高画質な4K撮影やナイトショット機能を備えたビデオカメラFDR-AX60は、多くのユーザーに支持されてきました。しかし販売終了となったことで、後継機が存在するのか、現在でも入手できるのか気になる方も多いはずです。
FDR-AX60は2018年2月に発売された家庭用4Kカメラで、マニュアル操作にも対応した本格志向のモデルとして注目されてきました。レビューや評判では、画質の高さや暗所撮影での実用性が高く評価されています。
一方で、FDR-AX60の販売終了は公式に確認されており、事実上後継機が存在しないことも明らかになっています。説明書を見れば多機能な構造が理解できますが、その分初心者にはやや複雑に感じられる面もあるのが特徴です。
さらに、SDカードでの連続撮影時間の把握や、付属品・バッテリーの互換性を踏まえた運用も重要なポイントです。現在は中古市場での価格が高騰傾向にあり、fdr-ax45aやfdr-ax700との違いを理解することが、代替機選びには欠かせません。
本記事では、FDR-AX60後継機の販売終了に至った背景や市場の動向を整理し、今後の選択肢を用途やユーザー層ごとにわかりやすく解説します。
- FDR-AX60の基本情報と販売終了の背景
- FDR-AX60の用途やどんな人におすすめか
- 後継機が存在しない理由と代替機種の比較
- 中古価格やナイトショットなどの詳細性能
FDR-AX60 後継機 販売終了の真相と今後の展望
●このセクションで扱うトピック
- FDR-AX60とは 発売日から見る製品の位置づけ
- 用途とこんな人におすすめの理由
- FDR-AX60の説明書から読み解く操作性と特徴
- SDカードでの連続撮影時間を徹底解説
- 付属品とバッテリーの互換性ガイド
FDR-AX60とは 発売日から見る製品の位置づけ

FDR-AX60は、2018年2月9日にソニーから発売された4K対応のハンディカムで、家庭用ながらも本格的な動画撮影機能を備えた中堅モデルです。4K撮影に対応したExmor R CMOSセンサー(1/2.5型)を搭載し、高精細な映像表現を可能にしたほか、ファインダーやマニュアル操作系、暗所撮影に特化したナイトショット機能など、プロ向けモデルに近い装備を備えていた点が大きな特徴です。
当時のソニー製ハンディカムのラインナップでは、FDR-AX60はミドルレンジの位置づけでした。上位には業務用寄りのfdr-ax700、下位には家庭用に特化したfdr-ax45があり、その中間を埋めるモデルとして設計されています。特に、上位機であるax700から一部の技術を引き継ぎつつ、価格を抑えることでコストパフォーマンスの高さが際立っていました。
発売当初から、ビデオ撮影に本格的に取り組みたい一般ユーザーや、ライブ配信を始めるクリエイター層から支持を集めており、安定した販売実績を記録しています。特筆すべきは、HDMIクリーン出力に対応していた点で、外部レコーダーや配信機器との連携も容易に行える設計となっており、セミプロユースにも十分対応可能なスペックでした。
2023年12月をもって販売終了となった現在でも、その使い勝手と映像品質から中古市場で高い評価を維持しており、今なお根強い人気があります。ソニー公式サイトでも製品情報がアーカイブとして参照可能な状態にあり、スペックや操作性についての一次情報は以下から確認できます。
用途とこんな人におすすめの理由

FDR-AX60は、多機能性と撮影性能の高さから、幅広い撮影用途に対応できるビデオカメラです。運動会や学芸会、旅行などの日常的なイベントの記録はもちろんのこと、映像の質を重視する配信者やコンテンツ制作者にも十分対応可能な設計となっています。
特に注目すべきは、次のような撮影シーンです:
- 屋外イベントの高画質記録:光学20倍ズームと4K解像度により、広い会場でも被写体を逃さず撮影できます。
- 暗所での撮影:ナイトショット機能が搭載されているため、照明の少ない環境下でも被写体の輪郭をしっかり捉えた撮影が可能です。
- ライブ配信・セミプロ制作:マニュアルレンズリングや外部マイク端子、HDMIクリーン出力により、配信用カメラとしても活躍します。
- 動体追尾が求められる場面:人の動き、スポーツ観戦や野鳥観察などでも、ズーム性能と手ブレ補正の組み合わせが威力を発揮します。
特にマニュアルレンズリングでは、ズーム・フォーカス・ホワイトバランス・露出といった設定を切り替えて操作でき、こだわりの絵作りが可能です。ビューファインダーを覗きながらフォーカスの山を掴むことができる点も、映像制作に慣れた中上級者にとっては大きな利点となるでしょう。
ちょっとだいぶ、楽しい♪#sony#FDR-AX60#ビデオカメラ#ハイスピードカメラ pic.twitter.com/4pUs5kBDzp
— ママおばぁ (@meeechannel) December 10, 2019
一方で、カメラ操作に不慣れな初心者や、撮影に多くの時間を割けないユーザーにとっては、これらの機能がかえって煩雑に感じられる可能性もあります。FDR-AX60は、自分で設定を追い込んでこそ性能を発揮するモデルであるため、オート撮影だけを重視する層には、もう少し簡易な機種の方が適しているかもしれません。
FDR-AX60の説明書から読み解く操作性と特徴
FDR-AX60のユーザーガイド(説明書)を通じて明らかになるのは、本機が非常に多機能である反面、その操作性には工夫を要するという点です。
設定変更の基本操作はタッチパネルを利用したメニュー方式となっており、絞り(F値)、シャッタースピード、ISO(ゲイン)といった基本的な撮影パラメータは、1つずつしかマニュアル設定できない仕様になっています。たとえば、シャッタースピードをマニュアルで固定した後に絞りを変更すると、シャッタースピード設定が自動に戻ってしまう仕組みです。
これは、フルマニュアル撮影を想定しているユーザーにとっては不便と感じられる部分であり、特に照明環境が一定でない撮影現場では、意図した露出制御が困難になる場合もあります。マニュアル撮影の自由度という点では、上位機種であるfdr-ax700の方が優れていると言えるでしょう。
ただし、FDR-AX60ではレンズリングに任意のパラメータを割り当てることが可能なため、ズーム以外にもホワイトバランスやフォーカス調整など、自分の撮影スタイルに合わせたカスタマイズが可能です。これは限られたボタン構成の中でも、ユーザーの意図に応じた運用を実現できる設計思想が見て取れます。
また、説明書には各種機能に関する詳細な動作条件や注意点も丁寧に記載されており、特定の撮影モードではナイトショットが使用できないなどの制限事項も事前に把握することができます。公式サポートページでは、説明書のPDFファイルをダウンロードできるほか、よくある質問への回答や動画マニュアルも用意されており、製品理解を深めるための資料が整備されています。
このように、FDR-AX60の操作性は一見複雑に見えるかもしれませんが、説明書を活用することで、ユーザーのレベルに応じた機能活用が可能になります。操作系統に慣れることで、本機のポテンシャルを最大限に引き出すことができるでしょう。
SDカードでの連続撮影時間を徹底解説
FDR-AX60での連続撮影時間は、使用する記録モードやSDカードの容量・スピードクラス、バッテリーの種類など、いくつかの要素によって変動します。4K解像度で記録するXAVC S 4Kモードを選択した場合、最長で約13時間の連続撮影が可能とされていますが、これは大容量バッテリー(NP-FV100Aなど)とSDXCカード(UHS-I U3以上)の組み合わせを使用した理想的な条件下での数値です。
●撮影可能時間とSDカード容量の関係:記録モードごとに1GBあたりの録画時間の目安は以下の通りです:
記録モード | 解像度・フレームレート | 1GBあたりの録画時間の目安 |
---|---|---|
XAVC S 4K | 3840×2160/30p | 約1分 |
XAVC S HD | 1920×1080/60p | 約2〜3分 |
AVCHD(FXモード) | 1920×1080/60i | 約5〜6分 |
これらの値を元に計算すると、128GBのSDXCカードであれば、XAVC S 4Kでは約128分(2時間8分)、XAVC S HDで約384分(6時間24分)、AVCHDでは約640分(約10時間40分)の録画が可能です。
ただし、撮影中はカードに保存された他のファイル(静止画、MP4動画など)やシステムデータが容量を消費するため、実際の録画可能時間はやや短くなる場合があります。
●ファイル数とセグメント制限に注意:FDR-AX60では、1つのSDカードに保存できる動画ファイル数にも制限があります。具体的には以下のような上限が設定されています:
- XAVC S:最大9,999ファイル
- MP4動画・静止画:合計で最大40,000ファイル
また、ファイルシステム(exFAT/FAT32)によっては、4GBごとのセグメント分割が発生し、1回の連続撮影でも複数の動画ファイルに分かれることがあります。特にFAT32フォーマットでは1ファイルあたりの上限が4GBとなるため、4K撮影の際にはexFATフォーマットのカード使用が推奨されます。
●安定運用のために推奨されるカードスペック:FDR-AX60で安定した4K録画を行うには、UHSスピードクラス3(U3)以上、ビデオスピードクラスV30以上のSDXCカードの使用が推奨されます。書き込み速度の遅いカードを使用すると、録画が途中で停止したり、記録エラーが発生する可能性があります。
安心して撮影を行うためには、以下のような対策も有効です:
- SDカードを複数枚用意し、長時間撮影に備える
- 撮影前にSDカードの空き容量とフォーマットを確認する
- 長時間撮影時は排熱や温度上昇にも注意を払う
製品の取扱説明書にも記録モード別の撮影可能時間の目安やSDカードの条件について明記されていますので、事前の確認が重要です
付属品とバッテリーの互換性ガイド
FDR-AX60は、4K撮影対応のビデオカメラとして十分な電源供給と拡張性を備えた設計になっており、標準同梱品や対応アクセサリについても柔軟な構成が可能です。製品購入時に付属しているアクセサリは機種や販売時期によって若干異なることがあるため、とくに中古購入の際には事前確認が欠かせません。
●標準で同梱される代表的な付属品:FDR-AX60の購入時に含まれる主な付属品は以下の通りです:
- ACアダプター(AC-L200D)
- USB接続ケーブル(本体内蔵)
- HDMIマイクロ端子ケーブル
- リチャージャブルバッテリーパック(NP-FV70)
- レンズキャップ、レンズフード、シューキャップ
- 取扱説明書、保証書類など
特にUSBケーブルは本体収納型のため、ケーブル単体の紛失には注意が必要です。HDMIケーブルについても、4K出力を安定させるためには高品質なマイクロHDMIケーブルの使用が推奨されます。
●バッテリーの互換性とおすすめ運用:FDR-AX60は、ソニーVシリーズのインフォリチウムバッテリーに対応しており、以下のバッテリー型番が使用可能です:
バッテリーモデル | 容量(mAh) | 録画可能時間(目安) |
---|---|---|
NP-FV50A | 約980 | 約1時間20分 |
NP-FV70A(標準) | 約1,960 | 約2時間40分 |
NP-FV100A | 約3,410 | 約4時間30分〜最大6時間程度 |
特にNP-FV100Aは大容量タイプであり、イベント撮影や旅先での長時間収録においてバッテリー切れの不安を軽減できます。純正品であれば、残量表示や急速充電にも対応しているため、互換品ではなく純正バッテリーの使用が望ましいです。
なお、同じVシリーズでも型番によって端子の形状や充電仕様が微妙に異なる場合があるため、互換性情報は必ずソニー公式サイトで確認してください。
中古購入時の注意点:中古でFDR-AX60を購入する場合、バッテリーの劣化状態や付属品の欠品が価格に見合っているかの確認が重要です。とくに以下の点をチェックしましょう:
- 内蔵メモリの状態(初期化可能か)
- バッテリーの膨張や持続時間
- ACアダプターやケーブルの有無と動作確認
- シューキャップ・フードなどの小物の欠品有無
これらの点を踏まえて、FDR-AX60は対応バッテリーの選択肢が広く、撮影スタイルに応じた電源管理が可能な、非常に実用性の高いビデオカメラと言えるでしょう。
FDR-AX60 後継機 販売終了で検討すべき選択肢
- FDR-AX60の販売終了が示すビデオカメラ市場の変化
- 後継機が出ないとされる3つの理由
- 価格動向と中古購入の注意点
- ナイトショットの実力と活用シーン
- FDR-AX60/FDR-AX45A/FDR-AX700との違いを比較
- レビュー 評判から見る満足度の傾向
- FDR-AX60 後継機 販売終了後のベストな選択とは
FDR-AX60の販売終了が示すビデオカメラ市場の変化
2023年12月、ソニーの公式オンラインストアや大手量販店などで、FDR-AX60は静かに販売終了となりました。この動きは、単なる1モデルの生産終了にとどまらず、家庭用ビデオカメラ市場の構造的な変化を象徴する出来事といえます。とくに、マニュアル操作やビューファインダー、ナイトショット機能といった“プロ寄り”の要素を搭載した家庭向け4K機がラインアップから消えたことは、多くの映像制作者やビデオカメラ愛好者にとって大きな節目となりました。

●スマートフォンの台頭とハンディカムの衰退:かつて家庭用ハンディカムは、子どもの成長記録やイベント撮影に欠かせない存在でした。しかし近年では、iPhoneをはじめとしたスマートフォンが4K撮影に対応し、手ぶれ補正・AI自動補正・ポートレート動画といった高度な機能を次々と搭載。一般ユーザーにとって、わざわざ専用カメラを購入する必要性が薄れてきています。
また、YouTubeやSNSを通じて動画撮影・編集・公開のハードルが下がった一方で、求められる撮影機材のトレンドも変化。ミラーレス一眼やアクションカメラ、小型ジンバルカメラなど、多様な選択肢が台頭しています。特に映像クリエイター層は、映像品質とレンズ交換の自由度を重視して一眼機に移行する傾向が強まっており、ビデオカメラ市場のニーズは年々細分化・限定化してきました。
●ソニー製ハンディカムの新機種開発が停滞:FDR-AX60の販売終了は、ソニーが家庭向けハンディカムの新機種開発から距離を置きつつある姿勢も示しています。2020年以降、同社の4K対応ハンディカムの新モデル投入は極端に減少し、上位モデルであるfdr-ax700も2023年には生産完了となりました。これにより、家庭用市場での選択肢はごく限られた現行モデルと、中古市場に依存する形となっています。
なお、ソニーは一部の上位機種でプロフェッショナル向けの「FXシリーズ」やVlog専用モデル「ZVシリーズ」に注力しており、これもハンディカム系からの方針転換を裏付ける動きといえます。
こうした業界全体のトレンドは、メーカー各社の出荷台数にも表れており、カメラ映像機器工業会(CIPA)の統計でも、家庭用ビデオカメラの出荷数は年々減少傾向にあります
後継機が出ないとされる3つの理由
ソニーのFDR-AX60は、多くの家庭用ユーザーやセミプロ層に愛用されてきたモデルでありながら、2025年現在に至っても後継機の登場は一切アナウンスされていません。この背景には、技術的・市場的な理由が複合的に存在します。
1. ビデオカメラ市場の縮小とニーズの変化
かつて主力商品だった家庭用ビデオカメラは、スマートフォンの高性能化や一眼カメラの動画対応により、確実にその市場規模を縮小させています。メーカー各社は限られた開発リソースを、より需要の高いVlogカメラや業務機分野に集中させるようになっており、FDR-AX60のような「中間帯」の機種が新たに投入される可能性は年々低くなっています。
2. スマホ・ミラーレスの台頭と機能的な代替
現代のスマートフォンやミラーレスカメラは、手ブレ補正・高感度撮影・4K/60p記録・外部マイク接続など、FDR-AX60が提供していた主な機能をほぼカバーできるようになっています。さらに、動画撮影後の編集・SNSへの投稿といったワークフロー全体がスマホ内で完結する利便性も、専用ビデオカメラ離れを促進しています。
3. 現行モデルの流用と市場維持戦略
FDR-AX60の実質的な“代替機”と位置付けられているのが、fdr-ax45aというモデルです。ただし、こちらはマニュアルリングやビューファインダーが省略されており、完全な後継とは呼べない構成です。さらに上位のfdr-ax700もすでに生産終了となっているため、現在入手できるソリューションは中古市場に限定されつつあります。
このように、FDR-AX60に代わる新機種の投入がない理由は、単なる製品サイクルの問題ではなく、市場全体の需要減少と、ソニーの事業戦略の変化が背景にあると考えられます。
価格動向と中古購入の注意点
販売終了から時間が経過する中、FDR-AX60の中古市場での価値はむしろ上昇傾向にあります。2025年時点では、外観や動作状態に問題のない良品であれば8万円〜10万円前後が相場となっており、未使用品や付属品完備の個体では10万円台半ばの価格が付けられることもあります。
●高値安定の背景と希少価値:FDR-AX60の価格が高止まりしている理由のひとつは、完全な後継機が存在しないという製品特性にあります。マニュアルレンズリング、EVF(電子ビューファインダー)、ナイトショット、長時間録画対応など、複数の利点を兼ね備えたハンディカムが他に見当たらないため、「この機種でなければならない」というユーザーの需要が根強く存在しています。
とくに映像制作用途や記録メディアとしての信頼性を求めるユーザーからのニーズが集中しており、在庫の少ない中古市場では競争率が高く、出品後すぐに売れてしまうこともしばしばです。
●中古購入時に確認すべきポイント:FDR-AX60の中古購入を検討する際は、価格だけでなく以下の項目を入念に確認することが推奨されます:
- 内蔵メモリの初期化が可能かどうか
- ファームウェアのバージョンが最新か(アップデート状況)
- バッテリーの劣化状況(満充電での駆動時間)
- ACアダプターやUSBケーブルなどの欠品の有無
- シリアルナンバーが削除・改変されていないか
- 信頼できる販売元か(中古保証付きの正規販売店が望ましい)
とくに、ファームウェアの更新状況によっては、SDカードとの互換性や録画安定性に影響を与えることがあるため、購入前に必ず現物の状態を確認しましょう。
中古市場での価格が高騰する中でも、FDR-AX60は依然として「手頃な本格派ビデオカメラ」としての価値を持ち続けており、目的に合った個体を選ぶことで、長期にわたる活用が可能です。
ナイトショットの実力と活用シーン
FDR-AX60に搭載されている「ナイトショット」機能は、赤外線(IR:Infrared Radiation)技術を利用することにより、通常の可視光線では捉えられない暗所でも被写体を鮮明に記録できる特長を持っています。これは、赤外線LEDを照射し、被写体に反射した赤外線をセンサーで感知して映像化することで、夜間でも明瞭な映像が撮影可能になる仕組みです。
●撮影環境を問わない応用性の高さ
ナイトショットは、完全な暗闇でも映像記録が可能であるため、以下のようなシーンで活用されています。
- 野生動物の夜間観察
- 天体観測や星空周辺の記録
- キャンプや災害時の暗所記録
- 照明を使えない就寝中の室内撮影(乳児の見守りなど)

また、赤外線は白黒映像で記録される点に注意が必要ですが、カラー記録が不可能な状況下でも視認性が高いというメリットがあります。
●モード制限と撮影距離の注意点:ナイトショットはFDR-AX60の全録画モードで利用できるわけではなく、XAVC S 4Kや60pといった高フレームレートのモードでは使用不可とされています。使用時は、AVCHD FXモードやXAVC S HD 30pモードなど、互換性のある設定を選択する必要があります。
また、赤外線の有効距離は約3〜5メートル程度とされており、撮影対象が遠すぎる場合は十分な明るさを得られません。被写体までの距離に応じたフレーミングやズーム倍率の調整が求められます。
この機能はソニーの一部モデルに限定された特徴であり、スマートフォンやミラーレス一眼などでは代替が難しい点でも、FDR-AX60の特異性を示しています。
FDR-AX60/FDR-AX45A/FDR-AX700との違いを比較


FDR-AX60と、よく比較される兄弟モデルであるFDR-AX45AおよびFDR-AX700との違いを以下の表にまとめます。各モデルの特徴を正確に把握することで、「価格」「機能」「操作性」「映像品質」など、ユーザーの目的に最適な1台を選ぶための参考になります。
機種名 | ビューファインダー | マニュアルリング | センサーサイズ | 液晶モニター |
---|---|---|---|---|
FDR-AX60 | あり | あり | 1/2.5型 | エクストラファイン液晶(3.0型) |
FDR-AX45A | なし | なし | 1/2.5型 | エクストラファイン液晶(3.0型) |
FDR-AX700 | あり | あり | 1.0型 積層型CMOS | 高精細タッチモニター(3.5型) |
FDR-AX60の特徴:バランス重視のミドルレンジ機
FDR-AX60は、一般ユーザーからセミプロ層までをカバーする“中間機”としてのポジションに位置します。
- 光学30倍ズーム+全画素超解像60倍ズームにより、運動会や遠景の記録でも画質を維持したままズーム撮影が可能。
- ビューファインダー(EVF)搭載で、強い日差しの屋外撮影でも正確な構図確認ができ、タッチ液晶と併用可能。
- マニュアルレンズリングに各種パラメータ割り当て可能:フォーカス、ズーム、アイリスなどを割り振ることで、撮影スタイルに応じた直感的操作が実現。
- B.O.SS(バランス光学式手ブレ補正)搭載により、歩きながらの撮影や望遠時の手ブレも強力に補正。
小型センサーながら、4K(XAVC S)記録やナイトショット、5.1chサラウンドマイク、タイムコード機能など、家庭用を超えた装備が魅力です。
FDR-AX45Aとの違い:機能の簡素化と低価格化で差別化
FDR-AX45Aは、FDR-AX60と同じ1/2.5型センサーを搭載しながらも、以下の点で“入門向け”に特化しています。
- ビューファインダー非搭載:液晶のみでの構図確認となり、明るい屋外では視認性に課題が残る。
- マニュアルリングなし:操作はすべてタッチパネルまたはメニュー操作に依存。細かいマニュアル操作を求めるユーザーには不向き。
- 手ブレ補正はB.O.SSに準拠:FDR-AX60と同等の補正力はあるが、マニュアル調整機能は制限されている。
- 価格は新品時で約3〜4万円程度安価(市場変動あり)。
このモデルは「ビデオカメラに初めて触れるユーザー」「運動会や旅行の記録を手軽に残したい層」におすすめで、価格重視の選択肢として設計されています。
FDR-AX700との違い:映像制作者向けの上位機
FDR-AX700は、映像制作者や動画配信者、業務現場での使用を前提に開発されたハイエンドモデルであり、FDR-AX60とは設計思想が根本的に異なります。
- 1.0型積層型CMOSセンサー(Exmor RS)を搭載し、被写界深度の浅いシネマライクな映像表現が可能。暗所耐性・ダイナミックレンジも大幅に向上。
- ファストハイブリッドAF(273点位相差AF)により、高速かつ高精度な被写体追従が実現。動きの激しい撮影でもピントがズレにくい。
- HDR撮影(HLG / S-Log3)対応:階調豊かな映像を記録可能で、カラーグレーディングや放送用途にも適応。
- 2スロット構成のSDカードデュアル記録が可能で、バックアップ録画・リレー録画に対応。
ただし、本体は大きく重く、価格もFDR-AX60の倍以上になるため、「本格的な制作」を前提としたユーザーに適しています。
機能・操作・画質の観点で見るベストバイ
比較軸 | FDR-AX60 | FDR-AX45A | FDR-AX700 |
---|---|---|---|
操作性 | 中〜上級者向け・マニュアル充実 | 初心者向け・シンプル操作 | 上級者向け・プロ仕様操作 |
画質 | 4K/30p 高精細 | 4K/30p 同等画質 | 4K/60p+高階調+高感度 |
音声記録 | 内蔵5.1chマイク+外部端子 | 内蔵マイク+外部端子 | 内蔵ステレオ+XLR(別売アダプター)対応 |
拡張性 | SDカード+マイク・HDMI端子 | SDカード+マイク端子 | 2SDスロット+HDMI+タイムコード入出力 |
価格帯(中古) | 約8〜10万円前後 | 約5〜7万円前後 | 約12〜18万円前後 |
結論としては、FDR-AX60は「コストと機能性のバランス」を求めるユーザーに最も適しており、プロ寄りの性能を求めるならax700、操作の簡便さと価格重視ならax45aが選択肢となります。
※スペックの正確な詳細については、ソニー公式サイトを参照してください。
レビュー 評判から見る満足度の傾向
実際のユーザーレビューを参照すると、FDR-AX60は4Kビデオカメラとして非常に高い満足度を得ていることが分かります。特に家庭用カメラの域を超えた「多機能性」や「信頼性」に対する支持が顕著です。
✅ 良い点(ポジティブな評価)
- 高画質
- 「バナより画質が良い」「さすが映像のSONY」「画質の良さに満足」「比べものにならないほど綺麗な画像」
- ナイトショット性能
- 「ナイトビュー機能でLEDライトによる夜間撮影が可能」
- ファインダー搭載
- 「ファインダーがあることで無難に撮影できる」
- ピント合わせがスムーズ
- 「遠くの被写体にもピントがスムーズに合う」
- 映像の安定性・手ブレ補正
- 「ソニーの手ブレ補正は素晴らしい」
- ビデオからスマホへデータ転送がスムーズ
- 「データ移行が早い」「携帯に移せる」
- 製品状態が綺麗(中古含む)
- 「中古だがきれいで梱包も丁寧」「商品がとても綺麗だった」
- スムーズな購入・対応
- 「早い対応に助かった」「購入して良かった」
- 信頼性と定番感
- 「もうこれ以上のビデオカメラは発売されないのでは」
- 購入後の満足感
- 「買ってよかった」「購入して大正解」「満足です」「おすすめです」
- ギフト用途でも好評
- 「孫へのプレゼントに喜ばれた」
- アクセサリーセットは必須
- 「アクセサリーキット付きは必須のオプションだと思う」
❌ 悪い点(ネガティブな評価)
Amazonレビューより
- 撮影中に静止画が撮れない
- 「撮影中に写真が撮れない。パナはできる」
- 重さ・サイズ
- 「以前使っていたものより大きく重たい」「多少重いのが気になる」
- 言語設定の不便
- 「日本語表示しかなく、英語や韓国語に対応していない(海外ユーザー)」
- 初期不良・動作不良の報告
- 「4K撮影が動作しなかった」「ブラックアウトが頻発」「録画が勝手に中止される」
- 品質への疑念
- 「電源コードがない」「本体とバッグしか届かない」「傷の記載なし」「新品表示なのに使用感あり」「レンズやファインダーに汚れ」
- サポート対応の不備
- 「サポートが最低」「チャットで1時間待っても応答なし」
- 信頼性への疑念(中古品や販売元に対して)
- 「Amazonの中古品は信用できない」「開封済みのような新品が届いた」「詐欺レベルの商品が届いた」
- ケーブル付属漏れ
- 「HDMIケーブルが入っていなかった」
- 期待外れの仕様
- 「“動作確認済み”と書いてあるが実際には動作しない」「7万円払ってこれでは意味がない」
これらは上級者には許容範囲でも、初心者にはやや敷居が高く感じられるポイントです。そのため、使いこなしには多少の慣れが必要とされます。
FDR-AX100返してFDR-AX60借りてきた。
— 久保哲也 (@princessarete) October 24, 2023
FDR-AX60のいい所
〇動きが苦手な人がいるかもだけど、手振れ補正はいい
〇AX100より高倍率ズーム
〇4Kと720Pダブル録画は色々ありがたい。
✖AX100、AX60ともファインダーは・・
✖AX100に比べると解像感、SNはソフト
最後に比較画像を4K 720P pic.twitter.com/wmMCKfOVah
FDR-AX60が
— NINJA TKT(気まぐれに投稿) (@ninjaTAKETO) May 20, 2024
修理から帰って来て初の外撮影
やっぱ広角からズームまで
対応できるののは
一眼レフにもiPhoneにも無いメリットだな。
一眼に関して望遠レンズを使えば
かなり遠くまでズーム出来るけど
広角にして撮りたい!っていう時に
レンズを変えなきゃいけないから面倒
一眼持ってないけど。 pic.twitter.com/THs6M1mp4r
総じて、FDR-AX60は“家庭用としては頭一つ抜けた性能を持つモデル”として評価されており、「予算以上の価値を感じる」「中古でも状態が良ければ買い」とする意見も根強く見られます。評価の傾向としては、撮影品質と機能性を重視するユーザー層から非常に高い支持を集めている機種であることが明確です。
FDR-AX60 後継機 販売終了後のベストな選択とは
本記事のまとめを以下に列記します。
- FDR-AX60は2018年発売の4K対応ハンディカムとして登場した
- 現在は販売終了となり新品流通は完全に途絶えている
- ビューファインダー搭載とマニュアル操作機能が特徴的
- 高画質性能と赤外線対応ナイトショットを備えている
- 説明書からも多機能性が高く操作に慣れが必要と分かる
- SDカード利用時は最大約13時間の連続撮影が可能である
- バッテリーはNP-FV50からFV100シリーズまで幅広く対応
- 中古市場では高値を維持し根強い人気を保っている状況
- fdr-ax45aは廉価モデルとして選ばれる有力な代替候補
- fdr-ax700は上位互換機だが既に生産終了となっている
- ナイトショットは赤外線を利用した暗所専用撮影機能だ
- 後継機は現時点では正式に発表されておらず不透明な状況
- 操作系が複雑なためシンプルさを求める人には不向きである
- 映像制作や配信を行う中上級者には特に適した構成となる
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