LUMIX LX100 IIの後継機が同じくらいのレンジに入ってきても不思議ではありません。ズームレンズ搭載であることを考えると、むしろコストパフォーマンスの良い位置を狙ってくる可能性もあります。
ここで挙げた価格帯は、あくまで他社モデルの傾向から見た一般的な目安にすぎません。実際の価格設定は為替や部材コスト、市場の状況によって大きく変わる可能性があります。正確な情報は公式サイトをご確認ください。また、購入の最終判断は、販売店スタッフや専門家の意見も踏まえて行うのがおすすめです。
位置づけとしては、「一眼のサブ」ではなくメインカメラとしても十分戦える高級コンパクトというイメージになるはずです。軽快さを重視するスナップ派や、旅行用の一台を探している人にとって、非常に魅力的な選択肢になり得ます。
LUMIX LX100 II 後継機が競合する他社モデルとの比較
仮にLUMIX LX100 IIの後継機LX100 IIIが登場した場合、真っ向からぶつかるライバルとしては、以下のようなモデルが挙げられます。あなたが「待つかどうか」を考えるうえでも、この辺りとの比較イメージは持っておきたいところです。
単焦点系ライバル:X100シリーズ・GRシリーズ
X100シリーズやGRシリーズは、どちらもAPS-Cセンサー+単焦点レンズという構成です。ズームはできない代わりに、画質の余裕やボケ量、薄型ボディなどが魅力で、スナップ好きから熱烈な支持を集めています。画角もX100系は35mm相当、GRは28mm相当と、それぞれキャラクターがはっきりしています。
これに対して、LUMIX LX100 IIの後継機はマイクロフォーサーズセンサー+ズームレンズという構成になる可能性が高く、フレーミングの自由度や汎用性で優位に立てます。「常に28mmで撮る」世界観も楽しいですが、「今日は望遠寄りで切り取りたいな」と思ったときにスッと対応できるのはズームの強みですね。
ズーム系ライバル:D-LUX8・RX100シリーズ
ライカD-LUX8はLX100シリーズと近いスペックを持つ兄弟機ですが、価格帯とブランド性の面でかなり異なるポジションです。「ライカのルックやブランドを取るか、LUMIXのコスパと機能性を取るか」という選択になるでしょう。
ソニーRX100シリーズは1.0型センサー+ズームレンズという構成で、センサーサイズは一回り小さいものの、コンパクトさと高速AF、動画性能などが評価されています。もしLX100 IIIが出るとしたら、「サイズはRX100ほど小さくないけれど、画質とレンズの明るさで勝負」という立ち位置になりそうです。
型落ちコンデジ全体の比較や、LUMIX LX100の立ち位置は、先ほど紹介したコンデジ型落ちおすすめ比較の記事でも詳しく解説しています。現行の高級コンデジと合わせて検討したい場合は、そちらも参考になるはずです。
| モデル | センサーサイズ | 有効画素数 | レンズ(35mm換算) | F値 | ボディ重量 | 動画性能 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| LUMIX LX100 II | 4/3型 | 1700万画素 | 24-75mm | F1.7-2.8 | 約392g | 4K/30p |
| (予想)LUMIX LX100 III | 4/3型 | 2000万画素前後 | 24-75mm付近 | F1.7-2.8 | 400g前後 | 4K/60p以上? |
| FUJIFILM X100V / X100VI | APS-C | 2600万〜4000万画素 | 35mm固定 | F2.0 | 約478g | 6.2K / 4K |
| RICOH GR III / IIIx | APS-C | 2424万画素 | 28mm / 40mm固定 | F2.8 | 約257g | フルHD/60p |
| Leica D-LUX8 | 4/3型 | 2000万画素 | 24-75mm | F1.7-2.8 | 約397g | 4K/30p |
| SONY RX100 VII | 1.0型 | 2010万画素 | 24-200mm | F2.8-4.5 | 約302g | 4K/30p |
※LX100 IIIは予想スペックとして一般的な噂レベルの数値を想定しています。
※実際の製品版とは異なる可能性があります。
後継機の発売時期や正式発表への見通し

一番気になるのは、「結局いつ出るの?」という発売時期の話ですよね。2025年10月17日前後の発表説は結果的には外れてしまい、現時点ではLUMIX LX100 IIの後継機に関する公式な発表はありません。
過去のサイクルから見えること
パナソニックは、フルサイズのLUMIX SシリーズやマイクロフォーサーズのGシリーズなど、主力のミラーレス機を中心に開発を進めています。新しいセンサーやAFシステムは、まずこうしたフラッグシップやメインラインに投入され、その後にコンパクト機へ展開されることが多いです。
この流れで考えると、G9IIのような「新しい世代の基幹機」が出そろったタイミングで、コンパクトにも技術が降りてくる可能性はあります。問題は、それが「いつになるのか」と「LX100シリーズに使われるのか」という点ですね。
現実的な期待値の置き方
過去の新製品サイクルや、ライカ側の動き、高級コンデジ市場の盛り上がりを総合して考えると、「2025年〜2026年前半くらいに動きがあればうれしいな」というのが現実的な期待値かなと思います。ただし、これはあくまで私個人の予想であって、確定情報ではありません。
発売時期や仕様に関する情報は、必ずメーカーの公式発表を基準に判断してください。噂やリークは参考程度にとどめ、購入の最終判断はカメラ販売店や専門家の意見も踏まえて検討するのがおすすめです。特に高額な買い物になる場合は、実機に触れてみたり、レンタルで試してみるのも有効ですよ。最終的な判断は専門家にご相談ください。
あなたとしては、「どうしてもLX100のスタイルが好きで後継機を待ちたい」のか、「今すぐに使えるカメラが欲しい」のかを一度言語化してみると、次の一歩が決めやすくなるかなと思います。
まとめ:今後のLUMIX LX100 II 後継機に期待するポイント
ここまで、LUMIX LX100 IIの後継機をめぐる噂や背景、もしLX100 IIIが出るとしたら搭載されそうなセンサーやAF、動画機能の方向性についてお話ししてきました。情報量が多くて少し疲れたかもしれませんが、その分、頭の中はだいぶ整理されてきたのではないでしょうか。
2025年11月時点では、LUMIX LX100 IIの後継機はまだ正式発表されていません。それでも、高級コンデジ市場の再熱やライカD-LUX8の登場、G9II世代のセンサーや像面位相差AFの存在を考えると、「パナソニックがこのジャンルに再び本気を出す可能性は十分ある」と私は見ています。少なくとも、「可能性ゼロ」と悲観しきってしまう段階ではないかなという印象です。
もしあなたが、今すぐにでも小型高画質なカメラが必要であれば、中古のLX100 IIや他社のX100、GRといった現行モデルを選ぶのも立派な答えです。逆に、「どうしてもLX100のサイズ感で最新スペックを待ちたい」というのであれば、噂レベルの情報を追いつつ、もう少し様子を見るという選択肢もあります。
最後に、判断のヒントをざっくりまとめるとこんな感じです。
- すぐに使う用途があるなら、今買えるベストな一台を選ぶ
- LUMIX LX100シリーズのサイズ感と操作感に惚れているなら、後継機に賭けるのもアリ
- マイクロフォーサーズ全体のシステムに興味があるなら、一眼ボディ+レンズという選択肢も検討する
- 予算を抑えたい場合は、3万円以下の中古ミラーレスの選び方を解説した記事も参考にする
いずれにしても、数値や価格はあくまで一般的な目安であり、実際の仕様や価格は変動します。正確な情報は公式サイトをご確認ください。気になる点があれば、カメラショップのスタッフや信頼できる専門家にも相談しつつ、あなたの撮りたい写真にいちばん合った一台を見つけていきましょう。LUMIX LX100 IIの後継機がもし登場したときには、その一台も含めて、またじっくり比較していきたいですね。



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