電車や街中で、ふと他人のスマホがこちらを向いている気がして、「スマホカメラが向けられている…?」とモヤっとすること、ありますよね。ライトやフラッシュが光った気がしたり、無音カメラで盗撮されているんじゃないかと不安になったり、画面真っ暗でも録画できるのか気になったり。さらに、緑の点が出ているのを見て「今カメラ使ってる?」と疑ったり、最悪の場合は通報や警察相談#9110まで頭をよぎる人もいると思います。
この手の不安って、相手の行動が見えにくいぶん、想像が暴走しやすいんですよ。しかも一度気になり始めると、次から次へと「もしも」が湧いてきて、落ち着くきっかけが見つからなくなりがちです。
だからこそこの記事では、見分け方のコツから、実際に怪しいと感じたときの対処、撮影罪や迷惑防止条例、肖像権侵害や削除依頼まで、あなたが落ち着いて判断できる材料をまとめます。読むほどに「疑う」ためじゃなくて、「冷静に切り分ける」ためのガイドだと思ってください。
- スマホカメラが向けられているかの見分け方
- ライトやフラッシュの誤解が起きる理由
- 盗撮が疑わしいときの安全な対処手順
- 撮影罪や肖像権など法的な考え方の目安
スマホカメラが向けられている時の見分け方
まずは「本当に撮られてる可能性が高いのか?」を冷静に切り分けましょう。ここは感情よりも、観察ポイントを押さえるのがコツです。見分けの材料を増やすほど、あなたの不安もグッと下がります。
そして大事なのは、“確定させる”より“誤認を減らす”こと。スマホって、カメラ以外の理由でもそれっぽい動きをします。だから「ありえる」ではなく、「今この状況で可能性が高いのはどれ?」に落とし込むと、判断がラクになりますよ。
交通機関で4人に1人がスマホカメラが向けられていると感じる

最近ちょっと話題になっているのが、電車やバスなどの交通機関内で「スマホカメラが向けられている」と感じたことがある人が、ざっくり4人に1人くらいいるという調査結果です。これ、感覚として「わかる…」って人、多いんじゃないかなと思います。車内って距離が近いし、スマホはみんな手に持ってるし、しかもカメラのレンズは端末の角に付いていて目立つ。だから、相手がただスマホを見ているだけでも、たまたま角度が合えば“こっち向いてる感”が出やすいんですよね。
この調査が面白いのは、単に「怖い」「気になる」だけじゃなくて、車内という日常シーンで、撮られる側の不安と撮ってると誤解される不安が同時に起きている点です。つまり、どっちか一方の問題じゃなくて、スマホが当たり前になったぶん「お互いに気まずくなりやすい構造」ができている、ってことなんですよ。
ここがポイント
- 車内は距離が近く、レンズの向きが誤解を生みやすい
- 撮られる不安と、疑われる不安が同時に起きやすい
- スマホの使い方の“すれ違い”がストレスになる
一次情報としては、ソフトバンクが実施した「車内でのスマホカメラに関する実態調査」の紹介記事が分かりやすいです。調査の対象や手法、結果の概要がまとまっているので、「どんな条件で集計した数字なの?」を確認したい人は、ここを先に押さえておくのが安心かなと思います。(出典:ソフトバンク公式「車内でのスマホカメラに関する実態調査」)
「4人に1人」は多い?少ない?体感とズレる理由
数字だけ見ると「4人に1人って結構多くない?」って思うかもしれません。けど、車内の体感って人によってブレるんですよ。理由はシンプルで、通勤通学で毎日乗る人は「遭遇回数が増える」し、混雑度が高い路線だと「角度が合いやすい」し、座る位置や身長差でもレンズの視線が合いやすくなります。つまり、同じ数字でも、体感は環境で何倍にも膨らむんですよね。
あと、もうひとつ大事なのが「あなたが気にしているのは、撮影の有無だけじゃない」ってこと。車内で嫌なのって、撮影そのものだけじゃなく、“見られてる気がする”“評価されてる気がする”という感覚も混ざります。ここが混線すると、相手が撮っていない可能性があっても、気持ちが落ち着きにくくなります。
不安を減らすための「状況の切り分け」
私がこのテーマでいつも言いたいのは、「怖い気持ちを否定しない」ことと、「決めつけない」ことの両立です。あなたが不安になるのは自然。でも、決めつけて動くとトラブルになりやすい。だから、車内では次のように切り分けるのが現実的です。
切り分けの観点
- 角度:レンズが“たまたま”向いているだけか、明らかに狙っているか
- 継続:数秒の偶然か、数分単位で固定されているか
- 動作:撮影っぽい手の動き(構図確認・固定)と一致するか
- 環境:混雑・座席位置・照明で錯覚が起きやすい条件か
「自分だけが過敏なのかな…」って不安も出やすいんですけど、4人に1人くらいが似た感覚を持っているなら、あなたの感覚は珍しいものじゃないです。ここ、安心材料にしていいと思います。大事なのは、疑うことではなく、自分のストレスを減らす手順を持つことです。
車内での“すれ違い”を減らすための視点
この手の問題って、「撮るな」「気にするな」みたいな乱暴な結論にしがちなんですが、実際はもう少し丁寧に考えたほうがラクです。スマホは生活必需品だし、車内で触らないのは無理ゲー。だから、現実解としては「誤解が生まれにくい使い方」と「不安になったときの逃げ道」の両方を持つのがいいかなと思います。
現実的な対策の方向性
- 撮る側:レンズが正面に向き続けない持ち方を意識する
- 見える側:ライトや緑の点など“決定打にならないサイン”は過信しない
- どちら側でも:不安が強いなら距離を取る・車両移動するを最優先
最後に念のためですが、こうした調査結果は「傾向」を見るものなので、あなたの目の前で起きている出来事を直接断定する材料にはなりません。とはいえ、社会全体で同じモヤモヤを抱える人が一定数いる、という事実は大きいです。だからこそ、あなた自身も「不安になりやすい構造の中にいる」と理解して、必要以上に自分を責めず、落ち着いて切り分けていきましょう。
ライト・フラッシュの誤認

「背面が光った=撮影された」と感じる人は多いんですが、実はここ、誤認が一番起きやすいポイントです。スマホのライトは撮影以外にも点滅することがあって、通知、アラーム、アクセシビリティ設定などが原因のケースも普通にあります。あなたも経験あるかもですが、暗い車内だと小さい光でもやたら目立つんですよね。ここ、気になりますよね。
光った理由は「撮影」だけじゃない
まず押さえたいのは、スマホのLEDライト(フラッシュ)が使われるシーンが意外と多いことです。たとえば、通知を光で知らせる設定、着信時にフラッシュ点滅、アラームの補助、さらには一部アプリが「懐中電灯」を一瞬使うような動き(権限の都合で)をすることもあります。つまり、光が見えた瞬間に「撮られた」と結論に飛ぶと、メンタル的にもしんどいし、相手とのトラブルにもつながりやすいです。
私が見るのは「光り方のパターン」
私がよく意識している観察ポイントは、光り方のパターンです。撮影のフラッシュは一瞬パッと光ることが多い一方、通知系は連続で点滅したり、一定リズムだったりします。もちろん機種や設定で例外はありますが、「一瞬だけか」「繰り返すか」でだいぶ印象が変わります。さらに言うと、撮影フラッシュは「手の動き」とセットになりやすいです。カメラを構える→画面を見て構図を決める→シャッター、という流れがあるので、光だけが単発で起きるより、前後の動作が整合することが多いんですよ。
見分けの目安
- 一瞬だけ強く光る:撮影フラッシュの可能性
- 一定リズムで点滅:通知フラッシュの可能性
- 暗い場所で赤っぽく見える:AF補助光や測距系の可能性
チェック項目を「表」で持っておくと強い
不安が強いときほど、頭の中がぐるぐるして判断がブレます。なので私は、ざっくりでもいいから“チェック表”で切り分けるのが好きです。
| 見えたサイン | 撮影の可能性 | 別の可能性 | 次の一手 |
|---|---|---|---|
| 強い光が一瞬だけ | やや高い | ライト誤操作 | 前後の動作を観察 |
| 一定リズムで点滅 | 低め | 通知フラッシュ | 距離を取りつつ様子見 |
| 赤っぽい弱い光 | 低め | AF補助光など | 暗所の挙動として受け止める |
| 光+カメラ姿勢が固定 | 高め | ビデオ通話・AR | 安全確保→第三者へ相談 |
ただし、外見だけで断定はできません。「光った=確定」ではなく、「光り方も判断材料の一つ」くらいで持っておくのが安全です。私のおすすめは、「決めつけないための材料集め」をすること。これだけで、不安の波が少し落ち着きます。
画面真っ暗でも録画可能?
結論から言うと、画面が真っ暗でも録画できる仕組みは存在します。いわゆるバックグラウンド録画系のアプリや、表示を極端に暗くして“スリープっぽく見せる”挙動をするものがあるためです。ここが怖いのは、見た目が「何もしてない」に寄るからなんですよね。
「真っ暗」には2種類ある
ひとつは本当に画面が消えている(スリープ・ロック)状態。もうひとつは画面表示が暗いだけ、あるいは黒い画面を表示している状態です。有機ELだと黒は発光しないので、遠目には“電源が切れてる”に見えやすいです。だから「真っ暗=何もしてない」と思い込みやすいんですけど、実際は“何かしている可能性”がゼロではありません。
ただし「存在する」と「目の前で起きている」は別
ここ、めちゃくちゃ重要です。可能性の話を知るほど、不安が現実っぽく感じることがあります。でも、あなたが今必要なのは「ありえる話の収集」より「今の状況の切り分け」です。私なら、次のような“現実に出やすい痕跡”を優先して見ます。
見えない録画の痕跡として出やすいもの
- 端末が不自然に熱い(処理負荷が高い)
- 長時間スマホを固定してこちらに向け続ける
- 操作がほぼ無いのに、同じ姿勢が続く
「向き」より「継続」と「整合性」で判断する
逆に、画面をチラチラ触っていたり、指が忙しく動いているなら、SNSやゲーム、ニュース閲覧など別用途のことも多いです。状況判断の材料は、「向き」だけじゃなく「時間」と「行動の一貫性」です。たとえば、こちらを向ける角度が変わらないまま数分続くのか、ふつうに手元で操作しているだけなのか。あるいは、撮影なら“撮る必要のある対象”があるはずなのに、ずっと自分の方向にだけ向け続けるのか。こういう整合性を見ると、頭の中の不安より現実の情報が勝ってきます。
私の切り分けメモ
真っ暗でも録画できる仕組みはあります。ただ、目の前の人がそれをしているかは別問題。向き・時間・姿勢の固定・端末の熱・周囲の状況をセットで見て、可能性を「高い/低い」に落とし込みます。
無音カメラ・盗撮アプリ

不安の原因としてよく挙がるのが、無音カメラや盗撮アプリですよね。日本ではシャッター音が鳴るのが一般的ですが、状況によっては無音っぽく見えることもありますし、海外端末やアプリの影響で挙動が変わるケースもあります。ここ、あなたが不安になるのも自然です。
「無音=盗撮」じゃない理由
まず、音が聞こえないのは単純に環境音のせいもあります。電車の走行音、イヤホン、周囲の会話、距離。さらに、連写や動画だと「シャッター音っぽい音」が目立たないこともあります。つまり、音の有無は参考材料にはなるけど、決定打にはしにくいです。
それでも怪しいと感じるなら、着目点を増やす
盗撮っぽいと感じるシーンでは、「レンズの向き」だけでなく、撮影者側の行動に特徴が出やすいです。たとえば、妙に端末を低い位置で固定する、同じ方向を狙い続ける、こちらが動いても追随する、など。こういう“執拗さ”があると、ただのスマホ操作より疑いが強くなります。
その場でやりがちなNG
- いきなり「盗撮ですよね?」と決めつける
- 相手のスマホを奪おうとする
- こちらも撮影し返して対抗する
私が勧めるのは「第三者を挟む」選択肢
疑いが強いときほど、あなたの安全が最優先です。まず距離を取って、必要なら駅員さんやお店のスタッフなど、第三者を挟むのが現実的です。ここで無理に詰めると、相手が逆上したり、あなたが危険に巻き込まれたり、最悪「言い合いを撮られて拡散」みたいな二次被害もありえます。守りたいのは、あなたの身体と生活です。
自分のスマホ側の不安も一緒に整理する
「盗撮アプリ」って言葉だけが独り歩きして不安になるケースもあります。だから私は、あなた自身のスマホの権限管理や、怪しいアプリを入れない習慣もセットで考えるのがいいかなと思います。アプリやプライバシーの話が気になるなら、カメラアプリの権限やリスクの考え方は別記事でも整理しています。使っているアプリが不安な人は参考にどうぞ。
緑の点でカメラ使用確認
iPhoneやAndroidでは、画面の端に緑の点が表示されることがあります。これは端末によって呼び方や挙動は違いますが、ざっくり言うと「カメラが使われている可能性があるよ」というサインとして理解しておくといいです。これを知ってるだけで「いま何か動いてる?」の不安が、ちょっと整理しやすくなります。
緑の点の意味を「過信しない」
ただし、ここも落とし穴があって、緑の点が出たからといって即「盗撮」ではありません。正規アプリ(カメラ、ビデオ通話、QR読み取りなど)でも出ますし、権限を与えたアプリがバックグラウンドで動いた結果として出る場合もあります。つまり、緑の点は「カメラが動いている可能性を知らせるライト」であって、「犯罪判定ランプ」ではないんです。
私のおすすめは「直前の操作」を振り返ること
あなたが緑の点を見た瞬間にやるべきなのは、犯人探しよりも「直前の操作の棚卸し」です。たとえば、さっきQRを読んだ、ビデオ通話アプリを開いた、SNSのストーリー投稿画面に入った、カメラ起動を誤タップした…こういう日常的な動作が原因のことが多いです。だから「身に覚えがない」かどうかを一回確認すると、余計な不安が減ります。
緑の点を見たときの判断の順番
- いま起動中のアプリにカメラ要素があるか
- 直前にカメラ系アプリを触ったか
- 身に覚えがないなら権限整理を検討
「身に覚えがない」なら、対策はある
緑の点が頻繁に出るのに、あなたの行動と噛み合わないなら、次の段階としては「アプリの権限」「最近入れたアプリ」「バックグラウンド挙動」の確認です。これは次のセクション(カメラ権限で不審アプリ確認)とセットで読むと、かなり安心材料になります。
緑の点の整理や、カメラを使ってないのに表示されるケースの切り分けは、下のページがかなり詳しいです。
カメラ権限で不審アプリ確認
「自分のスマホが勝手に撮ってるかも…」という方向の不安もありますよね。ここは感覚より、権限の棚卸しがいちばん効きます。iPhoneならプライバシー関連の設定、Androidなら権限マネージャーで、カメラにアクセスできるアプリを一覧で確認できます。ここ、やるだけで安心感がかなり違います。
私がやるのは「必要性の説明テスト」
私がチェックするときは、単に「許可しているか」だけじゃなく、「なぜそのアプリにカメラ権限が必要なのか」を自分に説明できるかで判断します。説明できないなら、いったん許可を外して様子見でもOKです。たとえば、スキャナーアプリやQR読み取りはカメラが必要。でも、電卓やメモがカメラを要求してたら「ん?」ってなりますよね。
権限の見直しでよくある発見
- ライト機能や加工アプリにマイク権限まで付いていた
- 使っていないアプリがカメラ権限を持っていた
- 昔入れたスキャナー系アプリが残っていた
「許可を外す」=壊れる、ではない
権限を外すことに抵抗がある人もいるんですが、多くの場合は「その機能を使うときだけ再許可」できます。つまり、必要なときだけ許可する運用にすると、勝手に動く不安も減るし、日常のストレスが下がります。もちろんアプリによっては動作が制限されるので、困ったら元に戻せばOKです。
挙動がおかしいときは、段階的に切り分ける
もし「怪しい挙動が続く」「端末が発熱する」「バッテリー減りが異常」などが重なるなら、OSのアップデート、不要アプリの削除、セキュリティチェックを優先してください。ここで焦って初期化まで飛ぶ必要はないですが、放置もしないほうがいいです。最終的な判断は、メーカーサポートや修理店など、専門家に相談するのが安心です。
注意
この記事は一般的な切り分けの考え方です。端末の状態やインストール状況によって対策の最適解は変わります。正確な情報はメーカーやOSの公式案内を確認し、必要に応じて専門家へ相談してください。
スマホカメラが向けられている時の対処法
見分け方が分かったら、次は「どう動くか」です。ここは正しさより、安全に終わらせるのが優先。感情で突っ込むより、段取りで動くほうが結果的に守れます。
私がいつも意識している順番はシンプルで、安全確保 → 記録 → 相談です。これを頭の片隅に置くだけで、パニックになりにくいです。
電車で盗撮疑いの初動

電車内は逃げ場が少ないので、初動がめちゃくちゃ大事です。私ならまず、距離を取ることから始めます。車両を変える、立ち位置をずらす、視線が合いにくい位置に移動する。これだけで状況が一段落することも多いです。あなたが「怖い」と感じた時点で、その感覚は軽視しないほうがいいですよ。
初動は「勝つ」じゃなく「安全に終わらせる」
盗撮かどうかをその場で白黒つけたくなる気持ちは分かります。けど、混雑した車内で対峙すると、周囲を巻き込みやすいし、相手が危険人物だった場合はリスクが跳ね上がります。だから私は、まず“自分の安全が守れる位置”に移るのを最優先にします。
駅員や乗務員に相談するときのコツ
それでも「執拗に向け続けている」「明らかにこちらを狙っている」などが続くなら、駅に着いたタイミングで駅員さんに相談するのが現実的です。相手に直接言うより、鉄道会社の対応ルートに乗せたほうが安全です。相談するときは、感情だけでなく情報を渡すと動きやすいです。
駅員さんに伝えると助かる情報
- 乗っている路線と方面、今いる車両番号や位置
- 相手の特徴(服装、持ち物、年齢感)
- どんな行動が続いているか(向け続け、距離、回数)
- あなたが今どこにいるか(ホームのどのあたり等)
安全面で避けたい行動
- 相手のスマホ画面を覗き込む
- 通路を塞いで詰め寄る
- 撮影し返して証拠にしようとする
「証拠」は撮り返さなくても作れる
証拠を残したいなら、相手を撮るよりも、日時・場所・服装・端末の特徴をメモに残すほうが安全で確実です。必要なら、駅員さんや警察に伝える材料になります。可能なら、あなた自身の行動ログ(何時何分に何駅、どの車両)をスマホのメモに残すだけでも十分役に立ちます。
警察相談#9110と通報
「今すぐ危険」という状況なら110番ですが、緊急性がそこまで高くない相談なら、警察相談#9110が選択肢になります。ここは地域の窓口につながり、状況の整理や対応の案内が受けられることが多いです。どっちにすべきか迷うとき、ありますよね。
110番と#9110の使い分けの目安
私の感覚だと、「目の前で危害が迫っている」「今すぐ来てほしい」は110番、「不安はあるけど緊急か判断できない」「継続的な相談をしたい」は#9110、というイメージです。ただし、これは一般的な目安で、状況によって変わります。あなたの身の危険を感じるなら、ためらわず緊急通報を優先してください。
(出典:政府広報オンライン「警察に対する相談は警察相談専用電話『#9110』番へ」)
相談の前に「事実」を短く整理する
ただ、警察が動けるかどうかは、状況や証拠、緊急度で変わります。なので私は、相談するときに事実を短くまとめます。ここはコツで、感情を削って事実だけ並べると、対応がスムーズになりやすいです。
伝えるとスムーズな要素
- いつ(日時)
- どこで(路線・駅・車両など)
- 相手の特徴(服装、年齢感、持ち物)
- 何が起きたか(向け続けた、距離、回数など)
「証拠がないから無意味」とは限らない
「撮影されている決定的証拠がない」と相談を諦める人もいるんですが、不安の段階で相談する意味はあります。相談履歴が残ることで、もし継続被害がある場合に状況説明がしやすくなります。ただし、正確な手順や連絡先は地域で違う場合があります。最終的には、自治体や警察など公式情報も確認してください。
撮影罪と迷惑防止条例
法律の話は不安を煽りやすいので、ここは慎重にいきますね。一般論として、いわゆる盗撮の中でも、性的な部位や下着などを狙う行為は、近年の法整備で厳しく扱われています。一方で、顔や全身を勝手に撮るケースは、状況によって評価が分かれることがあります。ここ、モヤっとしますよね。
ポイントは「何を」「どう」撮ったか
ポイントは、「何をどう撮ったか」「場所」「態様(執拗さ、距離、角度)」です。たとえば、同じ“撮影”でも、偶然写り込んだのか、狙って追いかけて撮ったのかで意味が変わります。さらに、撮影の対象が性的な部位なのか、全身や顔なのかでも、判断枠組みが変わることがあります。
「カメラを向けた」だけでも揉めるのが現実

法律以前に現場で起きるのは、人間関係のトラブルです。つまり、「撮ったかどうか」と「疑われたかどうか」がズレることがある。ここが厄介なんですよ。だから私は、法的な結論を出す前に、まず“揉めない動き”を優先します。相手が本当に悪質なら、あなたが正しくても危険に巻き込まれる可能性があるからです。
断定しないための注意
その場の状況だけで「確実に違法」と言い切るのは難しいことがあります。法律の適用は個別事情で変わるので、トラブルになりそうなら早めに警察や弁護士など専門家へ相談してください。
私の優先順位はいつも同じ
私はカメラ系の相談を受けるとき、法的評価の前に「安全」「証拠」「二次被害防止」の順で優先順位を置くようにしています。あなたが無事であることが最優先です。法律の話は、あなたの生活を守るための“道具”として使うのがいいかなと思います。
肖像権侵害と削除依頼
撮影そのものだけでなく、SNSや掲示板に載せられた場合は、被害が一気に広がります。ここで出てくるのが肖像権侵害やプライバシー侵害の考え方です。一般的には、個人が特定できる形で公開されたり、侮辱的な文脈で拡散されたりすると、問題になりやすいです。「撮られたかも」より「載せられたかも」のほうが、正直しんどいですよね。
まずやるべきは「証拠の保全」
もしネット上で自分の画像を見つけたら、最初にやるのは通報より先に証拠を残すことです。URL、投稿日時、画面全体が分かるスクリーンショット、コメント欄も含めた状態など。削除されると追えなくなることがあるので、落ち着いて“あとで説明できる形”を作っておくと安心です。
削除に向けた現実的な流れ
- 投稿URLやスクリーンショットなど、証拠を保存する
- 各プラットフォームの通報・権利侵害窓口から削除依頼する
- 拡散が大きい、悪質、生活に支障がある場合は専門家に相談する
慰謝料や損害賠償の話は「目安」でしかない
慰謝料などの金額感はケースで大きく変わりますし、ここは断定が危ない領域です。あくまで一般的な目安として語られることはありますが、最終的な判断は弁護士など専門家に相談するのが確実です。正確な申請方法や条件は、各サービスの公式ページで確認してください。
削除依頼は「感情」より「要件」を揃える
削除依頼って、怒りや恐怖が強いときほど文章が感情的になりがちです。でも、通りやすいのは「権利侵害の要件が揃っている説明」です。たとえば、本人であること、特定可能性があること、公開範囲が広いこと、被害があること。ここを淡々と書くと、処理されやすいことが多いです(あくまで一般論です)。
スマホカメラが向けられている不安の整理
最後に、メンタル面の話も置いておきます。スマホカメラが向けられている気がするときって、事実がどうこう以前に、心がすり減るんですよね。特に電車や人混みだと逃げ場がなくて、余計にしんどくなりがちです。あなたが「疲れる」と感じるのは、弱いからじゃなくて、ストレスがちゃんと積み上がってるサインです。
不安は「事実確認」と「感情ケア」に分ける
私が大事にしているのは、不安を「事実確認」と「感情ケア」に分けることです。事実確認は、向き・距離・執拗さ・ライトのパターンなどを見る。感情ケアは、呼吸を整える、視線を別の対象に移す、いったん降りるなど、今の自分を落ち着かせる手段を持つ。これを分けると、「いま私がやるべきはどっち?」が見えてきて、焦りが少し減ります。
その場でできる“現実に戻す”小ワザ
不安が強いときって、頭が未来の最悪ケースに飛びがちです。そんなときは、意識を“今の感覚”に戻すのが効きます。いわゆるグラウンディング的な発想で、いま見えるもの、聞こえる音、触れている感覚にフォーカスして、思考の暴走を止めます。
その場でできる小さな対処
- 視線を広告の文字や路線図に固定して意識を戻す
- 息を長く吐いて呼吸を整える
- 不安が強い日は無理せず車両移動や下車を選ぶ
「続く不安」は専門家に渡していい
もし「いつも見られている気がする」「外出が怖い」レベルまで続くなら、心の負担が限界に近いサインかもしれません。こういうときは、医療機関やカウンセラーなど、専門家に相談するのも全然アリです。あなたの安全と日常が守られるのが一番です。自分で抱え切ろうとしなくて大丈夫ですよ。
大事なお願い
この記事は状況判断のヒントをまとめたもので、法律判断や個別トラブルの最終結論を断定するものではありません。正確な情報は各サービスや公的機関の公式案内をご確認ください。深刻な被害やトラブルが疑われる場合は、警察や弁護士など専門家へ相談してください。
スマホのカメラやセキュリティ不安が強い人は、マルウェアやカメラ乗っ取り系の話も知っておくと、逆に落ち着いて判断しやすくなります(ただし、読みすぎて不安が増えるなら無理はしないでください)。



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