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失敗しないGH6 GH7 比較と動画静止画の選び方完全ガイド

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GH6とGH7の比較で検索していると、GH6とGH7の違いや、結局どっちを選ぶべきかが気になっている人が多いはずです。動画用として有名なGHシリーズだけに、GH6とGH7のスペック比較やオートフォーカス性能の差、実際の使い勝手まで、ちゃんと整理しておきたいところですよね。

特に、GH6とGH7のオートフォーカス性能や手ぶれ補正の進化、動画性能と静止画クオリティのバランス、さらに価格差や中古相場まで含めて考えたい、という人は多いと思います。どちらもマイクロフォーサーズのフラッグシップなので、「どっちを選んでも良いカメラ」だからこそ、決め手が分かりづらいんですよね。

加えて、YouTubeやVlog、MV撮影、ウェディング、商業案件など、あなたがどんなフィールドで撮るかによって「最適解」はかなり変わってきます。同じGHシリーズでも、GH6とGH7ではAFの考え方やワークフローの組み方がけっこう違うので、「スペック表を眺めるだけでは見えてこない差」を知っておくと判断がだいぶラクになるはずです。

この記事では、GH6とGH7の価格差や中古相場、動画性能と静止画クオリティ、オートフォーカスや手ぶれ補正の違い、そしてそれぞれのおすすめ用途まで、実際の撮影現場目線で整理していきます。読み終わるころには、あなたの撮影スタイルにとってGH6とGH7のどっちがしっくりくるのか、かなりスッキリ見えてくるはずです。「とりあえずどっちかを買いたいけれど、失敗はしたくない」という人は、そのまま読み進めてもらえればOKです。

記事のポイント
  • GH6とGH7のスペックと画質の違いを押さえられる
  • オートフォーカスや手ぶれ補正の実用差が分かる
  • 価格差と中古相場を踏まえた選び方の軸が分かる
  • あなたの用途に合うのがGH6かGH7か判断しやすくなる
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GH6とGH7の比較で押さえる軸

ここでは、GH6とGH7の比較でまず押さえておきたい「スペックよりも本質的な違い」を整理していきます。センサーは同じクラスでも、AF方式やダイナミックレンジブースト、動画まわりの機能がかなり違うので、どこが撮影体験に効いてくるのかをイメージしながら読んでみてください。数値だけを追うよりも、「現場でどんなストレスが減るのか」という観点で見ていくと判断しやすいですよ。

GH6とGH7スペック違いと用途

GH6
GH7

GH6とGH7は、どちらもマイクロフォーサーズセンサー搭載のフラッグシップで、有効約2520万画素クラスの解像度や5.7Kクラスの動画記録など、ベースとなるスペックはかなり近いです。ただ、同じ数字に見えても「何に振っているか」が違うので、用途を決めるうえでその方向性を理解しておくと選びやすくなります。

ざっくり言うと、GH6は「動画機能てんこ盛りのマイクロフォーサーズらしいチャレンジ機」、GH7は「その完成版として現場運用のストレスを潰した実務機」というイメージです。どちらも放熱ファン搭載で長時間録画に強く、5.7Kや4Kハイフレームレートなどの基本スペックは共通。ただし、GH7では像面位相差AF、ダイナミックレンジブーストの挙動、ProRes RAW内部収録、32bitフロート録音など、ワークフローと歩留まりに直結する部分が一気に磨かれています。

主要スペック・発売日の比較表

ここからは、購入前に気になる「発売日・価格・画質・AF・動画性能・重量」あたりを、数値ベースでざっくり比較しておきます。細かいモード名の違いよりも、「何がどれくらい違うのか」という感覚をつかむつもりで見てもらえると分かりやすいと思います。

項目GH6GH7
発売日(国内ボディ)2022年3月25日2024年7月26日
発売時ボディ価格目安(税込)約263,000円前後約274,200円前後
センサー種別4/3型 Live MOS4/3型 裏面照射型CMOS(BSI)
有効画素数約25.2MP(2521万画素)約25.2MP(2521万画素)
常用ISO感度(静止画)ISO 100~25600ISO 100~25600(同等クラス)
Log撮影時の最低ISOV-Log:ISO 250(DRブースト実用はISO 800~2000付近)V-Log:ISO 250/DRブーストはISO 500から実用
AF方式コントラストAF(DFD)Phase Hybrid AF(像面位相差+コントラスト)
AF測距点数最大225点像面位相差779点+コントラストAF
人物・被写体認識人物(顔・瞳・頭部・胴体)、動物人物、動物、車、バイク、自転車、列車、飛行機など
最大動画解像度/フレーム5.7K 60p、C4K 120p、FHD最大300fps5.7K 60p、4K 120p、FHD最大240fps
動画記録ビット深度最大4:2:2 10bit内部記録最大4:2:2 10bit内部記録
ProRes内部記録ProRes 422/422 HQ(内部)、ProRes RAWは外部レコーダーProRes 422系+ProRes RAW/RAW HQをCFexpressに内部記録
ダイナミックレンジブースト高感度側で有効(実用はISO 800~2000付近)ISO 500からほぼ全域で常時ONに近い挙動
音声収録最大24bitリニアPCM(XLRアダプター併用時)最大32bitフロート録音(XLRアダプター併用時)
リアルタイムLUT主にモニター用ビューアシストLUT焼き込み記録+スマホアプリ連携
カードスロットSD(UHS-II)×1+CFexpress Type B×1SD(UHS-II)×1+CFexpress Type B×1
ボディサイズ(W×H×D)約138.4×100.3×99.6mm約138.4×100.3×99.6mm
質量(本体のみ)約739g約721g
質量(バッテリー・カード含む)約823g約805g
バッテリーDMW-BLK22(2200mAh)DMW-BLK22(2200mAh)
ボディ内手ぶれ補正5軸B.I.S.(Dual I.S.2対応)5軸B.I.S.+アクティブI.S.(Dual I.S.2対応)
防塵・防滴・耐低温防塵・防滴・-10℃耐低温防塵・防滴・-10℃耐低温

発売日や価格については、国内ではGH6が2022年3月25日発売・ボディ税込約26.3万円前後、GH7が2024年7月26日発売・ボディ税込約27.4万円前後というスタートでした(どちらもオープン価格の市場想定)。現在の実売価格はタイミングやショップによって大きく変わるので、あくまで「登場時のポジション感」をつかむための目安として見てもらえるとちょうどいいかなと思います。

より細かい仕様の一覧や最新ファームウェア対応状況を確認したい場合は、パナソニック公式の製品ページ(例:LUMIX GH7公式ページ)をチェックしておくと安心です。正確な情報は必ず公式サイトで確認しつつ、最終的な判断は販売店や専門家にも相談してもらうのがベストかなと思います。

センサーと画質の共通点・違い

まずセンサー周りから見てみると、両機ともローパスフィルターレスのマイクロフォーサーズセンサーを採用していて、解像感や細部の描写力はかなり似た方向性です。5.7Kオーバーサンプリングからの4K生成や、高ビットレート10bit記録など、動画画質の「土台」となる部分は共通して高レベルなので、「どちらかが極端に画質が悪い」といったことはありません。

違いが出てくるのは、そのセンサーをどう制御しているか、という点です。GH7は像面位相差AF用の画素を埋め込んだうえで、最新の画像処理エンジン側で補完処理を最適化しているので、AF性能を大幅に引き上げつつ画質への影響を抑える方向にチューニングされています。一方のGH6は、DFD方式のAFにリソースを振っているぶん、「純粋なセンサー由来の画質」をストレートに引き出すような設計思想が強めです。

実際の映像で見ると、ディテールや解像感はかなり近い一方で、GH7の方がシャドウからハイライトにかけての階調が少し粘る印象があります。これは、ダイナミックレンジブーストの動作域が広がったことと、ノイズ処理のチューニングが新しくなったことが効いている部分ですね。暗部のザラつきが気になりにくく、カラーグレーディング時に持ち上げても破綻しにくいので、編集耐性という意味ではGH7が一歩リードしているイメージです。

とはいえ、センサーサイズそのものは同じマイクロフォーサーズなので、「フルサイズ並みに極端なハイダイナミックレンジが欲しい」というニーズに対しては、どちらを選んでも物理的な限界はあります。そのうえで、マイクロフォーサーズの中でどこまで突き詰めるか、という文脈では、GH6は「新センサーで土台を押し上げたモデル」、GH7は「そのセンサーの余力まで使い切るようにチューニングしたモデル」と言えるかなと思います。

動画記録モードとワークフロー

動画記録モードの面でも、紙の上では似たようなスペックに見えますが、ワークフロー目線で見ると差が出ます。GH6はProRes 422 HQの内部収録や、外部レコーダーを併用したRAW出力など、「とにかく多彩な記録モードを載せた」印象が強いです。GH7はそこから一歩進んで、ProRes RAWを内部収録できること、アプリ連携やリアルタイムLUTなどのワークフロー機能が強化されているのがポイントです。

例えば、GH6は「ProRes 422系で撮って、PCに持ち込んでじっくりカラーや編集を追い込むスタイル」と相性がいいです。編集耐性の高いコーデックで撮っておいて、後からノイズ処理やカラーグレーディングをじっくり詰める、いわゆるポストプロダクション前提の撮り方ですね。

一方でGH7は、「ProRes RAWや高ビットレート10bitで本番データを残しつつ、LUT焼き込みやプロキシでスピード重視の編集も同時に回すスタイル」が得意です。リアルタイムLUTで見た目ほぼ完成の映像を同時に残しておけば、案件によってはRAWを開かずにLUT焼き込みデータだけで納品してしまう、なんて運用も現実的になってきます。

どちらの機種も、YouTubeやWeb広告用途であれば、ProResを使わずとも4:2:2 10bitのMP4/MOVだけで画質的には十分なケースがほとんどです。ProResやRAWは「カラーを攻めたいときや、案件によって余力を残しておきたいときの保険」と考えると、運用コストとのバランスが取りやすくなります。

どんな用途にハマるか

もしあなたが「三脚を立ててじっくりライティングした動画」「MF前提のシネマライクな撮り方」が中心であれば、GH6のスペックで正直かなり戦えます。NDフィルターをしっかり用意して、外部レコーダーや音声周りを固める前提なら、GH6は費用対効果の高いメインカメラになりやすいです。

一方で、「ジンバルで動き回る」「ワンオペでAFにも音声にもあまり気を回せない」「クライアントワークで失敗が許されない」というなら、GH7の方が現場ストレスをかなり減らしてくれると感じるはずです。特に、AFと音声まわりが強いGH7は、撮影中にチェックしきれない部分をカバーしてくれる安心感があります。

マイクロフォーサーズそのもののメリット(小型軽量システムやレンズの豊富さ)を整理しておきたい場合は、同じカメラスタディラボ内のフォーサーズとマイクロフォーサーズの違いを徹底解説した記事も一緒に読んでおくと、全体像がつかみやすくなると思います。

ここに挙げた仕様や価格は、あくまで一般的な目安レベルの整理です。細かな仕様や最新の対応状況、実売価格は随時変わる可能性があるので、正確な情報は必ず公式サイトで確認しつつ、最終的な判断は販売店や専門家にも相談してもらうのが安心かなと思います。

オートフォーカス性能GH6とGH7比較

GH6とGH7の比較でもっともインパクトが大きいのが、オートフォーカス性能です。GH6まではコントラストAF+DFD方式で、「追従速度は悪くないけれど、動画では微妙なピントの前後動が気になる」というシーンがどうしてもありました。インタビュー撮影で背景がフワッと揺れたり、ジンバルで人物を追ったときに一瞬迷ったりするアレですね。「画はいいけどAFだけが惜しい」と感じた人も多いと思います。

DFD方式AFの特徴と限界

GH6まで採用されていたDFD(Depth From Defocus)は、レンズのボケ量から被写体までの距離を推定する、パナソニック独自のコントラストAF技術です。静止画に関してはかなり優秀で、静物撮影や風景撮影なら違和感なく使えるレベルでした。ただ、動画では原理的にコントラスト検出が主体になるため、どうしても「合焦を探るための前後動=ウォブリング」が発生しやすくなります。

このウォブリングは、

  • 背景ボケがチラチラ動いて見える
  • 顔には合っているのに、微妙な揺らぎが気になる
  • 大画面で見たときに「うーん…」となる

といった形で映像に出てきます。YouTubeの視聴レベルなら許容できても、CMや大型スクリーンでの上映を考えると、やはり気になってしまうポイントなんですよね。

像面位相差AFのメリット(GH7)

GH7では、センサー上に像面位相差AF用の画素を配置したPhase Hybrid AFを採用しています。これによって、合焦までの速度と追従の安定性が一気に向上しました。AFが「迷う」時間が目に見えて減るので、撮影中にモニターを見ながらヒヤヒヤする場面がかなり少なくなります。

特に効果を感じやすいのは、

  • 被写体がカメラに向かって歩き続けるシーン
  • 人物が横向きになったり、顔が一瞬隠れたりするドキュメンタリー的な場面
  • 前ボケ越しに人物を撮るインタビュー風ショット
  • 車・バイク・電車・飛行機など乗り物の撮影

といったシチュエーションです。DFD時代だと「一瞬背景に抜けるかも…」と思っていたシーンでも、GH7ではかなりの確率で粘ってくれます。人物や乗り物の認識AFも強化されているので、被写体にフレーム内で動いてもらうような撮り方に向いているカメラになりました。

現場でのAF設定と使い分け

実際の現場では、AFの設定をどう詰めるかも大事なポイントです。GH7ではAFの追従感度や速度を細かく変えられるので、

  • ポートレートやインタビュー:追従感度「標準」〜「やや低め」、速度「やや遅め」でふんわりとしたフォーカスワーク
  • スポーツや子ども撮り:追従感度「高め」、速度「速め」でガンガン追いかける設定
  • ジンバルワーク:追従感度はやや低めにして、手前の通行人などでフォーカスが暴れないようにする

といったチューニングができます。こうした細かな設定変更にきちんと応えてくれるのが、像面位相差AF世代になったGH7の良さかなと感じています。

GH6も、MFをしっかり使いこなす前提ならまだまだ戦力になりますが、AFにカメラを任せて動きものを撮りたいならGH7一択と言っていいくらい差があるというのが正直なところです。AFで悩んだことがある人ほど、GH7に乗り換えたときの安心感は大きいはずです。

ダイナミックレンジブースト違い

もう一つ、画づくりの土台として大きく違うのがダイナミックレンジブーストの挙動です。GH6では、V-Log撮影時にダイナミックレンジブーストを活かそうとすると、実質的なベース感度がかなり高め(ISO2000スタート付近)になる場面が多く、日中屋外ではかなり濃いNDフィルター前提の運用になりがちでした。「画は良いけど、常時ND64以上はさすがにしんどい…」と感じた人もいるはずです。

GH6のダイナミックレンジブースト運用

GH6のダイナミックレンジブーストは、ハイライト側とシャドウ側の情報を別のゲインで取り込み、後段で合成することでダイナミックレンジを稼ぐ仕組みです。ただ、その恩恵を受けようとすると、どうしても高めのISO領域を使う場面が増えます。その結果、

  • 日中の屋外では、シャッタースピードを1/50〜1/100あたりに抑えようとすると、かなり濃いNDが必須
  • 薄暮や室内でも、状況によっては「ちょっと感度高すぎるな」と感じることがある
  • シャドウのノイズが気になるカットでは、ポストでのノイズリダクション前提になる

といったデメリットもありました。もちろん、ブーストOFFで運用する手もありますが、その場合はせっかくのダイナミックレンジを活かしきれないことになります。

GH7の低ISOスタートと常時ONに近い挙動

一方GH7では、ダイナミックレンジブーストのチューニングが見直され、ベースISO付近(V-LogでISO500クラス)から自動的にブーストが効くような挙動になっています。このおかげで、

  • 日中でもそこまで濃いNDを使わなくて済むシーンが増える
  • ローキーな室内からハイキーな屋外まで、同じ感覚で露出を組み立てやすい
  • ダイナミックレンジとノイズのバランスが取りやすく、露出決定に迷いにくい

といったメリットが出てきます。現場感としては、GH7は「ダイナミックレンジブーストを意識しなくていいカメラ」になったイメージです。撮影中に「今このISOだとブーストが効いてるのかどうか」を気にしなくて済むので、露出や構図、演出に頭を使えるのが大きいです。

項目GH6GH7
V-LogベースISOの感覚高め(ND前提になりやすい)やや低めで扱いやすい
DRブーストの意識ON/OFFを意識して運用ほぼ自動で最大性能を出してくれる
NDフィルター運用濃いNDを揃えておきたい可変ND+薄めの固定NDで回しやすい

実践的な露出の組み立て方

実務的には、「ベースISO付近でどれだけ楽に露出を組めるか」がかなり重要です。GH7なら、日中の屋外でも可変ND1枚+状況に応じた調整で済むケースが増えるので、フィルターワークがシンプルになります。特に、ジンバル運用やドキュメンタリー撮影のように、頻繁に環境が変わる現場ではこの差がじわじわ効いてきます。

もちろん、どちらの機種もセンサーサイズはマイクロフォーサーズなので、フルサイズと比べると絶対的なダイナミックレンジには物理的な限界があります。それでも、GH6→GH7の世代差だけ見れば、「同じフォーマット内でできることをギリギリまで引き出した」という印象を受ける進化だと感じています。

動画性能とProResRAW内部収録

動画機としての素のスペックは、GH6・GH7ともにかなりハイレベルです。5.7Kクラスの高解像度、4:2:2 10bit、All-Intra、ハイフレームレート、放熱ファンによる長時間記録など、どちらも「もう十分でしょ」と言いたくなるレベルの仕様を持っています。ここから先は、どちらかと言うと「どこまで攻めたワークフローを組むか」の世界になってきます。

GH6・GH7の動画スペックの共通点

両機に共通する強みとしては、

  • 5.7Kクラスの高解像度撮影が可能で、4Kへのオーバーサンプリングにも余裕がある
  • 4:2:2 10bit記録対応で、カラーグレーディング耐性が高い
  • All-Intra記録が可能で、編集時のタイムライン負荷と画質のバランスを取りやすい
  • ファン搭載で長時間記録に強く、熱停止リスクが少ない

といった点が挙げられます。YouTubeやウェブ広告、イベント記録、簡単なMVレベルなら、正直どちらを選んでも画質面で致命的な差が出ることはほとんどありません。

ProRes RAW内部収録のメリットと注意点

そのうえで大きな違いになるのが、ProRes RAWを内部収録できるかどうかです。GH6の場合、ProRes RAWは外部レコーダー(ATOMOSなど)を使ってHDMI経由で記録する形になりますが、GH7はCFexpressカードを使うことでカメラ単体でRAW動画を内部収録できます。これは、リグを最小限にしたいワンオペ撮影ではかなり大きなポイントです。

ProRes RAW内部収録には、以下のようなメリット・デメリットがあります。

  • メリット:ホワイトバランスや露出を後から大胆に追い込める柔軟性
  • メリット:カメラ単体で完結するので機動力が高い、トラブルポイント(HDMI抜けなど)が減る
  • デメリット:CFexpressカードやストレージなど、記録環境のコストがそれなりにかかる
  • デメリット:ファイル容量が巨大で、編集マシンへの負荷も大きい

「いつでもどこでもRAWで撮るべき」という話ではなくて、ここぞという案件やシーンでRAWが選べるのがGH7の良さです。作品系のポートフォリオを作るときや、CMに近いクオリティを狙いたいときなどは、やはりRAWの余裕が心強い場面が多いですよ。

ProRes RAWや32bitフロート録音などGH7の動画機能についての一次情報は、パナソニック公式サイトのLUMIX GH7製品ページに詳しくまとまっています(出典:パナソニック公式 LUMIX GH7 製品ページ)。スペックの細かな数値や対応モードはアップデートで変わることもあるので、購入前や運用前には必ず最新情報をチェックしておくのがおすすめです。

なお、ProRes RAWを使わない場合でも、GH6・GH7ともにProRes 422系や高ビットレートの10bit記録を使えば、YouTubeやWeb広告レベルなら画質面で困ることはほぼないはずです。RAWは「どうしても必要なときのオプション」と考えると、運用のバランスが取りやすいかなと思います。

記録モードやビットレートの細かい数値は、各メーカーの公式サイトやマニュアルで随時アップデートされる可能性があります。ここでの内容はあくまで一般的な目安なので、最終的な運用を決める前に、正確な情報は公式サイトをご確認ください。また、「どこまでの画質が本当に必要なのか」は案件や予算によっても変わるので、迷う場合は制作会社や映像制作の専門家に相談してもらうのも良いと思います。

手ぶれ補正と歩き撮り比較

マイクロフォーサーズ機の大きな強みのひとつが、ボディ内手ぶれ補正(IBIS)の効きやすさです。センサーサイズが小さい分、実際の補正ユニットの可動範囲が取りやすく、どちらの機種も静止画・動画ともに手持ちでかなり粘れるのが特徴です。三脚が立てられない現場や、機材を減らしたいワンオペ撮影では、この「粘り強さ」が精神的な余裕を生んでくれます。

IBIS+電子手ぶれ補正の違い

GH6・GH7ともに、ボディ内手ぶれ補正(IBIS)に加えて電子手ぶれ補正(E.I.S.)を組み合わせたモードを持っています。基本的には、

  • IBISのみ:画角をなるべく広く保ちたいとき、細かい揺れを抑えたいとき
  • IBIS+E.I.S.:少しクロップしてでも、歩き撮りの揺れをしっかり抑えたいとき

というイメージで使い分けると分かりやすいです。GH7では、このE.I.S.を含むアルゴリズムがアップデートされ、歩行時の縦揺れや微妙な回転ぶれに対してもより自然な補正がかかるようになっています。

焦点距離ごとの手ぶれ補正の感覚

手ぶれ補正の「効き方」は、焦点距離によって体感がかなり変わります。ざっくりした目安として、

焦点距離(35mm換算)目安のシャッタースピード手持ち動画の感覚
24mm前後1/30〜1/50立ち撮りならかなり安定、歩き撮りもActive I.S.で粘れる
35〜50mm1/50〜1/80立ち撮りは余裕、歩き撮りは歩き方にかなり影響される
85mm以上1/80〜1/125静止した状態の望遠動画には有効、歩き撮りはジンバル推奨

といったイメージです。あくまで一般的な目安なので、人によって体感は変わりますが、「手ぶれ補正が優秀だから何でも手持ちでOK」というわけではなく、焦点距離に応じた立ち回りは必要になります。

GH6とGH7の歩き撮りの違い

GH6もすでに優秀ですが、GH7ではアルゴリズムが更新され、特に歩き撮りでの「見え方」がだいぶ改善されています。Active I.S.系のモードをオンにすると、歩行の上下動や微妙な揺れがうまく吸収されて、ライトなジンバル補正に近い感覚で撮れるシーンが増えます。意図的にゆっくり歩く「忍び足ウォーク」と組み合わせると、かなりシネマティックな揺れ具合に落ち着いてくれる印象です。

もちろん、走ったり階段を駆け上がったりするような強い動きでは、本物のジンバルには敵いません。それでも、

  • ちょっとしたVlogの歩きながらトーク
  • 狭い室内や旅先での手持ちスナップ動画
  • ジンバルはあえて持ち込まない軽装備のロケ

といった場面では、「ジンバルを出すまでもないけれど、見ていて気持ちいい揺れに収めたい」というニーズに、GH7の手ぶれ補正はかなり良いバランスで応えてくれます。GH6も静止状態やパン・ティルト中心の撮影には十分強いので、どちらを選ぶかは「どれくらい歩き撮りをするか」で考えると判断しやすいですよ。

手ぶれ補正の効きは、レンズ側の手ぶれ補正有無や焦点距離、撮影者の歩き方によっても大きく変わります。スペックに書かれた「補正段数」はあくまで試験条件下での目安なので、可能であればレンタルや店頭で一度試し撮りをして、自分の歩き方と相性を確かめておくと安心です。

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GH6とGH7比較で選ぶべき人

ここからは、GH6とGH7の比較を「どんな人にどちらが向いているか」という視点で分解していきます。AF・音声・ワークフロー・価格といった観点から、自分に近いパターンをイメージしながら読んでみてください。「スペックは分かったけど、結局自分はどっち?」というモヤモヤを解消するパートです。

32bitフロート録音GH7の利点

動画撮影で地味に効いてくるのが音声収録です。露出や色はある程度後処理で何とかなりますが、音が割れてしまったり、極端に小さすぎたりすると、後からどうにもならないケースが多いんですよね。特にワンオペ撮影だと、「カメラを回しながら同時に音声を完璧に管理する」のはほぼ不可能に近いです。

24bitと32bitフロートの違い

GH7は、XLRアダプター(DMW-XLR2)と組み合わせることで32bitフロート録音に対応します。これは、簡単に言えば「録音レベルを多少ミスっても後から救える余地がかなり広いフォーマット」です。従来主流だった24bitリニアPCMと比べると、

  • 録音時にレベルをシビアに追い込みすぎなくてよい
  • 大きく割れたように見える波形でも、ゲインを下げればきれいに復活することが多い
  • ささやき声レベルの小さな音も、後で持ち上げやすい

といったメリットがあります。もちろん、マイク自体の限界(最大音圧レベル)を超えてしまうとどうにもなりませんが、それでも従来より「許容範囲」がぐっと広くなるのは間違いありません。

現場での運用イメージ

ワンオペの現場では、カメラの設定、構図、AF、露出、演者とのコミュニケーション……など、やることが多すぎて、常に音声レベルメーターをにらみ続けるのは現実的ではありません。そんな状況で、「とりあえず適正付近で録っておけば後で何とかなる」という32bitフロートは、本当にメンタル的な救いになります。

例えば、

  • インタビュー中に相手が急に大きな声で笑う
  • ライブ撮影で曲によって音量が激しく変わる
  • ドキュメンタリーで予期せぬ爆音(歓声や花火など)が発生する

といったときでも、「あ、今割れたな…」と感じつつも、編集時にゲインを下げればちゃんと使える音になっているケースが増えます。これは、テイクのやり直しが効かない現場ほどありがたいポイントです。

GH6でもXLRアダプターを使えば24bit録音自体は可能ですが、「絶対にやり直しが効かない現場」や「音声スタッフをつけづらい規模の仕事」が多いなら、音声面だけでもGH7を選ぶ理由になると感じています。音声は視聴体験に直結するので、ここに余裕を持たせてくれる機能は本当に心強いですよ。

リアルタイムLUTとGH7動画ワークフロー

もうひとつ、現場と編集をつなぐワークフローの差として大きいのが、リアルタイムLUTとアプリ連携です。GH7では、LUTをカメラに読み込んで撮影時にそのルックを焼き込んだ映像を記録できるため、「撮って出しなのに自分好みのカラー」がそのまま完成データとして出てきます。ここ、忙しいクリエイターほど刺さるポイントかなと思います。

リアルタイムLUTの実用シーン

リアルタイムLUTが真価を発揮するのは、

  • イベント当日中にSNS用動画を納品したいとき
  • Vlogをその日のうちに編集してアップしたいとき
  • 簡単な案件ではカラーグレーディングの工数を削りたいとき

といった「スピード命」の現場です。Logで撮って、PCでLUTを当てて、細かく調整して……というプロセスは、クオリティを詰めるうえでは最高なのですが、毎回それをやっていると時間がいくらあっても足りません。リアルタイムLUTなら、「このルックで撮る」と決めてしまえば、撮影と同時にカラーリングまで完了します。

アプリ連携と軽量ワークフロー

さらに、スマホアプリと組み合わせれば、LUTの転送や軽量ファイルの取り込みがかなりスムーズになります。カメラからスマホに直接、撮影済みクリップを転送して、そのままSNS用のショート動画を組む、といったワークフローも現実的です。「カメラ→PC→スマホ」と何度も経路をまたがなくて済むので、ちょっとした案件や個人制作ではこれだけで十分、というシーンも増えてきます。

一方で、「基本はLogで撮って、納品前にしっかりカラーを追い込みたい」タイプの制作フローなら、GH6でも十分に対応可能です。リアルタイムLUTやカメラtoクラウド連携は、どちらかと言うとスピード重視の現場向けのご褒美機能、くらいのイメージで考えると分かりやすいかなと思います。

動画撮影に適したカメラ選びの全体像を整理したい場合は、初心者向け動画撮影に適したカメラの選び方も合わせて読んでおくと、GHシリーズがどのあたりの立ち位置にいるかイメージしやすくなります。

GH6とGH7価格差と中古相場

現実的な話として、GH6とGH7の比較でかなり効いてくるのが価格差です。新品同士で比べると、GH7はどうしても「現行フラッグシップ機」の価格帯にいるのに対し、GH6は世代交代を経て中古市場でかなり手に取りやすい価格になってきています。「性能は欲しいけど、予算も無限ではない」という人にとって、ここはめちゃくちゃ重要なポイントですよね。

新品と中古のざっくりイメージ

ざっくりイメージとしては、

  • GH7新品ボディ価格:プロ・ハイアマ向けの標準的なフラッグシップ帯
  • GH6中古ボディ価格:GH7の新品と比べると、体感で半分前後まで下がっていることが多い

といったバランスになっていることが多いです。もちろん、これはあくまで一般的な目安であり、為替やキャンペーン、中古のコンディションなどで大きく変動します。「今この瞬間の価格」が気になる場合は、量販店サイトや中古カメラ店の最新情報をチェックしてみてください。

予算ごとのおすすめ構成イメージ

予算感別に考えると、こんな構成イメージが浮かびやすいかなと思います。

  • 予算をなるべく抑えたい:GH6中古+標準ズーム+単焦点1本(まずは撮影経験を積む)
  • 中〜長期でがっつりやりたい:GH7新品+標準ズーム+必須NDフィルター+オーディオ周り
  • ダブルカメラ構成を狙いたい:メインGH7+サブGH6中古という組み合わせもアリ

「できるだけ初期投資を抑えつつ、それでも動画に本気で取り組みたい」という場合、GH6中古+レンズ数本という構成は相当コスパが高い選択肢になります。一方で、「AFと音声、ワークフローまで含めて、長く主力として使える一台が欲しい」というなら、多少予算を積んででもGH7をメインに据える価値は十分あると感じます。

価格については日々変動しますし、在庫状況や中古の状態によっても大きく異なります。ここでの記載はあくまでざっくりとした傾向に過ぎないので、購入前には必ず販売店や中古ショップ、公式サイトの最新情報をチェックしてください。また、予算の決定やファイナンス面の判断が難しい場合は、家電量販店のスタッフやファイナンシャルプランナーなど専門家への相談もおすすめです。

中古カメラ全般の選び方やチェックポイントについては、カメラスタディラボ内のミラーレス一眼の中古カメラの選び方解説記事も参考になると思います。シャッター回数や外装状態、防塵防滴機構の劣化など、「どこを見れば安心して買えるか」を知っておくと失敗しにくくなりますよ。

動画静止画どっち向きか用途別

GHシリーズは「動画機」のイメージが強いですが、どちらの機種も静止画用途で使えないわけではありません。むしろ、マイクロフォーサーズらしい高い機動力と強力な手ぶれ補正のおかげで、旅スナップや日常撮りにはかなり向いていると感じています。「動画も写真もそこそこ撮りたい」という人にとって、GH6とGH7をどう分けて考えるかは悩みどころですよね。

動画メインの人にとってのGH6/GH7

用途別にざっくり整理すると、こんなイメージです。

  • 動画ガチ勢(仕事・MV・広告など):GH7優勢。AF・音声・ワークフローの総合力で選ぶ
  • 動画8:静止画2くらいの比率のクリエイター:どちらでもOKだが、AF重視ならGH7、コスパ重視ならGH6
  • 静止画もガッツリやりたいハイブリッド:動体撮影や子ども撮りが多いならGH7のAFが有利
  • 趣味の動画・Vlog+旅行スナップ:予算次第でGH6中古かGH7新品、どちらもアリ

動画メインの場合、やはりAFと音声、ワークフロー周りの差が効いてきます。特に「人が動く」「現場がうるさい」「納期が短い」この3つが揃うと、GH7の方が圧倒的にラクです。一方で、短編映画や自主制作作品のように、時間をかけてじっくり仕込める現場なら、GH6でもクオリティ面では十分戦えると思います。

静止画の使い勝手とマイクロフォーサーズの強み

静止画だけで見ると、センサーや解像感はかなり近いので、「AF性能」「手ぶれ補正の感触」「レンズの組み合わせ」の方が差として効いてきます。特に動きものの写真(子ども、ペット、乗り物)を撮るなら、静止画でもGH7のAFは地味に効いてくるので、そのあたりをどう考えるかがポイントです。

逆に言えば、風景や物撮り、建築など、静的な被写体が多い人ならGH6でも不満を感じにくいはずです。マイクロフォーサーズはレンズも小型軽量なものが多いので、旅行や街歩きスナップには本当に相性が良いシステムです。ボディをGH6にして、余った予算で良い単焦点レンズを1〜2本足す、というのも立派な戦略だと思います。

マイクロフォーサーズの名機とレンズの組み合わせに興味があるなら、GHシリーズ以外も含めて整理している記事もチェックしておくと、システム全体での選び方がイメージしやすくなります。ボディ1台で完結させるというより、「将来的にどういうラインナップを組みたいか」までイメージしながら選ぶと後悔しにくいですよ。

マイクロフォーサーズでGH6とGH7比較総括

GH6とGH7の比較を一言でまとめるなら、「GH6はマイクロフォーサーズ動画機の完成度を一気に引き上げた先駆者で、GH7はその不満ポイントをきっちり潰した完成形」というイメージです。どちらもマイクロフォーサーズのポテンシャルを引き出すカメラであることに違いはありません。

AFへの信頼性、ダイナミックレンジブーストの使いやすさ、ProRes RAW内部収録、32bitフロート録音、リアルタイムLUTとアプリ連携。こうした要素をトータルで見たとき、「失敗しにくいカメラ」「ワンオペで任せやすいカメラ」としての完成度は、やはりGH7に分があります。クライアントワークや取り直しが効かない現場が多いなら、GH7に投資する価値は十分あると思います。

一方で、「AFはそこまでシビアでなくてもいい」「じっくりセットアップして撮ることが多い」「少ない予算でなるべく画質とスペックを優先したい」というなら、今の中古相場で手に入るGH6は、正直かなりお買い得なポジションにいると感じます。マイクロフォーサーズのレンズ資産も活かしつつ、動画制作を一段ギアアップしたい人には、いまでも有力な選択肢です。

最後にもう一度だけ大事なことをまとめると、ここで紹介している仕様や価格、評価はすべて「一般的な傾向や執筆時点の情報」をベースにしたものです。正確な情報は必ず各メーカーや販売店の公式サイトで確認しつつ、予算や運用方針の最終的な判断は、必要に応じて専門家や販売員とも相談してもらえると安心かなと思います。

あなたがGH6とGH7のどちらを選んだとしても、マイクロフォーサーズというシステムはまだまだ現役で、扱いやすさと画質のバランスに優れたフォーマットです。この記事をきっかけに、自分の撮影スタイルに合った一台を気持ちよく選べていたらうれしいです。

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