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EOS R6 Mark III オーバーヒートは本当?録画時間と回避策

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EOSR6MarkIIIのオーバーヒート、ここ気になりますよね。あなたが知りたいのって「実際どの設定で止まるの?」「4K60pの録画時間ってどれくらい?」「温度計マークが出たけど故障?」みたいな“現場で困るポイント”だと思います。

結論としては、EOSR6MarkIIIは条件次第でオーバーヒートします。とくに4K60pや7KOpenGateみたいな高負荷モードは、長回し前提だと熱停止のリスクが現実的にあります。一方で4K30p運用や自動電源オフ温度の設定、CFexpressの選び方、外部レコーダーの使い方で、かなり「止まりにくい運用」に寄せられます。

この記事では、録画時間の目安、熱停止が起きる仕組み、RAW動画でのCFexpress発熱、そして現場で効く対策まで、あなたが迷わず運用判断できるように整理します。数字や時間はあくまで一般的な目安として扱い、最終判断はあなたの環境でのテストと、公式情報の確認を前提に進めますね。

EOS R6の解説はこちらを見てください:EOS R6 Mark III おすすめレンズ用途別最適解

記事のポイント
  • EOSR6MarkIIIが熱くなる主原因と限界の考え方
  • 4K60p・4K30p・7KOpenGate・RAWの録画時間目安
  • 温度計マークや熱停止が出たときの切り分け
  • 自動電源オフ温度設定とCFexpress選定などの対策
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  1. EOS R6 MarkIIIのオーバーヒート原因
    1. 熱設計とファンレス筐体
      1. 「自然空冷」の強みと弱み
      2. 「スペックの制限撤廃」と「熱停止」は別モノ
      3. 熱源は1つじゃない(センサー・処理・カード)
    2. 4K60p録画時間の限界
      1. 4K60pが厳しい理由を分解する
      2. 目安時間と「短くなる条件」
      3. 「長回し現場」での現実的な考え方
    3. 4K30p長時間撮影
      1. 4K30pは「熱の平衡」に入りやすい
      2. 「30pで困らない」撮影って意外と多い
      3. 30p運用でも“やっておくと効く”小技
    4. 7KOpenGateの熱停止
      1. そもそもOpenGateとは何か?
      2. なぜ7K OpenGateはここまで発熱が増えるのか
      3. 実際の熱停止ラインはどこに来るのか
      4. 「OpenGateが必要な人」の現実的な運用
      5. 止まりにくくするための“撮り方”
    5. RAW動画とCFexpress発熱
      1. 「ボディが熱い」ではなく「カードが熱い」で止まることがある
      2. カードの発熱は、カードだけの問題じゃない
      3. RAW運用での“現場で効く”考え方
  2. EOSR6MarkIIIのオーバーヒート対策
    1. 自動電源オフ温度設定
      1. まず最初に触るべき「粘り設定」
      2. 設定手順(迷子にならない最短ルート)
      3. 「高」にすると何が変わる?数値で見るとこう
      4. なぜ「伸びる/伸びない」が出るのか(仕組みを噛み砕く)
      5. 「高にしたのに止まる」場合の考え方
      6. 切り替えるべきは「粘り」ではなく「発熱の減らし方」
    2. 外部レコーダー冷却
      1. なぜ外部レコーダーで止まりにくくなるのか
      2. 外部記録の“弱点”も先に知っておく
      3. 熱対策としての“小技”も合わせ技が強い
    3. CFexpressカード選定
      1. 発熱はカードで変わる(ここが地味に大きい)
      2. 私がカード選びで見ている3つのポイント
      3. カード運用のコツ(熱を溜めない回し方)
    4. 電子シャッター連写注意
      1. 静止画でも温度計マークが出る理由
      2. 温度計マークが出たら、何がヤバい?
      3. 使い分けのコツ(現場で効く)
    5. EOS R6 Mark IIIのオーバーヒート対策グッズ
      1. 1)背面に当てる半導体冷却ファン(最優先)
      2. 2)スナップオン型の冷却ファン(ケージ併用もOK)
      3. 3)外部給電(ダミーバッテリー/USB-C PD)で“発熱源を外へ”
      4. 4)遮熱・放熱を助ける小物(地味だけど効く)
    6. EOSR6MarkIIIオーバーヒートまとめ
      1. 結論:条件付きで起きる。でも運用でかなり避けられる
      2. あなた向けの“おすすめ運用”をざっくり整理

EOS R6 MarkIIIのオーバーヒート原因

まずは「なぜ熱くなるのか」を押さえると、どの設定が危ないか、どこを変えると改善するかが見えてきます。ここではボディ構造(ファンレス)と、4K60p・7KOpenGate・RAWで負荷が跳ねる理由を、運用目線で噛み砕いていきます。

熱設計とファンレス筐体

「自然空冷」の強みと弱み

EOSR6MarkIIIは、基本的にファンに頼らない自然空冷(パッシブ放熱)寄りの設計です。つまり、内部で発生した熱をシャーシや外装へ伝えて、空気中へ逃がしていくタイプですね。ここ、言い換えると「熱を逃がす仕組みはあるけど、強制的に冷やす仕組みは弱め」になりやすいです。

ファンがある機材って、発熱が増えたら“送風で放熱を増やす”方向に逃げられるんですが、ファンレスはそれができません。だから、発熱量が放熱量を上回った瞬間から、内部温度がジワジワ積み上がるのが基本挙動になります。短時間の高負荷なら耐えられても、長回しで熱が抜ける速度より溜まる速度が勝つと、いずれ閾値に到達して熱停止(保護動作)に入る、という流れです。

「スペックの制限撤廃」と「熱停止」は別モノ

ここが初心者ほど混乱しやすいんですが、録画時間の制限(昔の29分59秒の壁)がない=無制限に撮れる、ではないんですよ。制限撤廃はソフト上の話で、熱停止は物理の話。なので、スペック表を見て安心して長回し現場に突っ込むと、現場で「あ、止まった…」ってなりがちです。

私の感覚だと、ファンレス機は「ピーク性能は出るけど、同じ負荷を長時間は難しい」方向になりやすいです。なので、録画時間制限の撤廃と、熱停止の有無は別モノとして考えるのが安全かなと思います。

熱源は1つじゃない(センサー・処理・カード)

あと大事なのが、発熱はボディ内部の“どこか1点”だけで起きるわけじゃないこと。ざっくり言うと、熱源は主に3つに分かれます。

  • センサー:高画素・高速読み出しほど熱が出やすい
  • 画像処理・エンコード:高fpsや高画質処理ほど負荷が上がる
  • 記録メディア(CFexpress):高速書き込み時にカード自体が熱源になる

つまり「ボディが熱い」だけが原因じゃなく、記録設定とメディアの組み合わせでも挙動が変わります。ここを理解しておくと、次の章の“止まりやすい設定”が納得しやすくなるはずです。

4K60p録画時間の限界

4K60pが厳しい理由を分解する

4K60pは、EOSR6MarkIIIの中でも熱的にいちばん厳しくなりやすいモードの代表格です。理由は単純で、1秒あたりの処理量が増えるから。30pが「1秒30枚」なら、60pは「1秒60枚」。同じ画質・同じ処理を倍回すので、処理エンジン側の負荷が上がって、結果的に発熱が増えます。

さらに“高画質側(Fine/オーバーサンプリング系)”が絡むと、センサーの読み出し量と処理工程が増えるので、センサー+処理+エンコードの三重苦になりやすいです。ここ、気になりますよね。

目安時間と「短くなる条件」

室温がだいたい21〜23℃くらいの条件でも、4K60pはおよそ30分前後で熱停止に到達しやすいという目安があります。もちろんこれは固定値じゃなく、あなたの環境で上下します。短くなる条件はだいたいこうです。

  • 外気温が高い(夏の屋外、暖房の効いた室内)
  • 直射日光が当たる、風がない、機材が密集している
  • 撮影前からライブビュー待機が長い(=スタート時点で熱い)
  • 連写で熱が溜まった状態から動画へ切り替える
  • CFexpressが高負荷になりやすい設定(高ビットレートなど)

注意:録画時間はあくまで一般的な目安です。夏場の屋外、直射日光、無風、ボディがすでに温まっている状態(連写後に動画へ切替など)だと、想像以上に短くなることがあります。

「長回し現場」での現実的な考え方

4K60pで長回ししたい現場って、イベント、ステージ、講演、インタビューの引き映像、結婚式の記録、みたいなケースが多いと思います。でも、こういう現場ほど「止まったら終わり」なんですよね。なので私は、4K60pを“常用”にするより、必要なカットだけ4K60pに寄せるほうが安全だと思っています。

もし「どうしても4K60pで長回し」が必要なら、後半の対策パートで話す外部レコーダーや運用設計(カット割り・冷却インターバル・待機中の省電力)をセットで考えるのが現実解です。

4K30p長時間撮影

4K30pは「熱の平衡」に入りやすい

4K30pは、EOSR6MarkIIIの運用を一気にラクにしてくれる選択肢です。フレームレートが半分になるだけで処理負荷が大きく下がり、熱の積み上がりが落ち着きやすくなります。言い方を変えると、発熱と放熱のバランスが取りやすいんですよ。

同じ室温帯(21〜23℃あたり)なら、4K30pはバッテリー切れまで回せるという目安が出ています。長回しメインのインタビューや講演、定点収録だと、ここがいちばん安定しやすいですね。

「30pで困らない」撮影って意外と多い

あなたが作る動画がYouTube、企業VP、セミナー記録、インタビュー、Vlog寄りなら、30pで困らないことが多いです。60pが必要になるのは、スポーツ、激しい動き、スロー前提、手ブレを滑らかに見せたい、みたいな目的があるとき。つまり、目的がハッキリしているときだけ60pにする、って割り切りができるんですよね。

私が勧める現実的な方針は「基本は4K30pで安定運用、必要な場面だけ4K60p」です。熱対策って、結局は“運用設計”が強いです。

30p運用でも“やっておくと効く”小技

4K30pでも、環境温度が高いと余裕は減ります。なので、次の小技を知っておくと安心です。

  • 待機中はできるだけ電源を切る(ライブビュー放置を減らす)
  • 背面液晶を開いて放熱面積を確保する
  • 直射日光を避け、日陰や遮熱でボディ温度の上昇を抑える
  • 必要なら外部給電でバッテリー発熱を減らす

ここまでやると、30pの“止まりにくさ”がさらに上がります。必ず本番前に、あなたの撮影環境でテストしてから臨むのが安全です。

7KOpenGateの熱停止

そもそもOpenGateとは何か?

まずOpenGateって何?というところから整理しますね。OpenGateとは、センサーの全画素領域をフルに読み出して記録する撮影方式のことです。通常の4K動画は、センサーの一部を切り出したり、解像度を落としたりして記録します。一方でOpenGateは、センサーの縦横すべてを使い、アスペクト比3:2のまま高解像度で収録します。

この方式のメリットはかなり大きいです。あとから編集で横動画にも縦動画にも切り出せる、手ブレ補正を強めにかけても画角に余裕がある、リフレーミングで被写体を追い込める。つまり、編集自由度を最大化する撮影モードなんですよね。SNS縦動画とYouTube横動画を両方作る人には本当に便利です。

ただし便利さの裏側で、カメラ内部ではセンサー全域の読み出し・画像処理・圧縮・カード書き込みを同時にフル稼働させる必要があります。ここが、熱負荷が一気に跳ね上がる最大の理由です。

なぜ7K OpenGateはここまで発熱が増えるのか

4K30pと7KOpenGateを比べると、処理するデータ量がまったく違います。4K30pは「4K解像度 × 30フレーム」を処理します。一方7KOpenGateは「約7K相当の全画素 × 30フレーム」を処理します。単純計算でも、処理ピクセル量は4K30pの約1.7〜2倍になります。

さらに厄介なのは、7KOpenGateは読み出し負荷・画像処理負荷・メモリー書き込み負荷のすべてが同時に増える点です。つまり、センサー・プロセッサー・CFexpressカードが全員フル稼働状態になります。これが、4K30pより明確に熱的に厳しくなる理由です。

発熱量の体感的な序列

  • 4K30p → 発熱は比較的安定
  • 7KOpenGate → 4K30pより約1.5〜2倍の負荷感
  • 4K60p高画質 → さらにフレーム倍増で最も過酷

つまり熱負荷の並びとしては、4K30p < 7KOpenGate < 4K60p という関係になります。 7K OpenGateは「4K30pより確実に熱いが、4K60pほど極端ではない」ちょうど中間に位置するモードと考えると分かりやすいです。

実際の熱停止ラインはどこに来るのか

室温21〜23℃程度の環境でも、7KOpenGateはおおむね30分台で熱停止が視野に入ります。4K30pがバッテリー切れまで回せることを考えると、明確に差がありますよね。

一方で4K60p高画質モードは、同条件でおおむね30分前後で停止することが多く、7KOpenGateはそれと「ほぼ同じか、わずかに余裕がある」くらいの立ち位置になります。つまり、長回し前提で常用するモードではない、という判断になります。

注意:これらの時間はあくまで一般的な目安です。外気温が高い、直射日光、待機時間が長い、カード発熱が大きい場合は、さらに短縮されます。

「OpenGateが必要な人」の現実的な運用

OpenGateが本当に必要になるのは、次のようなケースです。

  • 横動画と縦動画を両方納品する案件
  • あとから大きくトリミングやリフレーミングを行う編集
  • 強い手ブレ補正を前提とした撮影

逆に言えば、納品が横固定で、構図も撮影時に決め打ちできるなら、4K30pのほうが熱的にも、バッテリー的にも、運用的にも圧倒的にラクです。

7KOpenGateは「万能常用モード」ではなく、編集自由度を買うための特殊モードと考えると、ストレスがかなり減ります。

止まりにくくするための“撮り方”

OpenGateで止まりにくくするコツは、カメラを冷やすというより、熱を溜めない撮り方に寄せることです。

  • テイクを短く切り、長回しを避ける
  • 撮影の合間は電源を落とす
  • 待機中は背面液晶を開いて放熱面積を確保
  • 直射日光を避け、日陰で機材待機
  • カード交換は温度が下がってから行う

逆に、待機中もずっとライブビューで構えていると、スタート時点でボディ温度が上がり、記録開始から熱停止までの距離が一気に縮まります。ここ、現場でかなり差が出ます。

オーバーヒートの不安があるなら、OpenGateは「万能モード」ではなく「必要な時に使うモード」くらいに捉えるのが、私はちょうどいいと思います。編集自由度と熱リスクを天秤にかけて、あなたの制作フローに合う使い方を選んでくださいね。

RAW動画とCFexpress発熱

「ボディが熱い」ではなく「カードが熱い」で止まることがある

RAW動画は「プロセッサーが軽くなるなら熱も減るのでは?」と思われがちなんですが、実際は別のボトルネックが出ることがあります。それがCFexpressカード自体の発熱です。ここ、意外と見落とされやすいんですよね。

EOSR6MarkIIIの内部RAW動画は、4K24pでもおおむね1.8〜2.6Gbps(約225〜325MB/s)クラスの書き込みデータ量になります。これは一般的な高画質4K30p IPB記録(約100〜150Mbps)の10倍以上のデータ転送量です。

このレベルの連続書き込みが続くと、CFexpressカードのコントローラーとNANDメモリはフル稼働状態になり、カード単体の温度は60〜75℃付近まで上昇することがあります。多くのCFexpressカードは約70〜85℃付近でサーマルスロットリング(速度低下)や高温警告を出す設計になっており、結果としてボディ温度より先にカード側の温度制限で録画停止が発生するケースがあるわけです。

つまりRAW運用では、熱源の主役が画像処理エンジン → 記録メディア側へ移行する構造になります。これが「ボディはまだ触れる温度なのに録画が止まる」現象の正体です。

RAW動画時の発熱構造イメージ

  • 4K IPB動画 → 主な熱源はプロセッサー
  • 4K RAW動画 → 主な熱源はCFexpressカード

カードの発熱は、カードだけの問題じゃない

CFexpressカードは小型ですが、PCIeインターフェースで高速転送を行うため、消費電力は約3〜6Wに達することがあります。これは小型SSDに近い発熱量です。

カードスロットはカメラ内部の基板やバッテリー室、プロセッサーボードと物理的に近接しています。そのためカード温度が70℃近くまで上がると、周囲の内部温度も5〜15℃程度押し上げる影響が出ます。

つまり、カードが熱い → スロット周辺が熱い → ボディ内部全体の温度が底上げされる、という連鎖が起きます。だからRAW運用や高ビットレート運用で止まりやすい人は、ボディ冷却だけでは根本解決しないケースがあるんです。

重要:CFexpressはシリーズや世代で発熱傾向が大きく違います。同じ書き込み速度表示でも、持続書き込み時のカード温度が最大で10〜20℃差出る製品もあります。RAWや高速連写を多用するなら、速度だけでなく「持続書き込み温度特性」まで含めて選ぶのがコツです。

RAW運用での“現場で効く”考え方

RAWで止まるのが怖いなら、次の発想が効きます。

  • RAWを常用せず「どうしても必要なカットだけRAW」にする
  • カードを複数枚で回して、連続書き込み時間を減らす
  • 撮影直後はカードを触らず、温度が下がってから交換する
  • カードのレビューは“最大速度”より持続書き込み速度と動作温度を重視する

たとえば持続書き込み300MB/s対応カードでも、熱がこもると200MB/s前後まで速度低下(サーマルスロットリング)を起こす製品があります。これが起きると、カメラ側が「書き込みが追いつかない」→「高温警告」→「録画停止」の順で動作する場合があります。

このあたりを押さえると、RAW運用でも「止まりにくい現実路線」に寄せやすいです。

連続撮影時間の目安(室温21〜23℃想定)

モードフレームレート書き込み量目安連続記録目安止まりやすい要因
4K 高画質 IPB60p約120〜180Mbps約30分前後ボディ熱停止
4K 高画質 IPB30p約100〜150Mbps長時間(バッテリー次第)バッテリー/環境温度
7K OpenGate30p約300〜450Mbps30分台ボディ熱停止
4K RAW24p約1.8〜2.6Gbps40分前後CFexpress高温

これらはあくまで一般的な目安で、環境温度・風・液晶の展開・本体初期温度・カード銘柄でブレます。特にRAW動画はカード性能差の影響が大きく、同条件でも停止までの時間が1.5倍以上変わるケースもあります。

最終的な判断は、必ずあなたの運用条件でテストして詰めてください。正確な仕様や制限は公式サイト・公式マニュアルを確認し、本番前検証を行うことを強くおすすめします。

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EOSR6MarkIIIのオーバーヒート対策

ここからは「止めないための具体策」です。ポイントは、(1)カメラ側の設定で“粘る”、(2)発熱源を減らす、(3)熱を逃がす、(4)そもそも無理な条件で回さない、の4つ。全部をやる必要はなく、あなたの用途に合うものだけでOKです。

自動電源オフ温度設定

まず最初に触るべき「粘り設定」

まず優先度が高いのが、自動電源オフ温度の設定です。ここ、ざっくり言うとカメラが「安全のために電源を落とす温度の上限」を、標準より高くできる設定です。保護動作が早すぎると、まだ余裕がある段階で止まってしまうことがあります。逆に言うと、設定ひとつで「止まるタイミング」が変わる可能性があるんですよ。

設定手順(迷子にならない最短ルート)

やり方はシンプルです。メニュー内で「撮影」タブ(赤)にある項目を探して、標準→高へ切り替えます。現場で焦らないように、私は購入直後にまずここを確認します。

手順

  • メニューを開く
  • [撮影]タブ内の[自動電源オフ温度]を選ぶ
  • [高]を選択して[OK]で確定

「高」にすると何が変わる?数値で見るとこう

「高」にすると本当に伸びるの?ってところ、ここが気になりますよね。キヤノンの公開情報では、23℃環境での“動画撮影可能時間の目安”が示されています。ポイントは、すべてのモードが伸びるわけではなく、伸びるモード/伸びないモードがあることです。

動画撮影可能時間の目安(23℃/約)

モード例フレームレート標準
4K DCI 標準LGOP119.4fps28分35分+7分(約25%)
4K DCI Fine 標準LGOP59.94fps23分23分差なし
RAW+2K Proxy59.94fps23分23分差なし
4K DCI(熱による制限なし)59.94fps制限なし制限なし差なし
4K DCI Fine(熱による制限なし)29.97fps制限なし制限なし差なし
2K DCI 標準LGOP179.8fps120分120分差なし

(出典:キヤノン公式Q&A EOS R6 Mark III主な仕様

この表から読み取れるのは、例えば4K DCI 119.4fpsでは28分→35分と伸びています。差は+7分で、割合でいうと約25%増です。ここは「高」の効きが出る代表例ですね。

一方で、4K DCI Fine 59.94fpsは23分→23分で変化なし、RAW+2K Proxyも変化なし。つまり、自動電源オフ温度は「全部のモードを底上げする万能スイッチ」ではなく、特定条件の制限を一部解除して、伸びるモードだけ伸ばす性格が強いです。

なぜ「伸びる/伸びない」が出るのか(仕組みを噛み砕く)

この設定は、カメラが安全側に倒している「制限」を少し緩める発想です。だから、そもそも熱制限が厳しくかかっているモードでは伸びやすいし、もともと熱制限が出にくい(または熱による制限なしとされる)モードでは、伸びしろが小さい…というイメージです。

もう少し運用寄りに言うと、発熱が激しいモードほど「高」の恩恵を受けやすい可能性があります。ただし、発熱が激しいモードは同時に「高にしても結局限界は来る」ことも多いので、後半で話したような運用設計(外部記録、待機方法、カット割り)とセットで考えるのが安全です。

注意:自動電源オフ温度を[高]にすると、カメラ本体やカードがより高温になることがあります。撮影直後のメディア交換は、やけどや機材落下に注意してください。手持ちで無理せず、三脚やリグを使うのも安全面ではかなり大事です。

「高にしたのに止まる」場合の考え方

自動電源オフ温度を高にしても止まるときは、設定の問題というより運用条件がカメラの放熱限界を超えている可能性が高いです。例えば、直射日光、無風、4K60pの長回し、RAW運用でカード高温、こういう要因が重なると、設定で粘らせても限界は来ます。

切り替えるべきは「粘り」ではなく「発熱の減らし方」

このとき大事なのは、さらに無理に粘ることじゃなくて、熱を出す要因を減らす方向に切り替えることです。私は次の順で見直します。

止まったときの見直し優先度

  • フレームレートを下げる(60p→30pなど)
  • 記録方式を見直す(RAW常用をやめる、必要カットだけRAW)
  • 待機方法を変える(ライブビュー放置を減らす、電源オフを挟む)
  • 外部記録を検討する(内部の処理/書き込み負荷を下げる)
  • カードを見直す(持続書き込みと発熱が安定したもの)

「高」はたしかに効く設定なんですが、万能ではありません。だからこそ、伸びるモードは伸ばしつつ、限界が来る条件では運用で熱を出しにくくするのがいちばん現実的かなと思います。最終的な判断は、あなたの撮影環境でのテストと、公式情報の確認を前提に進めてくださいね。

外部レコーダー冷却

なぜ外部レコーダーで止まりにくくなるのか

4K60pを長回ししたいなら、いちばん効く手段になりやすいのが外部レコーダーです。ここ、仕組みをちゃんと理解しておくと「なぜ効くのか」が腹落ちしますよ。

カメラが熱くなる主因のひとつは、内部での圧縮(エンコード)処理と、高ビットレートでの継続書き込みです。外部レコーダーにHDMI出力して外部側で記録すると、カメラ内部の処理や書き込みの負荷が減って、結果として発熱が下がるケースがあります。

もちろん「外部記録=絶対に熱停止しない」という魔法ではないです。けど、内部記録で止まりやすい条件を、現実的に回避しやすくなるのは確かです。長回し前提の仕事なら、最初から外部記録をワークフローに組み込むほうが安心かなと思います。

外部記録の“弱点”も先に知っておく

外部レコーダーを使うと、メリットだけじゃなくデメリットも増えます。ここを知らずに導入すると、別のトラブルで詰むので注意です。

外部レコーダー運用の注意点

  • リグが大きくなる(機動力が落ちる)
  • 電源管理が増える(本体とレコーダーの2系統)
  • HDMIケーブル抜けのリスクが出る
  • モニター輝度が高いとレコーダー側も熱くなる

なので私は、外部レコーダーは「全部の撮影で使う」より、止まったら困る現場だけ投入がちょうどいいと思っています。たとえば講演、式典、インタビューの通し撮り、定点記録みたいなケースですね。

熱対策としての“小技”も合わせ技が強い

外部記録に加えて、次の小技をセットでやると安定度が上がります。

  • 待機中は電源を切る(ライブビューの熱を減らす)
  • 背面液晶は開いて放熱面積を増やす
  • 直射日光を避けて日陰で待機する
  • 可能なら外部給電でグリップ部の発熱を抑える

私の結論:4K60pの長回しが“案件として確定”してるなら、外部記録は最も確実な現実解になりやすいです。逆に趣味でたまに撮る程度なら、4K30p運用で回避するほうが楽ですよ。

CFexpressカード選定

発熱はカードで変わる(ここが地味に大きい)

CFexpressは「速いカードを買えば安心」と思われがちですが、オーバーヒート目線だと速さだけじゃなく発熱傾向が超大事です。とくにRAWや高ビットレート運用だと、カードが熱源になって録画停止のトリガーになることがあります。

体感で言うと、同じ“高速カード”でも、熱の出方って結構差があります。原因はカード内部のコントローラー設計やNAND構成、放熱のしやすさなどいろいろ。だから、スペック表の最大速度だけ見て買うと、現場で「え、止まるんだけど?」ってなることがあるんですよね。

私がカード選びで見ている3つのポイント

私はカードを選ぶとき、だいたい次の3点を重視します。

  • 持続書き込みが強い(ピーク速度より“粘り”)
  • 熱で速度が落ちにくい(サーマルスロットリングしにくい)
  • 運用報告が多い(現場の実例が集まっている)

地味だけど効くのが、同一シリーズで複数枚そろえることです。カードが混在すると、挙動が読めなくなって「原因切り分け」が一気に難しくなります。

カード運用のコツ(熱を溜めない回し方)

カード選定に加えて、運用でも熱は変えられます。たとえばこんな感じです。

CFexpressを熱で詰ませない運用

  • 長回しが続くときは、カードを複数枚でローテする
  • カード交換は撮影直後を避け、数分置いてから
  • カードケースは通気性の良いものにする(密閉しない)
  • 暑い日は機材バッグ内に入れっぱなしにしない

熱対策ってカメラ本体だけ見がちなんですが、カードを“冷ます運用”に変えるだけで改善するケースも普通にあります。

電子シャッター連写注意

静止画でも温度計マークが出る理由

オーバーヒートって動画の話と思われがちですが、EOSR6MarkIIIは静止画でも熱が溜まる場面があります。特に電子シャッターで高fps連写を続けると、センサー読み出しとバッファ処理、カード書き込みが重なって、温度計マークが出ることがあります。

これ、初心者ほど「連写って一瞬だし大丈夫でしょ?」って思いがちなんですが、連写の中身は結構ハードです。電子シャッターの高速連写は、センサーをほぼ休みなく読んで、画像処理して、バッファに積んで、バックグラウンドでカードに書いて…を高速で回します。つまり、短時間でも熱が一気に溜まることがあるんですよね。

温度計マークが出たら、何がヤバい?

温度計マークが出ても、すぐシャットダウンするとは限りません。むしろ多いのは「警告は出るけど撮影は続けられる」パターンです。問題はその次で、熱が溜まった状態で動画に切り替えると、動画側の録画時間が極端に短くなる可能性があること。

地味にハマる流れ

  • 試合やイベントで連写を多用 → 温度計マーク
  • そのまま動画撮影に切り替え → 思ったより早く熱停止
  • 「え、動画だけ弱い?」と勘違い

なので、スチルと動画を行き来する人ほど、熱の“初期状態”を意識しておくのが大事です。

使い分けのコツ(現場で効く)

使い分けのコツ

  • 常に最大fpsを使わず、必要な場面だけ電子シャッター連写
  • 動画へ切り替える前に、数分だけ電源オフで冷ます
  • 待機中は液晶を開いて放熱面積を増やす
  • 可能ならメカシャッターも併用して熱負荷を下げる

このへんは、撮影の“上手さ”というより、熱を前提にした段取りで差が出る部分です。慣れるとだいぶ安定しますよ。

EOS R6 Mark IIIのオーバーヒート対策グッズ

EOS R6 Mark IIIって、設定次第でしっかり熱が乗ってきます。なので「運用で逃げる」のが基本なんですが、長回しが多い人ほど“物理的に助けてくれるグッズ”があると安心なんですよね。ここでは、私が現場目線でおすすめしやすい対策グッズと、使い方のコツをまとめます。

先に結論:一番効きやすいのは「背面に当てる冷却ファン(半導体冷却/TEC系)」です。次点で「外部給電(ダミーバッテリー+PDなど)」、そして地味に効くのが「日射・こもり対策(遮熱や液晶の開き方)」かなと思います。

1)背面に当てる半導体冷却ファン(最優先)

オーバーヒート対策グッズの中で、体感的に一番“結果が出やすい”のが、背面からボディの熱を引っ張ってくれるカメラ用クーラーです。いわゆるTEC(半導体冷却)+ファンの組み合わせで、背面の放熱をブーストするタイプですね。

代表例:Ulanzi CU01(カメラ用冷却ファン)

  • ファン回転数:最大5000RPM
  • 冷却ユニット:温度測定チップ(71 PN接合)+アルミヒートフィン
  • 冷却に使う接触面積:5580mm²
  • 電源:USB-C入力 5V/2A
  • バッテリー:3000mAh(最大85分の連続使用が目安)
  • 動作モード:3段階+AUTO
  • 動作音/消費電力の目安:低速 36dB/6.5W、高速 39.4dB/7.7W、AUTOは約5.8〜7.7Wで可変

(出典:Ulanzi公式「Thermostatic Semiconductor Camera Cooler CU01」)

使い方のコツは「冷やす位置」と「音と振動の扱い」です。

  • 冷やす位置:背面モニターの裏側〜背面パネルに“密着”させる(隙間があると効きが落ちます)
  • モード選び:収録中に音を拾いたくないなら低速、熱的にキツい(4K60pやOpenGate)なら高速/オート
  • 音の回避:オンカメマイクだとファン音を拾いやすいので、できればガンマイクを離す・ワイヤレスにする
  • 結露リスク:冷却系は冷えすぎると結露の心配が出ます。急に冷たい環境へ持ち込まない、湿度が高い場所は冷やしすぎないのが安全です

注意:冷却ファンは万能ではなく、「熱停止までの余裕を作る」方向のアイテムです。直射日光+高外気温+長回しみたいな条件だと、どのみち限界は来ます。あくまで“運用とセットで効かせる”のが前提ですよ。

2)スナップオン型の冷却ファン(ケージ併用もOK)

もうひとつの選択肢が、メーカーが「Sony/Canon/FUJIFILM向け」として出しているスナップオン型の冷却ファン系。特徴は、カメラをガッチリ固定しやすくて、ケージと併用もしやすいこと。設置が安定すると、移動しながらの運用でもズレにくいです。

このタイプを選ぶときは、「R6 Mark IIIに物理的に付くか」「背面モニターの可動を邪魔しないか」「ケーブル取り回し(HDMI/USB)と干渉しないか」を先にチェックしておくと失敗しにくいです。ここ、地味に大事ですよね。

使い方のコツ

  • ケージ併用なら、背面の空間が詰まりすぎないように組む(放熱の逃げ道を潰さない)
  • 冷却ファン+外部モニター運用は相性が良い(背面が空きやすく、熱がこもりにくい)
  • ファンの排気方向が自分のマイクへ当たらないように配置する

3)外部給電(ダミーバッテリー/USB-C PD)で“発熱源を外へ”

「え、電源で熱が変わるの?」って思うかもですが、長回しだとここも効くことがあります。バッテリーは放電中に発熱しますし、グリップ周りが熱を持つとボディ全体の温度にも影響しやすいんですよね。

外部給電の狙いはシンプルで、バッテリーの発熱や交換タイミングのロスを減らしつつ、安定運用に寄せること。やり方はだいたい次の2パターンです。

  • ダミーバッテリー+AC/DC:室内収録や定点で強い。給電が安定しやすい
  • USB-C PD対応の給電:機動力が高い。モバイルバッテリー運用もしやすい

ただ、外部給電は製品の組み合わせ次第で相性が出ます。最終的な判断は公式情報(対応機種/対応電圧)を確認しつつ、できれば本番前に「一番熱くなる設定」でテストするのが安全です。

注意:サードパーティ製のダミーバッテリーは当たり外れが出やすいです。電圧・品質が不安なものを無理に使うと、撮影どころじゃなくなる可能性があります。心配なら、販売店やプロの現場スタッフに相談するのも全然アリです。

4)遮熱・放熱を助ける小物(地味だけど効く)

派手なガジェットじゃないけど、条件次第で効くのがこのへん。特に夏場の屋外やイベントで「熱の入り方」を抑えるのに役立ちます。

  • 遮熱シート/白いタオル:直射日光を避けるだけで、スタート時点の温度が変わります
  • 小型USBファン:三脚運用なら、背面〜カードスロット周りに風を当てるだけでも違うことがあります
  • ケージ+トップハンドル:手の熱がボディへ伝わりにくくなる&持ち替えが楽(地味に疲労も減ります)

私のおすすめ運用:冷却ファン(または送風)+外部給電+日陰待機。この3点セットにすると、4K60pやOpenGateを「必要な時だけ使う」運用がかなり組みやすくなります。

オーバーヒート対策グッズの選び方(ざっくり比較)

カテゴリ効きやすさ向く撮影注意点
半導体冷却ファン高い4K60p/長回し/夏場ファン音・結露・取付干渉
スナップオン冷却系中〜高リグ運用/ケージ併用互換性チェック必須
外部給電講演/インタビュー/定点対応確認・品質
遮熱・送風小物屋外/待機が長い現場効果は環境依存

最後に。ここで紹介した内容や数値は、あくまで一般的な目安として扱ってください。機材の個体差、外気温、湿度、風、カード銘柄、リグ構成で結果は普通に変わります。正確な情報はメーカー公式の仕様・マニュアルを確認しつつ、本番前にあなたの環境でテストして詰めるのが一番確実ですよ。

EOSR6MarkIIIオーバーヒートまとめ

結論:条件付きで起きる。でも運用でかなり避けられる

EOSR6MarkIIIのオーバーヒートは、条件付きで起きます。とくに4K60pや7KOpenGate、RAW動画は熱停止やCFexpress高温のリスクが現実的です。一方で、4K30p中心に組むだけでも安定度はかなり上がります。

私がいちばん大事だと思うのは、撮影スタイルに合わせて「熱を出しにくい運用」を選ぶことです。設定で粘らせる、自動電源オフ温度を見直す、カードを選ぶ、外部レコーダーを使う、カット割りにする。できることは意外とあります。

あなた向けの“おすすめ運用”をざっくり整理

用途別のおすすめ運用(目安)

あなたの用途おすすめ設定/運用理由
講演・インタビューの長回し4K30p中心+外部記録検討止まったら困るので安定優先
動きもの・スロー前提必要カットだけ4K60p熱負荷が高いので限定運用が安全
縦横両方の納品必要な時だけ7KOpenGate編集自由度は高いが熱が溜まりやすい
色を詰めたい/RAW運用カード選定+ローテ運用カード高温がボトルネックになりやすい

最後に:ここで紹介した録画時間や挙動は、あくまで一般的な目安です。環境温度や個体差、周辺機器、カード銘柄で結果は変わります。正確な情報は公式サイト・公式マニュアルを確認し、本番前に必ずテストしてください。判断に迷う場合は、販売店やプロの映像・撮影スタッフなど専門家への相談もおすすめです。

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