PowerShotG5XMarkIIの後継機がなかなか発表されず、「どうして出ないんだろう?」とモヤモヤしているあなたへ。G5XMarkII生産終了の話題を見かけて、「もう新品は手に入らないのかな」「PowerShotG5XMarkIIIって本当に登場するの?」と気になっている方も多いと思います。さらに、代わりの選択肢としてPowerShotG7XMarkIIIやPowerShotG7XMarkII、SonyRX100シリーズを調べていくうちに、どれを選ぶのが正解なのか分からなくなってしまいますよね。気づけばタブをいくつも開きっぱなしで、情報が散らばって頭がこんがらがってしまう…そんな状況、あるあるだと思います。
検索しても、PowerShotG5XMarkIIIの噂話やG5XMarkII生産終了のニュース、高級コンデジのおすすめランキングなどがバラバラに表示されて、「結局どう判断したらいいの?」という一番知りたい部分が見えにくいのが現状です。特に高級コンデジのおすすめ記事は、代替候補の紹介が中心で、G5XMarkIIの“後継機が出ない問題”そのものを丁寧に整理してくれる情報は意外と少ない印象です。その結果、「後継機がなぜ出ないのか」「出る可能性はどれくらいあるのか」「今買うべきか、それとも待つべきか」という本質的な問いを、自分で考えて結論を出さないといけない状況になりがちなんですよね。
そこでこの記事では、PowerShotG5XMarkIIの後継機が登場していない背景を、カメラ市場の流れやキヤノンの戦略も踏まえて分かりやすく整理します。そのうえで、PowerShotG7XMarkIII・PowerShotG7XMarkII・SonyRX100シリーズといった代替候補をどう比較し、どんな基準で選べば後悔しにくいのかを、具体的な視点とチェックポイントを交えて解説していきます。今、カメラを買うべきか、それとも待ったほうがいいのか迷っている方にとって、判断材料としてしっかり役立つ内容になっているはずです。
- PowerShotG5XMarkII後継機が出ていない現状と背景
- PowerShotG5XMarkIIIの噂と期待できるポイント
- G7XシリーズやSonyRX100シリーズを含めた代替候補の整理
- 今買うか待つかを決めるための考え方とチェックポイント
PowerShotG5XMarkIIの後継機動向
まずは、PowerShotG5XMarkIIの後継機がなぜ出てこないのか、そして今後PowerShotG5XMarkIIIのようなモデルが現れる可能性はどれくらいありそうなのかを整理していきます。そのうえで、現行のG7XシリーズやSonyRX100シリーズ、高級コンデジおすすめ候補との関係も見ていきましょう。ここを押さえておくと、「なんとなく不安だから様子見」ではなく、「こういう理由があるから今はこの選択でいこう」と腹をくくりやすくなりますよ。
PowerShotG5XMarkIIIの噂や動向

PowerShotG5XMarkIIIという名前自体は、ユーザーの間でかなり前から期待を込めて語られてきました。掲示板やSNSでも、「次はデュアルピクセルAFになるのかな」「EVFがさらに見やすくなるといいな」といった妄想交じりの予想が、何度も盛り上がっていますよね。ただ、現時点ではメーカーから開発発表やティザー情報が出ているわけではなく、あくまで「出てくれたらいいな」というレベルの話にとどまっています。
一部の海外サイトやリーク系の情報では、PowerShotGシリーズ復活の噂が断続的に流れています。センサーは最新世代の1.0型に更新され、AFはミラーレスで実績のある技術をベースにするとか、広角寄りのズームレンズになるとか、断片的な話は出てきますが、どれも確定情報ではありません。特に、モデル名がはっきりと「PowerShotG5XMarkIII」と名指しされているケースは少なく、「新しいGシリーズ」「写真寄りの新コンパクト」といったぼんやりした表現に留まっていることが多いです。
実際のところ、最近のキヤノンはPowerShotV10やPowerShotV1のようなVlog向けPowerShotシリーズに力を入れていて、コンパクト機のリソースをそちらに振っている印象が強いです。その分、写真寄りの高級コンデジであるGシリーズは、新モデルの投入ペースがかなりゆっくりになっています。これはキヤノンに限らず、他メーカーでも同じ傾向が見られます。
ここは要注意ポイントです。PowerShotG5XMarkIIIに関する情報は、現状ではほとんどがユーザーの期待や予想の域を出ません。「いつ出るのか」「どんなスペックになるか」を前提に購入計画を立ててしまうと、計画が大きく崩れるリスクがあります。発売時期が読めないだけでなく、もし出たとしても価格や方向性が自分の想像と違う可能性もあるからです。
とはいえ、Gシリーズ自体が完全に終わったわけではなく、過去モデルの人気や中古需要の高さを見ると、将来的なシリーズ復活の余地はまだ残っていると感じています。中古市場ではG5X初代やG5XMarkIIが今でも一定の人気を保っていて、状態の良い個体はすぐに売れてしまうことも多いです。これは、「コンパクトだけどEVF付き」「1.0型センサーで本格的に撮れる」というコンセプトに根強いファンがいる証拠でもあります。
ただし、そのタイミングを正確に予測するのは正直かなり難しい、というのが私の率直なスタンスです。カメラ業界全体がミラーレスとVlogカメラ中心に動いている中で、G5XMarkIIIのようなニッチな高級コンデジを出すかどうかは、メーカーにとっても慎重な判断が必要なはずです。なので、「次の旅行までにはきっと出るはず」と期待して待つよりも、「出たらそのときにまた検討しよう」くらいの気楽なスタンスでいたほうが、精神的にも楽かなと思います。
G5XMarkII生産終了の現状
G5XMarkIIは、すでに多くの国と地域で「生産終了」「在庫限り」の扱いになっています。公式オンラインストアや大手量販店のWebサイトを見ても、ラインアップからそっと消えていたり、「お取り寄せ不可」「販売終了」と明記されているケースが増えました。「あれ、ついこの前まで在庫あったのに…」と感じた方もいるかもしれません。
この背景には、スマートフォンカメラの性能向上により、コンパクトデジカメ全体の市場が縮小していることがあります。特に、センサーサイズの小さいエントリーコンデジは、すでに多くのメーカーが撤退・縮小しており、高級コンデジも例外ではありません。「スマホでは物足りないけれど、一眼やミラーレスは大げさに感じる」というニーズは確かにあるものの、台数ベースではそこまで大きな市場ではないのが正直なところです。
中でも、1.0型センサーを積んだ高級コンデジは、価格帯がエントリーミラーレスやAPS-C機と一部かぶってくるため、メーカーとしては新モデルを頻繁に更新しにくくなっているのが現実です。「同じ10万円前後ならレンズ交換式に行きたい」というユーザーも一定数いて、開発リソースをどこに振るかという意味で、G5XMarkIIのようなモデルはどうしても後回しになりがちです。
補足:1.0型センサーって?
1.0型センサーは、一般的なコンデジよりも大きな撮像素子で、スマホよりも一段上の画質が期待できるサイズ感です。高感度ノイズの少なさや、背景ボケの自然さ、階調の豊かさなどに効いてきます。背景ボケや高感度性能を重視したい人にとっては、まだまだ魅力の大きいフォーマットですね。一方で、ボディサイズや価格がどうしても大きくなりがちという弱点もあります。
在庫の面で言うと、量販店はすでに新品の仕入れを止めているところが多く、残っているのは「在庫限り」「展示品処分」といったパターンが中心になってきました。中古ショップや個人売買のほうが、むしろ選択肢が多い地域もあります。中古で狙う場合は、シャッター回数や外装のスレだけでなく、EVFの動作やレンズの繰り出しのスムーズさもチェックしておきたいところです。
一方で、同じ「後継機が出ない問題」を扱ったカメラとして、PowerShotSX740HSのようなモデルもあります。似た状況で悩んでいる方は、サイト内のPowerShotSX740HS後継機が出ない中で選ぶ最適カメラも、考え方の参考になると思います。「後継機が出ない=メーカーに見放された」ではなく、「市場の変化で立ち位置が変わった」と捉えると、気持ちの整理もしやすいですよ。
PowerShotG7XMark III比較

実際の使用感ベースで見ると、PowerShotG7XMarkIIIは「G5XMarkIIが消えた後の実質的な受け皿」としての役割をだいぶ担っていると感じます。どちらも1.0型センサーと明るいズームレンズを備えた高級コンデジであり、写真の仕上がりや操作感もかなり近い方向性です。「G5XMarkIIの写りが好きだったけど、今から新品を買うのは難しい」という人が、最初に検討するべき候補の一つと言っていいかなと思います。
G5XMarkIIとG7XMarkIIIの共通点
共通点としては、まず1.0型センサー+明るい広角寄りズームという構成が挙げられます。どちらも24mm相当の広角からスタートしており、旅行や日常スナップ、カフェ撮りなどでとても使いやすい画角です。描写傾向もキヤノンらしい自然な色合いで、肌の階調や空の青さも素直な印象なので、「撮って出しで使いやすい」という声が多い組み合わせです。
また、オートモードの賢さや、タッチパネル操作のわかりやすさも、両機種に共通する強みです。カメラにそこまで詳しくない家族や友人に渡しても、それなりにちゃんとした写真になりやすいので、「自分だけでなく、家族も使えるカメラ」としての安心感があります。キヤノンのUIに慣れている方なら、メニューの配置やボタンの役割もすぐに馴染めるはずです。
| 項目 | PowerShot G5 X Mark II | PowerShot G7X Mark III |
|---|---|---|
| センサー | 1.0型 CMOS | 1.0型 CMOS |
| レンズ | 24–120mm相当 F1.8–2.8 | 24–100mm相当 F1.8–2.8 |
| EVF | ポップアップEVF搭載 | 非搭載 |
| 液晶モニター | チルト式(上方向) | チルト式(上方向・自撮り対応) |
| 動画性能 | 4K対応(クロップあり) | 4K対応・ライブ配信機能が充実 |
| ボディサイズ | やや大きめ・EVF搭載の安心感 | コンパクトで軽量 |
| 充電方式 | USB充電(対応) | USB充電(モバイルバッテリー運用しやすい) |
| 向いている用途 | スナップ・旅行・明るいレンズでの撮影 | Vlog・SNS動画・軽量サブ機 |
一番大きな違いはEVFの有無
大きな違いは、やはりEVF(電子ビューファインダー)の有無です。G5XMarkIIはポップアップEVF搭載で、強い日差しの下でもファインダーを覗いて撮れるのが大きな魅力でした。一方、G7XMarkIIIはEVFを省いたぶん、ボディをよりコンパクトに、動画機能を強めに振ったバランスになっています。「ファインダーがないと撮った気がしない」というタイプの方にとっては、ここが一番の悩みどころかもしれません。
私がG7XMarkIIIを「G5XMarkIIの代打」として評価しているポイント
- 同じ1.0型センサーと明るい24–100mm相当レンズで、画質の方向性が似ている
- チルト液晶と4K動画対応で、写真と動画のどちらも無難にこなせる
- コンパクトで軽く、持ち歩きやすさはG5XMarkII以上
- USB充電対応で、モバイルバッテリー運用がしやすい
最近は、G7XMarkIII自体がSNSや動画配信界隈で人気となり、品薄になりやすい時期もありました。新品・中古ともに価格変動が大きいので、購入タイミングは少し腰を据えてチェックするのがおすすめです。特に中古を狙う場合は、動画用途で酷使されている個体もあるので、バッテリーの持ちやボタンのヘタリ具合なども合わせて確認しておきたいところです。
PowerShotG7XMarkII選び方
予算を少し抑えたい場合や、「最新スペックよりもコスパ重視でいいかな」という方には、PowerShotG7XMarkIIも十分に選択肢になります。世代は一つ前ですが、1.0型センサーと明るいズームレンズという骨格は同じで、日常のスナップや旅行用としては今でもしっかり使えるレベルです。中古市場でも流通量が多く、状態と価格のバランスを見ながら選びやすいのもポイントですね。
G7XMarkIIIとの違いを押さえる
選び方のポイントとしては、「動画をどれくらい重視するか」が大きな分かれ目になります。G7XMarkIIIほど動画機能が尖っているわけではないので、本格的なVlogや長時間の4K撮影をメインに考えるなら、やはりG7XMarkIII側に軍配が上がります。具体的には、4K動画の仕様やマイク端子の有無、オートフォーカスの追従性などが差になりやすい部分です。
反対に、「写真メイン+たまにフルHDで動画を撮るくらい」なら、G7XMarkIIでも不満は少ないはずです。明るいレンズのおかげで、室内や夕景でもISOを上げすぎずに撮影しやすく、背景ボケを活かしたポートレートや料理写真もきれいに撮れます。起ち上がりの速さやAFの速度も、日常用途なら十分キビキビ動いてくれます。
中古で選ぶときのチェックポイント
G7XMarkIIは発売から時間が経っているぶん、中古での購入を検討している方も多いと思います。その場合は、次のようなポイントをチェックすると失敗しにくいです。
G7XMarkII中古チェックリスト
- レンズ鏡筒のガタつきや異音がないか
- 背面液晶に目立つ傷やドット欠けがないか
- バッテリーの持ちが極端に悪くないか(可能なら実機で確認)
- ズーム操作時にエラーや動作のひっかかりがないか
型落ちコンデジ全般の選び方や、どの程度スペックを割り切って良いかについては、より広い視点でまとめているコンデジ型落ちおすすめ比較!初心者から上級者向けまでも合わせて読んでおくと、判断がしやすくなると思います。「どこまで妥協して良いのか」の基準が、自分の中でクリアになってきますよ。
SonyRX100シリーズ評価
PowerShotG5XMarkIIの代わりを探すときに、必ず候補に挙がるのがSonyRX100シリーズです。特に、RX100VIIは望遠200mm相当までカバーするズームと、高速AF・高速連写を備えた「全部入り」寄りの一台で、性能面だけ見ればG5XMarkIIのライバル以上と言っていいレベルです。ポケットサイズでこれだけの性能を詰め込んでいるカメラは、今でもそう多くありません。
私がRX100シリーズを評価しているのは、「コンパクトなのに、とにかく性能で殴ってくる」ところです。AFの追従性や連写性能、動画機能など、一眼に迫る部分も多く、「サブ機だけど妥協はしたくない」というタイプの方にも向きます。特に、子どもの運動会やスポーツイベント、動物園での撮影など、「遠くの動く被写体をしっかり捉えたい」シーンでは、G5XMarkIIよりもRX100VII側にアドバンテージがあると感じることが多いです。
RX100シリーズを選ぶときの注意点
- メニュー構成がやや複雑で、初めての人には取っ付きにくい
- 望遠端のF値が暗めなので、室内や夜の望遠撮影では手ブレに注意
- 価格が高めで、特に最新世代は予算との相談が必須
このあたりをどう受け止めるかで、Gシリーズ寄りにするか、RX100シリーズ寄りにするかが変わってくるかなと思います。操作性やメニューの分かりやすさを重視するならキヤノン、性能の最大値を求めるならソニー、というざっくりしたイメージで見てもいいかもしれません。
もう一つ、RX100シリーズの魅力として、世代ごとのバリエーションが豊富という点があります。広角〜標準寄りで明るいレンズの世代もあれば、望遠重視の世代もあり、自分の撮影スタイルに合わせて選び分けられるのが強みです。G5XMarkIIが気に入っていた方なら、24–70mmや24–200mmクラスのズームを持つ世代が候補になってくると思います。
高級コンデジおすすめ候補
「G5XMarkIIの後継機が出ないなら、今買える高級コンデジでベストな一台を選びたい」という方に向けて、私が実際におすすめしやすい候補をまとめると、だいたい次のようなリストになります。ここでは、1.0型センサー+ズームレンズというG5XMarkIIに近いジャンルを軸にピックアップしています。
| モデル | 特徴 | こんな人に向く |
|---|---|---|
| Canon PowerShotG7XMarkIII | 1.0型センサー+明るいズーム、写真と動画のバランス型 | G5XMarkIIに近い写りで、EVFなしでもOKな人 |
| Sony RX100VII | 24–200mm相当ズーム、高速AFと連写に強い | 運動会や旅行で、遠くの被写体もしっかり撮りたい人 |
| Sony VLOGCAM ZV-1II | 動画・自撮り特化、広角寄りズーム | VlogやSNS発信がメインで写真はライトに楽しみたい人 |
| Panasonic Lumix TX2 | 24–360mm相当の高倍率ズーム+EVF搭載 | コンパクトでも望遠重視、個性派な一台が欲しい人 |
ここで挙げている価格帯や入手性は、あくまで記事執筆時点の一般的な傾向で、実際の販売価格は日々変動します。為替やメーカーのキャンペーン、在庫状況によっても大きく変わるので、最終的な判断をする前に、必ず最新の価格や在庫状況を確認してください。特に人気モデルは、値下がりを待っていると逆に生産終了で手に入りづらくなるケースもあるので、欲しいタイミングと予算のバランスを見ながら判断していきましょう。
また、高級コンデジ全般を「スマホからのステップアップ」という視点で比較したい場合は、サイト内の他の解説記事も参考にしつつ、自分がどのあたりの価格帯まで許容できるか、一度整理してみるのがおすすめです。
PowerShotG5XMarkIII登場時期
「結局、PowerShotG5XMarkIIIはいつ出そうか?」という話になると、正直なところ、はっきりしたことは誰にも言えません。ここ数年のキヤノンの動きを見る限り、コンパクトの新製品は写真寄りのGシリーズよりも、動画寄りのVシリーズに優先的にリソースを割いている印象がかなり強いです。これは、YouTubeやTikTokなどの動画プラットフォームの伸び方を見れば納得の流れでもあります。
その一方で、Gシリーズ全体のファンや、G5XMarkIIのような「EVF付き高級コンデジ」を求める声は根強く残っています。中古市場での価格がそこまで崩れていないことや、SNSで未だに作例が流れてくることからも、「写真メインでしっかり撮れるコンパクト」への需要は細く長く続いていることが分かります。市場全体としては台数が大きくないニッチな領域ですが、だからこそ「ある程度時間を空けてから復活させる」可能性もゼロではありません。
登場時期についての私の結論
現状を見る限り、「数年以内に必ず出る」と考えて待ち続けるのはリスクが高いと感じています。もし本命の撮影シーンがすでに決まっていて、今すぐカメラが欲しい状況なら、「欲しいタイミングで現行モデルからベストな一台を選ぶ」という考え方に切り替えたほうが、撮影の機会損失が少なくて済むはずです。「いつか出るかもしれないG5XMarkIII」を待っている間に、子どもの行事や旅行のチャンスがどんどん過ぎていくのは、やっぱりもったいないですからね。
もちろん、「どうしてもEVF付きコンパクトがいい」「キヤノンの色が好きだからGシリーズにこだわりたい」という気持ちもよく分かります。その場合は、中古のG5XMarkIIや初代G5Xを丁寧に探しつつ、同時にG7XMarkIIIや他社のEVF付きコンデジも候補に入れておき、「どこまで条件を譲れるか」のラインを自分の中で決めておくと、納得感のある選び方がしやすくなると思います。
SonyRX100シリーズ比較軸

SonyRX100シリーズは世代ごとに性格がけっこう違うので、「とりあえず最新のRX100VIIを買えばいい」という単純な話でもありません。G5XMarkIIの代替として考えるなら、次のような観点で比較してあげると、自分に合う世代が見えてきます。「どの世代を選べばいいか分からない」と感じている方は、ここを整理してみてください。
| 項目 | PowerShot G5 X Mark II | Sony RX100 VII(代表) |
|---|---|---|
| センサー | 1.0型 CMOS | 1.0型 CMOS |
| レンズスペック | 24–120mm相当 F1.8–2.8 | 24–200mm相当 F2.8–4.5 |
| レンズの特徴 | 明るくボケやすい・暗所に強い | 圧倒的な望遠域・オールラウンダー |
| ファインダー | ポップアップEVF搭載 | ポップアップEVF搭載 |
| AF性能 | 高速AFだが動体はやや苦手 | 高速追従AF・動体撮影に非常に強い |
| 連写性能 | 最大30コマ/秒(RAWバースト含む) | 最大90コマ/秒(※条件あり) |
| 動画性能 | 4K対応(クロップあり) | 4K/30p対応・動画AFも強力 |
| ボディサイズ | EVF搭載の割にコンパクト | 非常にコンパクト |
| 操作性 | キヤノンUIで初心者にも扱いやすい | カスタム性が高いが慣れが必要 |
| 向いている用途 | 旅行・スナップ・暗所撮影 | 運動会・スポーツ・遠くの被写体 |
焦点距離とレンズの明るさ
まず大事なのが、焦点距離とレンズの明るさです。G5XMarkIIは24–120mm相当F1.8–2.8という、比較的明るいズームレンズを搭載しています。これに近い感覚で使いたいなら、「広角は24mmスタート」「望遠は100〜200mm程度」「なるべくF値が明るい」という条件でRX100シリーズを見ていくと、候補が絞りやすくなります。
一方、「運動会やステージ撮影でとにかく寄りたい」という場合は、多少暗くなっても望遠寄りの世代を選ぶ価値があります。望遠端でF4.5〜4.9といったスペックになってくると、室内や夕方の撮影ではISO感度を上げる必要が出てきますが、晴天の屋外なら実用上そこまで困らないことも多いです。どのシーンを一番大事にするかで、「明るさ優先」か「望遠優先」かが変わってくるイメージですね。
AF性能と連写性能
動きものをどれくらい撮るかも重要です。RX100VIIはAFと連写がかなり強力なので、子どもの運動会・スポーツ・動物園などのシーンを重視する人にはとても頼れる存在です。一方で、風景やスナップ中心であれば、そこまでハイスペックなAF・連写を必要としない場合も多く、もう少し前の世代でコストを抑える選択も十分アリです。
価格と中古市場
RX100シリーズは中古市場もかなり活発で、世代によって価格差が大きく出ます。G5XMarkIIの後継として「長く使い倒したい」のか、「まずは一本試してみたい」のかによっても、どの世代を狙うべきかは変わってきます。最新世代に近いほど価格は高いですが、AFや動画性能は着実に進化しているので、「ここ数年で出た世代」を狙うのがバランスとしては良いことが多いです。
逆に、「そこまで動画を撮らない」「AFも爆速でなくていい」という人なら、少し古めの世代を狙うことでグッと安く手に入る場合もあります。ただし古い世代は、バッテリーや可動部の劣化も進んでいることがあるので、個体差のチェックは念入りに行いたいところです。
高級コンデジおすすめ基準
最後に、PowerShotG5XMarkIIの後継機が出ない現状で、高級コンデジおすすめ候補をどう絞り込むか。その基準を、私なりに整理しておきます。「どれも良さそうに見えて決めきれない…」というときは、一度ここに立ち返ってみてください。
高級コンデジを選ぶときのチェックリスト
- 「どれくらいズームしたいか」(焦点距離の優先度)
- 「ファインダーは必須か」(EVFがあるかどうか)
- 動画をどの程度重視するか(Vlogメインか、記録用レベルで十分か)
- ボディサイズ・重量にどこまでこだわるか
- 新品か中古か、予算感をどこに置くか
これらを一度紙に書き出して優先順位をつけてみると、「自分が本当に欲しいのはG5XMarkIIの後継機そのものなのか、それともG5XMarkIIが象徴していた撮影スタイルなのか」が見えてきます。後者であれば、今出ているG7XシリーズやRX100シリーズ、TX2あたりの中から、かなり満足度の高い一台を見つけられるはずです。
高級コンデジは、スマホではちょっと物足りない部分をしっかり補ってくれる存在です。だからこそ、「何となく有名だから」ではなく、「自分の撮りたいシーンにハマる一台かどうか」で選んであげるのが一番の近道だと感じています。
PowerShotG5XMarkII後継機不在理由
ここからは、なぜPowerShotG5XMarkIIの後継機が出てこないのかを、コンパクトデジカメ市場全体の流れや、キヤノンのラインアップ戦略から掘り下げていきます。そのうえで、「それでもG5X系の後継が欲しい」人がどう動けばいいかも一緒に考えていきましょう。ちょっと視野を広げることで、「後継機が出ない=詰み」ではなく、「今ある選択肢の中でベストを探す」という前向きなスタンスを持ちやすくなりますよ。
PowerShotG7XMarkIII再評価点
後継機が出ない理由を考える上で、まず押さえておきたいのは「キヤノンが今どのモデルを前面に押し出しているか」です。G5XMarkIIがラインアップから消えたあとも、G7XMarkIIIは長く現役として販売が続いており、動画・写真の両方で人気を保っています。「高級コンデジ=G7XMarkIII」というイメージで紹介されることも多く、事実上このクラスの代表モデルの一つになっていると言っていいかなと思います。
キヤノンの立場から見れば、「G5XMarkIIとG7XMarkIIIを同時に更新するより、G7XMarkIII側にリソースを集中したほうが効率が良い」という判断になっていても不思議ではありません。両者のユーザー層はかなり重なっているので、G7XMarkIIIでその多くをカバーできると考えれば、新たにG5XMarkIIIを投入する必然性は低くなります。
再評価したいG7XMarkIIIのポイント
- コンパクトさと画質のバランスがよく、日常〜旅行まで幅広く使える
- 自撮り可能なチルト液晶と4K動画で、Vlog入門機としても優秀
- G5XMarkIIユーザーが移行しても、操作感の違和感は比較的小さい
- USB充電や外部マイク端子など、今っぽい使いやすさをしっかり押さえている
つまり、G5XMarkII後継機が存在しないこと自体が、裏を返せば「G7XMarkIIIを軸に据える」というメーカーのメッセージにも見えてきます。あなたが「G5XMarkIIのような高級コンデジが欲しい」と思っているとき、キヤノン側は「今ならG7XMarkIIIを見てほしい」と考えている、という構図ですね。
G5XMarkII生産終了要因考察
G5XMarkIIの生産終了には、いくつかの要因が重なっていると考えています。代表的なのは、次のようなポイントです。
- スマートフォンカメラの高性能化による、コンデジ市場全体の縮小
- 同じ1.0型センサー高級コンデジの中で、G7Xシリーズとの役割の重なり
- Vlog需要の拡大に対応するため、Vlog向けモデルへのリソース集中
特に「コンデジ市場全体の縮小」は、数字を見てもはっきり分かるレベルの変化です。例えば、カメラ業界団体のCIPAが公表している統計では、レンズ一体型デジタルカメラ(いわゆるコンデジ)の出荷台数は、ピーク時から大幅に減少しています。(出典:CIPA「2021 Outlook on the Shipment by Product-Type Concerning Digital Still Cameras」)こうした流れの中で、メーカーが新しいコンデジを次々と投入するのは、どうしても難しくなってきているのが現実です。
さらに、G5XMarkIIはG7XMarkIIIとユーザー層がかなり重なっていたことも大きいです。どちらも1.0型センサー+明るいズームレンズという構成で、用途としても旅行・日常スナップ・簡単な動画撮影など、重なる部分が多くなります。そこでキヤノンが「動画寄りに振ったG7XMarkIIIに一本化しよう」と判断しても、不思議ではありません。
市場全体の流れとして覚えておきたいこと
写真メインの高級コンデジは、全体として「ゆっくりフェードアウト」しつつあるジャンルです。その代わりに、ミラーレスとVlogカメラが勢いを増している、というのがここ数年のざっくりとした流れだと感じています。「高級コンデジ=時代遅れ」という意味では決してありませんが、メーカーの投資優先度が下がっているのは事実として受け止めておいたほうが、後継機の期待値を調整しやすいです。
とはいえ、だからこそG5XMarkIIのようなモデルを惜しむ声が絶えないのも事実で、そうしたユーザーの支持が完全に消えない限り、将来的な復活の余地は残っていると見ています。
SonyRX100シリーズ代替性
PowerShotG5XMarkIIの後継機が出ていない現状で、「機能的な後継」としてのポジションを部分的に担っているのがSonyRX100シリーズです。特にRX100VIIのような上位モデルは、「ポケットサイズでここまでできるのか」と感じるほどのオールラウンダーで、G5XMarkIIの代替としても十分に検討する価値があります。
一方で、キヤノンユーザーからすると、色味や操作体系が変わることへの心理的なハードルもあります。ここで大事なのは、「メーカーのこだわりを優先するか、それともスペックと入手性を優先するか」を自分で決めることです。「キヤノンの色が好きだから絶対にキヤノン」と決めるのか、「目的に合うならメーカーは問わない」と割り切るのかで、選択肢の広さが大きく変わってきます。
G5XMarkIIユーザーがRX100シリーズに乗り換えるときのポイント
- 望遠性能やAF性能など、「今の自分が欲しい性能」がRX100側にあるか
- 色味の違いは、RAW現像やスマホアプリである程度調整できるか
- 中古市場も含めた価格と、G7Xシリーズとのバランスをどう見るか
もし動画撮影や自撮りが主目的なら、RX100シリーズだけでなく、Vlog特化のZVシリーズも含めて検討することで、より自分のスタイルに合った一台を見つけやすくなると思います。Vlogカメラ全体の選び方や注意点については、サイト内のVlogカメラの選び方と人気モデルまとめも参考になるはずです。
高級コンデジおすすめ視点
ここまで見てきたように、PowerShotG5XMarkIIの後継機が出ない理由は、単に「キヤノンがサボっているから」ではなく、市場の変化やラインアップ全体のバランスが絡み合った結果です。そのうえで、これから高級コンデジを選ぶなら、次のような視点を持っておくと失敗が減ります。
- 「G5XMarkIIと同じスペック」ではなく、「G5XMarkIIで気に入っていた撮り方」を基準にする
- 写真メインか、動画メインか、その中間かをはっきりさせる
- レンズ一体型コンデジで完結させるか、将来的にミラーレスへ行くかも視野に入れる
- 新品・中古・型落ちのバランスを見て、総予算を決める
高級コンデジは、スマホではちょっと物足りない部分をしっかり補ってくれる存在です。だからこそ、「何となく有名だから」ではなく、「自分の撮りたいシーンにハマる一台かどうか」で選んであげるのが一番の近道だと感じています。
PowerShotG5XMarkIIの後継機まとめ

最後に、PowerShotG5XMarkIIの後継機をめぐる話を、簡単にまとめておきます。
- 現時点では、PowerShotG5XMarkIIの明確な後継機は発表されていない
- その背景には、市場縮小やG7Xシリーズ・Vシリーズへのシフトなど、複数の要因がある
- 実務的な「後継候補」としては、PowerShotG7XMarkIIIやSonyRX100シリーズ、ZVシリーズ、LumixTX2などが現実的
- 待ち続けるよりも、「今撮りたいシーン」に合う現行モデルを選ぶほうが得られる写真体験は大きい
PowerShotG5XMarkIIの後継機がこの先どうなるかは、誰にもはっきりとは分かりません。ただ一つ言えるのは、撮りたいと思った瞬間は、今しか残らないということです。もしあなたが「子どもの成長」や「旅行の思い出」など、今まさに撮り残したくないものを持っているなら、そのタイミングでベストな一台を迎え入れてあげるのが、写真好きとして一番後悔の少ない選択かなと感じています。
価格とスペックについての大事なお願い
この記事で触れている価格帯やスペック、発売状況は、あくまで記事執筆時点で確認できる一般的な目安に過ぎません。実際の仕様や販売ステータスは、メーカーや販売店の判断で予告なく変更されることがあります。正確な情報は必ずキヤノンや各メーカーの公式サイト、販売店の最新情報をご確認ください。最終的な購入判断や修理・サポートに関する判断は、必要に応じて販売店やカメラの専門家にも相談していただくことをおすすめします。


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