25-200mm F2.8-5.6 G2の価格レビューを調べていると、「本当に便利ズームでここまで写るの?」「タムロン25-200mm G2とシグマ20-200mmならどっちがいい?」「最安値や中古価格はどれくらいが目安?」みたいなところが、やっぱり一番気になるポイントかなと思います。
タムロン25-200mm F2.8-5.6 Di III VXD G2 ModelA075は、28-200mmの初代A071からどれくらい進化しているのか、作例ベースの実写レビューではどんな評価が多いのか、価格comの口コミや各種レビューで言われているメリット・デメリットも気になりますよね。さらに、シグマ20-200mmとの比較レビューや、高倍率ズームとして画質・AF・携帯性のバランスがどうなのかも、購入前にチェックしておきたいところです。
この記事では、25-200mm F2.8-5.6 G2の価格とレビューに関する情報を整理しながら、実勢価格の目安、シグマ20-200mmや旧28-200mm A071との比較、実写レビューから見える描写傾向やAF性能までを、私自身が撮影で使って感じたポイントも交えつつ、できるだけフラットに解説していきます。
「旅行用の便利ズームを1本だけ選びたい」「高画素機でも納得できる高倍率ズームが欲しい」というあなたが、このレンズが合うかどうかを判断できるように、価格面と写りの両方からしっかり掘り下げていくので、気になるところを読み進めてみてください。
- 25-200mm F2.8-5.6 G2の価格と実勢相場のイメージ
- スペックと描写から見たメリット・デメリット
- シグマ20-200mmや旧28-200mm A071との比較ポイント
- どんな撮影スタイルの人に向いているかの判断材料
25-200mm F2.8-5.6 G2 価格 レビュー 基本スペック解説
ここでは、25-200mm F2.8-5.6 G2の価格レビューを読む前提として、まずスペックや特徴を整理しておきます。高倍率ズームとしてどんな設計思想なのか、どこにコストがかかっていて、どこが割り切られているのかが分かると、「この価格で妥当かどうか」の判断がかなりしやすくなりますよ。
25-200mm F2.8-5.6 G2 価格 レビュー 価格推移と実勢価格

25-200mm F2.8-5.6 G2は、タムロン創業75周年の節目に投入された高倍率ズームで、メーカー希望小売価格は税込148,500円という位置付けのモデルです。発売後の市場では、実売価格が主に税込10万円台前半〜中盤に分布していて、量販店ではポイント還元を含めた「実質価格」、ネット通販では「最安値帯」がそれぞれの判断基準になりやすい状況になっています。
実勢レンジとしては、量販店のポイント込みではおおよそ実質11万円台前半、価格重視で探す場合は10万円台前半が目安になりやすく、大きく値下がりしたり急騰したりするタイプのレンズではなく、比較的安定した価格推移を見せている印象です。高倍率ズームの中ではスペックがかなり攻めているにもかかわらず、この価格帯に収まっていることについては、コストパフォーマンス面で評価する声が多いのも特徴ですね。
ライバルとして比較されることの多いシグマ20-200mm F3.5-6.3 DG DN Contemporaryは、一般的に本レンズよりもやや高めの価格帯で推移することが多く、「広角20mmスタートの画角を取るか」「タムロンのF2.8スタートと価格メリットを取るか」という選択軸になりやすい傾向があります。その意味で、25-200mm G2は価格面でも性能面でもバランスの良い立ち位置に収まっていると感じています。
また、旧モデルの28-200mm F2.8-5.6 A071は新品・中古ともに価格が下がってきており、「とにかく初期費用を抑えたい」「まずは便利ズームを1本導入したい」というユーザーにとって依然として魅力的な選択肢です。ただし、25-200mm G2では広角25mmスタートやAF性能、近接撮影性能、操作性などが総合的に進化しているため、価格差を上乗せしてでも最新世代を選ぶ価値があるかどうかが、実際の判断ポイントになりやすいと思います。
あらためて整理すると、25-200mm F2.8-5.6 G2の相場感は、
- メーカー希望小売価格:148,500円(税込)
- 量販店(ポイント還元込みの実質価格):おおむね11万円台前半
- 価格重視で探した場合の実売レンジ:おおむね10万円台前半
というバランスに収まるケースが多い状況です。

ここで紹介している価格帯は、あくまで一般的な目安であり、キャンペーンや在庫状況、為替などの影響で変動する可能性があります。正確な価格は、必ず販売店や公式サイトで最新の情報を確認するようにしてください。特に高額な機材購入では、ご自身の予算や用途を踏まえつつ、必要に応じて販売員や専門家へ相談しながら検討することを強くおすすめします。
参考
・https://kakaku.com/item/K0001715596/
スペック概要まとめ
スペック面を改めて整理すると、25-200mm F2.8-5.6 G2は「焦点距離25-200mm・最大8倍ズーム」でありながら、広角端F2.8を維持しつつ、フィルター径67mm・質量575gという小型軽量を実現した、非常に完成度の高い高倍率ズームです。光学性能・携帯性・操作性のバランスを、実用面でかなり高いレベルにまとめた設計になっています。
| 対応マウント | Sony Eマウント(フルサイズ) |
|---|---|
| 焦点距離 | 25〜200mm(8倍ズーム) |
| 35mm換算(APS-C使用時) | 約37.5〜300mm相当 |
| 開放F値 | F2.8〜F5.6 |
| 最小絞り | F22〜F32 |
| レンズ構成 | 14群18枚 |
| 特殊レンズ枚数 | XLD 1枚 / LD 2枚 / GM非球面 2枚 |
| コーティング | BBAR-G2コーティング |
| 絞り羽根 | 9枚・円形絞り |
| 最短撮影距離(広角) | 0.16m |
| 最短撮影距離(望遠) | 0.80m |
| 最大撮影倍率 | 0.53倍(広角端) / 0.26倍(望遠端) |
| ワーキングディスタンス | 約2〜3cm(広角近接時) |
| AF方式 | VXDリニアモータードライブ |
| 手ブレ補正 | 非搭載(ボディ内補正依存) |
| 防塵防滴 | 簡易防滴構造・防汚コート |
| フィルター径 | 67mm |
| 最大径 × 長さ | 約76.2mm × 121.5mm |
| 質量 | 約575g |
| USBポート | USB Type-C(Lens Utility対応) |
| フォーカス方式 | インナーフォーカス |
| ズームロック | ロックスイッチ搭載(25mm位置) |
| 動作温度目安 | 0〜40℃(一般仕様) |
特に購入前に注目すべきポイントは近接撮影性能とAF駆動系です。広角端で最大倍率0.53倍というのは、実質「ハーフマクロ超え」に近いレベルで、テーブルフォトや小物撮影で圧倒的に寄れるレンズです。最短撮影距離0.16mという数値以上に、「寄れる画作り」ができる点は、このレンズの実戦的な魅力です。
AFはVXDリニアモーターにより高速・高トルク・高精度を両立。高画素機や被写体追従AF環境でもレスポンスに不満を感じにくく、動画撮影時の動作も非常に静粛です。静止画・動画を両立したいユーザーにとって、信頼性の高いAFシステムと言えます。
また、67mmフィルター径・575gという数値は、同クラス他社モデルより運用コストと携帯性の両面で優位です。荷物を減らしたい旅行撮影・スナップ撮影では、システムとしての軽快さが撮影体験に直結します。
このスペック構成は「画質・携帯性・汎用性を同時に取りたいユーザー向け」に振られており、単焦点複数本を持ち替える運用から、一本の高性能ズームに統合したいユーザーほど恩恵が大きい設計思想になっています。
AF性能とフォーカス特徴
25-200mm F2.8-5.6 G2のAFシステムは、タムロンの上位ラインに採用されているVXD(Voice-coil eXtreme-torque Drive)リニアモーターを搭載しています。この駆動機構は、高トルクかつ高応答性の制御に強く、フォーカス群の移動量が大きくなりやすい高倍率ズームであっても、ピント移動が速くて正確という点が大きな特徴です。特に、被写体追従AFや瞳AFを多用する撮影環境において、ピントの迷い込みやハンチングが起きにくく、動体撮影でも安定したヒット率を確保しやすいという実用的なメリットがあります。

また、VXDはリニア駆動方式のため、ギア駆動型モーターに比べて動作ノイズが極めて少なく、静音性の面でも優秀です。屋内のインタビュー収録や環境音を活かした動画撮影、さらにはVlogのように内蔵マイクで録音するケースでも、AF駆動音が映像体験を損なう心配がほとんどありません。静止画・動画のどちらにおいても、撮影者に余計なストレスを与えないフォーカス挙動は、このレンズの強みのひとつと言えるポイントです。
フォーカス制御に関しては、TAMRON Lens Utilityによって挙動を細かくカスタマイズできる点も特徴的です。フォーカスリングの回転方向や、角度に対するピント移動量を一定にするリニアレスポンス設定、動画向けのA-Bフォーカス機能など、用途に応じて挙動を最適化できます。これにより、スチル中心の運用だけでなく、フォーカス送りを多用する動画制作や、再現性を重視した撮影ワークフローにも柔軟に対応できる設計となっています。
特に、ズーム全域でフォーカス動作の安定性が損なわれない点は、高倍率ズームとしては重要な要素です。焦点距離の変化に伴うピント移動が自然に制御されるため、撮影テンポを崩すことなく、素早くフレーミングとフォーカスを切り替えられる操作感を得られます。機材に振り回されず、撮影意図に集中しやすいAF設計になっていると感じます。
最大撮影倍率と近接性能
このレンズで最も特徴的だと感じるのが、広角端25mmで最大撮影倍率約1:1.9という高い近接性能です。最短撮影距離は0.16mと非常に短く、被写体に数センチレベルまで寄ることができます。高倍率ズームでここまで寄れる設計は珍しく、「便利ズーム=寄れない」という従来の常識を大きく覆しています。単に近づけるだけではなく、広角ならではの遠近感と、被写体を大きく写せる倍率の高さを同時に活かせる点が、このレンズの近接撮影における最大の魅力です。
実際の撮影シーンでは、テーブルフォトでの料理撮影や雑貨撮影との相性が非常に良好です。たとえば、パスタの皿やスイーツのトッピングにグッと寄って、食材の質感や立体感を強調しつつ、背景には店内の空間や照明の雰囲気を薄く残す、といった「料理+空気感」を同時に伝えるカットが撮りやすくなります。また、旅先で見つけたアクセサリー、街角の装飾、土産物のディテールなど、被写体を大きく見せたいけれど周囲の環境も少し入れたいという場面で強い表現力を発揮します。
自然撮影のシーンでも有効で、花や植物、苔、樹皮、落ち葉などをクローズアップしながら、背景に森や散策路の雰囲気を柔らかく写し込む「環境寄りマクロ」のような表現が可能です。さらに、日常スナップでは、腕時計やカバンの金具、コーヒーカップの縁、ガジェットのダイヤルなど、質感や形状を象徴的に切り取るディテール撮影にも活躍します。被写体を単体で写すだけでなく、その存在する場所や文脈を背景に残せるため、物撮りでもストーリー性のある写真を作りやすいのが印象的です。
ただし、ここまで寄れる一方で、被写体と前玉の距離が極端に近くなるため、撮影者自身やレンズフードが影を落としやすくなります。また、広角近接ではパースが強く出るため、顔や人物に対して使用すると形が誇張されやすい点にも注意が必要です。光の入り方や撮影角度を意識しつつ、必要に応じてフードを外したり、少しだけ距離を取ることで描写が安定します。最終的にはご自身の撮影スタイルに合うかどうか、店頭やレンタルで実際に試し、必要であれば専門家にも相談しながら検討してみるのが安心だと思います。
携帯性と重量評価
25-200mmという焦点距離をカバーしながら、質量575g・フィルター径67mmに収まっているのは、このレンズの分かりやすいセールスポイントです。ソニーα7シリーズに付けたときのバランスも良く、ストラップで首から下げて一日歩き回っても「重すぎてつらい」という感覚はかなり少なめだと思います。
タムロンのEマウント用ズームは67mm径で統一されたラインが多いので、すでに28-75mm F2.8 G2などを持っている場合は、フィルター類を共用できてシステム全体のコスパも上がるのがうれしいところです。トラベルフォト中心の人なら、25-200mm一本と明るい単焦点1本くらいで、かなり幅広い撮影に対応できるはずです。
望遠専用のレンズについて距離感をイメージしたい場合は、300mmレンズでどれくらいの距離を狙えるかを解説した記事も参考になると思います。200mmと300mmの違いを把握しておくと、この25-200mmをどんな場面で使うかイメージしやすくなります。
25-200mm F2.8-5.6 G2 価格 レビュー ユーザー評価と比較
ここからは、25-200mm F2.8-5.6 G2の価格レビューやユーザーの実写評価を踏まえつつ、ライバルレンズや旧モデルとの比較をしていきます。「この価格ならどのレンズを選ぶのがベストか?」という視点で見ていくと、あなたに向いているかどうかがかなりはっきりしてきますよ。
シグマ20-200mmとの比較

一番比較されやすいのが、シグマ20-200mm F3.5-6.3 DG DN Contemporaryです。ざっくり整理すると、シグマは20mmスタートで画角を広く取れる設計、タムロンはF2.8スタートで実用的な明るさを優先した設計という、明確に方向性の異なるレンズとなっています。購入時に迷いやすいポイントを整理するため、まずは数値ベースで比較できるスペック表を追加しておきます。
| 項目 | Tamron 25-200mm G2 | Sigma 20-200mm DG DN |
|---|---|---|
| 焦点距離 | 25〜200mm(8倍) | 20〜200mm(10倍) |
| 開放F値 | F2.8〜F5.6 | F3.5〜F6.3 |
| 最短撮影距離(広角) | 0.16m | 0.17m |
| 最大撮影倍率(広角) | 0.53倍(1:1.9) | 0.50倍(1:2) |
| フィルター径 | 67mm | 72mm |
| 最大径 × 長さ | 約76.2 × 121.5mm | 約77.2 × 118.0mm |
| 質量 | 約575g | 約540g |
| AF駆動 | VXDリニアモーター | HLAリニアモーター |
| 防塵防滴 | 簡易防滴構造 | 簡易防塵防滴構造 |
| 手ブレ補正 | 非搭載 | 非搭載 |
| 実勢価格レンジ | 約10万〜11万円台前半 | 約12万〜14万円台 |
画角と明るさのトレードオフ
20mmと25mmの差は、数値以上に体感差が大きいポイントです。風景撮影や建築撮影、狭い室内での撮影では20mmの方が一枚に収まる情報量が増えやすく、広がりのある画作りが可能になります。特に、室内撮影・旅行スナップ・Vlog用途では、20mmスタートが活きるシーンが多いと感じます。
一方で、開放F値はタムロンがF2.8スタートで、シグマより約2/3段程度明るい場面が多くなります。中望遠〜望遠側では、シャッタースピードを稼ぎやすい・ISO感度を抑えやすいという実用面のメリットがあり、特に室内スナップや夕暮れ撮影、被写体ブレを抑えたいシーンで効いてきます。
価格と運用コストの違い
価格面では、シグマがやや高価なレンジで推移する傾向があり、タムロン25-200mm G2はおよそ1.5〜3万円程度安価になるケースが多いです。さらに、フィルター径が67mmと72mmで分かれるため、PLフィルターやNDフィルターを複数枚揃える場合、長期的には運用コストにも差が出やすくなります。
まとめると、「より広い画角を重視するならシグマ」「明るさと価格・携帯性の総合バランスを重視するならタムロン」という選び方になりやすいレンズ構図です。どちらが正解というより、あなたが撮る被写体と撮影スタイルに合わせて選ぶのがもっとも満足度の高い選択だと感じます。
A071旧モデルとの比較

すでに初代28-200mm F2.8-5.6 A071を使っている人にとって、「A075へ買い替える価値があるかどうか」は最も気になるポイントだと思います。A071は非常に完成度の高いレンズでしたが、G2世代であるA075は、焦点距離レンジ・AF駆動・近接性能・操作性といった複数の要素が数値レベルで強化されたモデルになっています。まずは、購入判断の材料として役立てやすいよう、数値比較できる表にまとめて整理しておきます。
| 項目 | Tamron 25-200mm G2(A075) | Tamron 28-200mm(A071) |
|---|---|---|
| 焦点距離 | 25〜200mm | 28〜200mm |
| ズーム倍率 | 8倍 | 約7.1倍 |
| 開放F値 | F2.8〜F5.6 | F2.8〜F5.6 |
| 最短撮影距離(広角) | 0.16m | 0.19m |
| 最短撮影距離(望遠) | 0.80m | 0.70m |
| 最大撮影倍率 | 0.53倍(1:1.9) | 0.32倍(1:3.1) |
| AF駆動 | VXDリニアモーター | RXDステッピングモーター |
| 絞り羽根 | 9枚・円形絞り | 7枚・円形絞り |
| フィルター径 | 67mm | 67mm |
| 最大径 × 長さ | 約76.2 × 121.5mm | 約74.0 × 117.0mm |
| 質量 | 約575g | 約575g |
| 防塵防滴構造 | 対応(G2設計) | 対応 |
| 外装・操作系 | フォーカスセットボタン / USB-Cポート対応 | ボタンなし / USB非対応 |
| 想定ユーザー価格帯 | 約10万〜11万円台前半 | 中古:約5万〜7万円台 |
28mm→25mmの差は意外と大きい
体感レベルで最も大きいのが、広角端が28mmから25mmへ拡張されたことです。3mmの違いでも、狭い室内や路地裏では「一歩下がれない状況」で構図の自由度が大きく変わります。風景撮影でも、手前の被写体を強調しつつ背景の広がりを取り込む際に、25mmの方が表現の幅が広がる印象があります。
AF・近接・操作性の進化
- AFはRXD → VXDに進化し、追従性・停止精度・応答速度が向上
- 最大撮影倍率は約0.32倍 → 約0.53倍へ大幅アップ(ハーフマクロ級)
- G2外装により、グリップ感・リング操作・ボタン拡張性が改善
- USB-C対応により、Lens Utilityで挙動カスタマイズが可能
これらはスペック表では目立ちにくい要素ですが、実際の撮影体験では「扱いやすさ」や「撮れる写真の幅」に直結する違いとして現れます。特に近接性能とAFの食いつきについては、A071から乗り換えたユーザーの満足度が高いポイントです。
一方で、A071から買い替えるかどうかは価格差とのバランスが判断軸になります。A071は中古価格が下がっており、コスト重視なら依然として魅力的な選択肢です。「コスパ重視ならA071」「長期運用のメインズームにするならA075」という住み分けが現実的だと思います。どちらを選ぶにしても、最終的な判断は予算・撮影頻度・目的に応じて、必要に応じてショップスタッフや専門家に相談しながら検討するのがおすすめです。
実写レビューまとめ
各種レビューやユーザー作例を幅広く見ていくと、25-200mm F2.8-5.6 G2は「高倍率ズームとしては健闘している」という評価に留まらず、単焦点や標準ズームと並べても違和感の少ない描写力を備えたレンズとして受け止められている印象があります。広角端25mm F2.8では、中心部の解像力だけでなく、周辺部のコントラストや細部のシャープネスも安定しており、風景や建築撮影でもメインレンズとして十分成立するレベルです。逆光耐性も良好で、フレアやコントラスト低下が起きにくいため、光源を入れた構図でも積極的に狙っていける描写傾向を感じます。
望遠端200mm F5.6においても、解像感が大きく崩れる印象はなく、ポートレート・スナップ・動体を含む日常撮影の領域であれば、被写体の質感や輪郭をしっかり捉えてくれます。特に、線の細い描写ながらも芯のあるシャープネスが得られる点は、高画素機との組み合わせにおいてもメリットが大きく、高画素センサーの解像力を活かしやすいレンズだと感じます。
ボケ描写についても、9枚羽根の円形絞りの効果により、前ボケ・後ボケの輪郭が硬くなりにくく、背景の階調が自然につながる表現が得られます。便利ズームにありがちな「ボケのざらつき」や「二線ボケ」が目立ちにくく、人物撮影では被写体と背景を程よく分離しつつ、環境の雰囲気も残せる描写バランスです。被写体を浮かび上がらせながらも、過度に背景を溶かしすぎないため、シーンの空気感を含めて写したい撮影スタイルとも相性が良い印象があります。
さらに、焦点距離レンジ全域で描写傾向が大きく変わらない点も、このレンズの実用面での強みです。広角・標準・望遠・近接撮影のいずれにおいても、色乗りやコントラストの傾向が大きくブレにくく、一本のレンズで撮影した写真を後処理でまとめやすいのは、高倍率ズームをメイン運用するユーザーにとって大きな安心材料になるはずです。
「旅・スナップ・日常・ポートレート・物撮り」といった幅広いジャンルを、レンズ交換を最小限にしながら高いクオリティでカバーしたい場合、この25-200mm G2は非常にバランスの取れた選択肢になります。撮影ジャンルごとにレンズを持ち替えるスタイルよりも、一つのレンズで撮影リズムを維持したいユーザーに特に向いているレンズだと感じます。どのレンジでも安心して使える描写を備えているからこそ、「便利ズーム」という枠を超えた実用レンズとして位置付けられる一本です。
新しいレンズを買ったのでテストしながら散歩
— たこLOVE (@tako_love_2525) November 22, 2025
タムロン25-200mm F2.8-5.6 G2
いつもの正法寺
高倍率ズームでもこれだけ映るなら満足できます!
いやー驚きました
旅行の荷物減らすために高倍率ズーム買ってみましたがこれは良いですね
3枚目と4枚目同じ場所から25mmと200mm
便利です! pic.twitter.com/Mp3NLDev4y
Vlogや動画用途評価
動画用途で見ると、25-200mm F2.8-5.6 G2は「便利に使えるオールラウンドズーム」というポジションになります。自撮りVlogなら25mm側で、旅のスナップ動画や街歩きなら中望遠〜望遠側で、とりあえず一本付けておけば大体のシーンをカバーできます。
- VXDの静かなAFで、マイクが駆動音を拾いにくい
- フォーカスブリージングが比較的抑えられていて、ピント送りしても画角変化が少ない
- フィルター径67mmなので、可変NDを一つ用意すれば運用しやすい
逆にデメリットとしては、レンズ内手ブレ補正を搭載していない点が挙げられます。ソニーのボディ内手ブレ補正+アクティブモードでかなり粘れますが、200mm側での歩き撮りはさすがに厳しいので、望遠側メインで動画を撮るならジンバル運用が前提と考えた方が安心です。
超望遠寄りの動画・静止画撮影についてのイメージを広げたい場合は、Lマウントの超望遠ズームを題材にした焦点距離100-500mmクラスのレンズ解説記事も目を通しておくと、「どこまでを25-200mmでカバーして、どこから先を専用レンズに任せるか」が考えやすくなります。
25-200mm F2.8-5.6 G2 価格 レビュー まとめと選び方ガイド
最後に、25-200mm F2.8-5.6 G2の価格レビューと実写評価を踏まえて、どんな人におすすめできるかを整理しておきます。
このレンズを「買い」と言いやすい人
- 旅行や街歩きでレンズ1本にまとめたいトラベルフォト派
- 高画素機でも破綻しにくい高倍率ズームが欲しい人
- 67mmフィルター径でシステムを揃えたいソニーEユーザー
- シグマ20-200mmよりも明るさと価格のバランスを重視する人
逆に、遠距離の野鳥や航空機撮影など、200mmではどうしても足りないシーンが多い人は、300mm〜600mmクラスの専用望遠レンズを組み合わせた方が幸せになりやすいです。その場合は、25-200mm G2を「旅用の万能ズーム」と割り切って使い、シビアな望遠は別レンズに任せるという二本立ての構成が現実的かなと思います。
25-200mm F2.8-5.6 G2の価格とレビューを総合すると、高倍率ズームとしてはかなり高性能で、価格も攻めた設定の一本というのが私の結論です。便利ズームにありがちな「どこかで我慢する感じ」がかなり薄く、旅行や日常撮影のメインレンズとして安心して任せられるクオリティに仕上がっています。
ただし、ここで紹介した内容や価格はあくまで一般的な傾向や目安であり、個々の撮影スタイルや好みによって評価は変わります。正確な情報は公式サイトや販売店で必ず確認し、最終的な判断はご自身の経験や必要に応じた専門家への相談を踏まえて行ってください。高価な機材ほど、納得して選ぶことが長く使うための一番の近道だと思います。
25-200mm F2.8-5.6 G2の価格レビューをチェックしながら、「自分の撮影に合う一本かどうか」を見極める材料として、この記事が少しでも参考になればうれしいです。



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