VRR対応モニタは、ゲームや映像視聴中に発生するティアリングやスタッタリングを軽減し、滑らかな映像表示を可能にします。
では、VRR対応モニターとは必要かどうか、そして非対応製品との有無や差分はどこにあるのでしょうか。購入を検討する際には、確認方法や選び方のポイントを押さえることが欠かせません。また、VRRに対応している規格は何か、ゲーミングモニターのおすすめモデルや4K、WQHDといった解像度別の特徴も理解しておくと選択の幅が広がります。
さらに、VRRの設定はPCでどうすればいいですかという疑問や、PS5で120Hz動作するVRR対応モニター、さらにはVRR対応テレビの活用方法まで知っておくことで、自分に最適な環境を整えることができます。本記事では、こうした疑問や関心に応える形で、VRR対応モニタの基礎から活用までを幅広く解説します。
- VRR対応モニタの基本的な仕組みと必要性
- 規格や解像度ごとの特徴と選び方
- PCやPS5での設定と最適な活用方法
- テレビを含めた最新のVRR対応機器情報
VRR対応モニタの仕組みと導入すべき理由この章で解説する項目
●このセクションで扱うトピック
- VRR 対応モニターとは 必要かを徹底解説
- VRR ティアリング スタッタリングを防ぐ効果
- VRR 対応モニター 有無 差分を比較検証
- VRR 対応モニター 確認方法とチェック手順
- VRR 対応モニター 選び方のポイントと注意点
VRR 対応モニターとは 必要かを徹底解説
VRR(Variable Refresh Rate)対応モニターとは、ディスプレイのリフレッシュレートを動的に変更し、映像信号を出力するGPUやゲーム機のフレームレートと同期させる機能を備えたモニターのことです。
従来の固定リフレッシュレート(例:60Hzや120Hz)では、描画タイミングが合わないとティアリング(画面の分断)やスタッタリング(カクつき)が発生します。VRRは、この同期ズレをリアルタイムで補正することで、滑らかかつ安定した映像表示を可能にします。
●技術的背景
VRRは、映像フレームの表示間隔をGPU側のレンダリング完了タイミングに合わせて柔軟に変化させる技術です。具体的には、1フレームの表示時間を延ばしたり短縮したりしながら、次のフレームが描画されるまで待機する制御を行います。これにより、FPS(Frames Per Second)がシーンによって変動するゲームや動画においても、視覚的な破綻を抑えられます。
●主なVRR対応規格
- AMD FreeSync:DisplayPortおよびHDMI経由で利用可能。比較的幅広いモニターで採用
- NVIDIA G-SYNC / G-SYNC Compatible:専用モジュール搭載モデルとソフトウェア対応モデルが存在
- HDMI 2.1 VRR:次世代ゲーム機(PS5、Xbox Series X/S)や最新テレビで採用される規格
●なぜ必要か
現代のゲームや映像コンテンツは、固定フレームレートで動作するとは限りません。例えば、グラフィック負荷の高いシーンではフレームレートが瞬間的に低下し、それが固定リフレッシュレートのモニターでは映像の途切れやズレとして視認されます。VRRはこの問題を根本的に解決するため、以下の利点があります。
- 高速移動時でも映像が途切れず滑らか
- 入力遅延の増加を最小限に抑えられる
- 長時間の視聴やプレイで目の疲労を軽減
●ゲーム以外の活用シーン
VRRはゲーム用途だけでなく、動画編集や映像配信にも有効です。例えば、異なるフレームレートを持つ素材を扱う映像制作では、VRRによりプレビュー再生の安定性が向上します。また、スポーツ中継やライブ配信など、瞬間的に動きが激しくなる映像でも破綻の少ない表示が可能になります。
VRRでティアリング・スタッタリングを防ぐ効果
ティアリング(Tearing)は、GPUが描画したフレームとモニターのリフレッシュタイミングが同期していない場合に発生する現象です。具体的には、モニターが1枚のフレームを描き終える前に次のフレーム描画が開始され、画面の上部と下部で異なるフレームが混在して表示されます。その結果、水平線のような境目が発生し、映像が分断されて見えます。

スタッタリング(Stuttering)は、フレームの表示間隔が不均一になることで動きがカクつく現象です。これは、GPUがフレームを出力する速度が一貫していない場合や、フレームバッファの処理が詰まることで起こります。特に高解像度・高設定のゲームではGPU負荷が変動しやすく、この影響が顕著になります。
@FortniteStatus I noticed that the game keeps stuttering on pc ever since the new update dropped, was wondering if this issue could be looked at? It wasn't stuttering before the update but now it is pic.twitter.com/XctO7QVlCh
— 🇨🇦 Cryo⚡️ (@CryoHG) August 7, 2025
●VRRが防ぐ仕組み
VRR(Variable Refresh Rate)は、モニターのリフレッシュレートをGPUのフレーム出力タイミングに合わせて動的に調整します。従来の固定リフレッシュ方式では、GPUが間に合わないとフレームが繰り返し表示され、速すぎる場合は途中で切り替わりティアリングが発生します。VRRでは、次のフレームが完成するまでモニター側が描画を待機するため、
- フレームの重複表示が減り、スタッタリングが緩和される
- フレームの途中切り替えが防がれ、ティアリングがほぼ消失する
この同期制御は、DisplayPortのAdaptive SyncやHDMI 2.1 VRRなどの規格を介して行われ、遅延を最小限に抑えながら安定した表示を実現します。
●ゲームジャンル別の効果
- FPS(First Person Shooter):エイム時や視点の素早い切り替えで画面分断がなくなり、敵の動きが追いやすくなる
- レーシングゲーム:高速スクロール中の背景やオブジェクトが滑らかに表示され、速度感が向上
- アクションRPG:大規模戦闘やエフェクトの多い場面でも映像が途切れず、プレイ感が損なわれにくい
●視覚的疲労の軽減
ティアリングやスタッタリングは、目が常に画面の不規則な動きに追従しなければならないため、長時間の視聴で疲労を蓄積させます。VRRによって映像のフローが安定すると、視覚負荷が減少し、集中力を長時間維持しやすくなります。特に大会や長時間配信など、連続プレイが前提の場面では大きなメリットになります。
VRR 対応モニターの有無で差分を比較検証
VRR対応モニターと非対応モニターの差は、単なるスペック表記以上に、実際の映像体験に直結します。最大の違いは、GPUから送られるフレーム出力とモニターのリフレッシュレートを同期できるかどうかです。
非対応モデルでは、出力タイミングのズレによってティアリングやスタッタリングといった映像破綻が発生します。特にフレームレートが変動しやすい最新ゲームでは、非対応モデルで快適なプレイを維持するのは難しくなります。
一方、VRR対応モデルは、GPUの描画速度に合わせてモニターのリフレッシュレートをリアルタイムで調整します。この同期機能により、フレーム間の滑らかさが大幅に向上し、映像破綻の発生率もほぼゼロに近づきます。結果として、応答速度や視認性が求められるゲームジャンルでは、操作精度や没入感が格段に向上します。
参考動画
VRR対応・非対応モニター比較表
項目 | VRR対応モニター | 非対応モニター |
---|---|---|
フレーム同期 | GPU出力とリフレッシュレートを動的に同期 | 固定リフレッシュレートで同期不可 |
ティアリング発生率 | 極めて低い(ほぼ解消) | 高頻度で発生 |
スタッタリング発生率 | 大幅に低減 | フレーム変動時に顕著 |
映像の滑らかさ | 一貫して滑らか | シーンにより不安定 |
入力遅延 | 最小限(遅延増加は僅か) | V-Sync有効時に遅延増加 |
適した用途 | FPS、レーシング、映像制作 | 文書作業、軽負荷ゲーム |
価格帯 | 中〜高価格帯 | 低〜中価格帯 |
対応規格 | FreeSync、G-SYNC、HDMI 2.1 VRR | なし |
長時間プレイ時の疲労 | 映像安定で疲労軽減 | 破綻表示で疲労蓄積しやすい |
この比較からも分かる通り、VRR対応モデルはゲーミングや映像制作など、映像品質と安定性を重視する用途において圧倒的な優位性を持ちます。価格は非対応モデルに比べやや高くなりますが、快適性や目の健康面でのメリットを考慮すれば、十分に投資する価値があります。
VRR 対応モニター 確認方法とチェック手順
VRR対応かどうかを正確に判断するためには、複数の確認手段を組み合わせることが効果的です。特に購入前と購入後で確認ポイントが異なるため、それぞれの場面に応じたチェック手順を押さえておく必要があります。
<購入前の確認方法>
- メーカー公式サイトの製品仕様ページを確認
製品の詳細仕様欄に「VRR対応」「AMD FreeSync」「NVIDIA G-SYNC」「HDMI 2.1 VRR」などの記載があるか確認します。これらの文言が明記されていない場合、対応していない可能性が高いです。 - 接続端子と規格の確認
- DisplayPortの場合:Adaptive Sync対応かどうかをチェック
- HDMIの場合:HDMI 2.1対応であるか、またはVRR機能が規格として明記されているかを確認
- 第三者レビューや公式サポート情報を参照
メーカー公式情報があいまいな場合は、信頼性の高いレビューサイトや専門メディアの記事で確認します。
<購入後の確認方法>
- Windowsでの確認
- 設定 → システム → ディスプレイ → グラフィック設定を開き、「可変リフレッシュレート」オプションの有無をチェック
- GPUのコントロールパネル(NVIDIA Control Panel / AMD Radeon Software)でVRR設定項目が表示されるかを確認
- ゲーム機での確認
- PS5の場合:設定 → 画面とビデオ → VRR設定が有効化できるか
- Xbox Series X/Sの場合:設定 → 一般 → テレビとディスプレイオプション → VRRの項目がオンにできるか
- ファームウェアアップデートの適用
一部モニターは購入当初非対応でも、メーカー提供のファームウェア更新によりVRRに対応する場合があります。メーカーの公式サポートページを定期的に確認し、最新バージョンへの更新を行うことが推奨されます。
チェック手順のまとめ表
確認ステップ | 方法 | 確認ポイント |
---|---|---|
1. 公式仕様確認 | メーカー公式サイト | VRR対応記載、FreeSyncやG-SYNCの有無 |
2. 規格チェック | 接続端子・規格 | DisplayPort Adaptive Sync、HDMI 2.1 VRR |
3. OS設定確認 | Windows / ゲーム機設定画面 | VRR設定項目の表示可否 |
4. アップデート確認 | メーカーサポート情報 | ファーム更新によるVRR追加対応 |
以上を踏まえると、VRR対応可否の確認は一度で済ませず、購入前と購入後の両方で多角的に行うことが安全です。これにより、対応を見落として非対応モデルを選んでしまうリスクを減らすことができます。
VRR 対応モニター 選び方のポイントと注意点
選び方のポイントは、利用環境と目的を明確にすることです。高リフレッシュレート(120Hz以上)と低遅延の組み合わせはゲーム用途に最適ですし、映像制作や配信では発色性能や色域の広さも重要です。また、VRRの効果を最大限活かすには、接続機器側も対応している必要があります。予算や設置スペースも考慮しながら、必要な機能を満たすモデルを選ぶことが失敗を避ける鍵となります。
ゲームや映像で選ぶVRR対応モニタ
●このセクションで扱うトピック
- VRRに対応している規格は?最新一覧
- VRR 対応モニター ゲーミングモニター おすすめモデル
- VRR 対応モニター 4kで得られる高画質体験
- VRRの設定はPCでどうすればいいですか?解説
- VRR 対応モニター WQHDで広がる視界
- PS5 VRR対応モニター 120Hzで楽しむ快適プレイ
- VRR対応テレビで家庭用ゲームを快適に
- まとめとしてのVRR対応モニタ活用ポイントと選び方
VRRに対応している規格は?最新一覧
VRR(Variable Refresh Rate)に対応する主要な規格は複数存在し、それぞれ適用される機器や技術仕様、動作の特徴が異なります。最適なモニターや接続方式を選ぶためには、規格ごとの仕組みや制限を理解しておくことが不可欠です。以下では、代表的なVRR対応規格を専門的に解説します。
AMD FreeSync

AMD FreeSyncは、DisplayPortのAdaptive-Sync規格をベースにAMDが拡張した技術で、GPUの描画速度とモニターのリフレッシュレートを同期させることでティアリングやスタッタリングを抑制します。
- 接続規格:DisplayPort 1.2a以降、HDMI(特定モデル)
- 可変リフレッシュレート範囲:一般的に48Hz〜75/144/240Hz(モデルによって異なる)
- 上位バージョン:
- FreeSync Premium(低フレーム補間・LFC対応)
- FreeSync Premium Pro(HDR表示と低遅延処理に対応)
- 特徴:ライセンス料不要のため、比較的低価格帯から高性能モデルまで幅広く採用
NVIDIA G-SYNC / G-SYNC Compatible

NVIDIA G-SYNCは、専用モジュールをモニター側に搭載し、フレーム同期をハードウェアレベルで制御する方式です。一方、G-SYNC CompatibleはAdaptive-Sync対応モニターをソフトウェア的に最適化する認証プログラムです。
- 接続規格:DisplayPort(G-SYNC)、DisplayPortまたはHDMI(G-SYNC Compatible)
- 可変リフレッシュレート範囲:おおよそ30Hz〜144/240Hz
- 特徴:
- G-SYNC:入力遅延の最小化、フリッカー抑制、色再現の安定性が高い
- G-SYNC Compatible:コストを抑えつつNVIDIA GPUと同期可能
- 注意点:G-SYNCモジュール搭載モデルは高価格帯になりやすい
HDMI 2.1 VRR

HDMI 2.1規格に含まれるVRRは、PCだけでなく家庭用ゲーム機やテレビにも広く対応しつつある最新方式です。PS5やXbox Series X/S、最新4Kテレビでのゲームプレイに最適化されています。
- 接続規格:HDMI 2.1必須(18Gbps以上の帯域を持つUltra High Speed HDMIケーブル推奨)
- 可変リフレッシュレート範囲:24Hz〜120Hz(4K/120Hz対応が主流)
- 特徴:
- ゲームモードで自動的に有効化される場合が多い
- 4Kや8K映像でのVRR表示に対応
- eARCやALLM(自動低遅延モード)と組み合わせやすい
規格別の比較表
規格 | 主な対応機器 | 接続方式 | リフレッシュレート範囲 | 特徴 | 価格帯傾向 |
---|---|---|---|---|---|
AMD FreeSync | PCモニター、ノートPC、Xbox | DP1.2a以降、HDMI | 48〜240Hz(モデル依存) | 幅広い価格帯、LFCやHDR対応モデルあり | 低〜中 |
NVIDIA G-SYNC | PCモニター(専用モジュール) | DisplayPort | 30〜240Hz | 安定性・色再現性が高い、遅延極小 | 高 |
G-SYNC Compatible | Adaptive-Sync対応モニター | DP、HDMI | 48〜144Hz前後 | コスト重視でNVIDIA GPUと同期可 | 中 |
HDMI 2.1 VRR | PS5、Xbox Series X/S、4K/8Kテレビ | HDMI 2.1 | 24〜120Hz(4K/120Hz主流) | 家庭用ゲーム機や高解像度映像向き | 中〜高 |
以上のように、同じVRR対応でも規格によって得意な環境や性能の幅が異なります。PCゲーミング重視ならFreeSync PremiumやG-SYNC、高解像度コンソールゲームや映像鑑賞も視野に入れるならHDMI 2.1 VRRが有力な選択肢となります。
VRR 対応モニター WQHDで広がる視界
WQHD(2560×1440)解像度は、フルHD(1920×1080)と4K UHD(3840×2160)の中間に位置する画質クラスです。フルHDに比べて約1.8倍の画素数を持ち、よりシャープで精細な映像を表示できます。一方で4Kよりも描画負荷が軽いため、ミドル〜ハイエンドGPUであれば高リフレッシュレートを維持しやすく、VRRとの組み合わせで滑らかさと高精細さを両立できます。
特にFPS、MOBA、MMORPGなどのジャンルでは、WQHDの解像度と144Hz以上の高リフレッシュレート、さらにVRR技術を組み合わせることで、フレームレート変動時のティアリングやスタッタリングを最小化できます。これにより、敵の動きや環境変化をより正確に把握でき、ゲームプレイのパフォーマンス向上にもつながります。
また、27〜32インチのサイズ帯では、WQHDは文字やUIの視認性と作業領域の広さのバランスが非常に良く、ゲーミングだけでなく動画編集やマルチタスク作業にも適しています。
解像度別 比較表(フルHD / WQHD / 4K)
項目 | フルHD(1920×1080) | WQHD(2560×1440) | 4K UHD(3840×2160) |
---|---|---|---|
画素数 | 約207万 | 約368万 (FHDの約1.8倍) | 約829万 (FHDの約4倍) |
GPU負荷 | 低 | 中 | 高 |
VRRとの相性 | 高リフレッシュ維持が容易 | 高精細かつ滑らか | 高精細だが高性能GPU必須 |
ゲーミング向け評価 | 競技系FPS向け | バランス型・幅広いジャンルに最適 | シネマティック系や高画質重視 |
作業効率 | 標準的な作業領域 | 広い作業領域と快適な文字サイズ | 非常に広い作業領域だがUIが小さくなる場合あり |
推奨モニターサイズ | 21〜27インチ | 27〜32インチ | 27インチ以上 |
要するに、WQHDのVRR対応モニターは「描画負荷を抑えつつ高精細な映像と滑らかさを両立したいユーザー」にとって理想的な選択肢です。特に144Hz以上のリフレッシュレートを備えるモデルは、競技性と没入感の両立を求めるゲーマーに強く推奨されます。
VRR 対応モニター ゲーミングモニター おすすめモデル
ゲーミング向けVRR対応モニターは、4K解像度だけでなく、より高いリフレッシュレートや応答速度を重視したWQHD(2560×1440)やFHD(1920×1080)モデルにも多く存在します。特に競技性の高いFPSや格闘ゲームでは、解像度よりもリフレッシュレートや低遅延性能が勝敗を左右するため、4K以外の選択肢が現役で活躍しています。以下では、4K以外のVRR対応おすすめモデルをスペックと特徴付きで紹介します。
ASUS TUF Gaming VG27AQ
- 解像度:WQHD(2560×1440)
- リフレッシュレート:最大165Hz(OC時)
- 応答速度:1ms(MPRT)
- VRR規格:NVIDIA G-SYNC Compatible / AMD FreeSync Premium
- 特徴:ELMB-Sync対応により、モーションブラー削減とVRRを同時に利用可能。27インチサイズで解像度とリフレッシュレートのバランスが良く、FPSやMOBAに適する。
BenQ MOBIUZ EX2710Q
- 解像度:WQHD(2560×1440)
- リフレッシュレート:165Hz
- 応答速度:1ms(GtG)
- VRR規格:AMD FreeSync Premium
- 特徴:色再現性に優れたIPSパネルとHDRi技術を搭載。高コントラストで鮮明な映像表示が可能で、RPGやシネマティックゲームにも向く。内蔵スピーカーも高品質で外部スピーカー不要。
LG UltraGear 27GS75Q-B
- 解像度:QHD(2560×1440)
- リフレッシュレート:180Hz(OC時最大200Hz)
- 応答速度:1ms(GtG)
- VRR規格:NVIDIA G-SYNC Compatible / AMD FreeSync Premium
- 特徴:高解像度QHDと高リフレッシュレートを両立し、FPSやMOBAなど幅広いジャンルで快適なゲーム体験を実現。HDR10対応とsRGB 99%の広色域で色彩表現にも優れ、映像美と応答性を兼ね備えたバランス型ゲーミングモニター。
Samsung Odyssey G7(LC32G75TQSNXZA)
- 解像度:WQHD(2560×1440)
- リフレッシュレート:240Hz
- 応答速度:1ms(GtG)
- VRR規格:NVIDIA G-SYNC Compatible / AMD FreeSync Premium Pro
- 特徴:1000R曲面VAパネルで没入感が非常に高い。高コントラスト比とHDR600に対応し、映像の奥行き感が抜群。FPSからレースゲームまで幅広くカバー。
MSI Optix MAG274QRF-QD
- 解像度:WQHD(2560×1440)
- リフレッシュレート:165Hz
- 応答速度:1ms(GtG)
- VRR規格:NVIDIA G-SYNC Compatible / AMD FreeSync Premium
- 特徴:量子ドット技術採用でDCI-P3カバー率97%以上の広色域。色鮮やかな映像と高リフレッシュレートを両立し、動画編集とゲームを兼用するユーザーに好適。
4K以外のVRR対応モニターは、高解像度よりも応答性とリフレッシュレートを重視するプレイヤーにとって有力な選択肢です。特にWQHDモデルは映像の精細さとフレームレートのバランスが良く、FHDのハイリフレッシュモデルはeスポーツ志向の環境に最適です。
VRR 対応モニター 4kで得られる高画質体験
4K解像度とVRR(可変リフレッシュレート)の組み合わせは、映像美と滑らかさを高次元で両立できる環境を提供します。特にオープンワールドRPGや映画のようなシネマティックなタイトルでは、高精細な描写とティアリング・スタッタリングの抑制が没入感を格段に高めます。ここでは、VRR対応のおすすめ4Kモニターをスペックと特徴付きで紹介します。
ASUS ROG Swift PG32UQ
- 解像度:4K UHD(3840×2160)
- リフレッシュレート:144Hz(OC時)
- 応答速度:1ms(MPRT)
- VRR規格:NVIDIA G-SYNC Compatible / AMD FreeSync Premium Pro
- 特徴:32インチIPSパネルでDisplayHDR 600対応。広色域(DCI-P3 98%)と高輝度で、HDRゲームや映像作品の表現力が非常に高い。4K高リフレッシュを活かすには高性能GPUが必須。
Acer Nitro XV282K KVbmiipruzx
- 解像度:4K UHD(3840×2160)
- リフレッシュレート:144Hz(OCで最大160Hz)
- 応答速度:1ms(GtG)
- VRR規格:NVIDIA G-SYNC Compatible / AMD FreeSync Premium Pro
- 特徴:HDMI 2.1を2ポート搭載し、PS5やXbox Series Xで4K/120Hz VRRが可能。IPSパネルによる広視野角とDisplayHDR 400対応で、ゲームや映像作品を鮮やかかつ滑らかに表示。高い色再現性と低遅延性能を両立し、PC・コンソール両環境に最適なオールラウンド4Kゲーミングモニター。
DELL Alienware AW3225QF
- 解像度:4K QD‑OLED(3840×2160)
- リフレッシュレート:240Hz
- VRR規格:FreeSync Premium Pro / G‑SYNC Compatible
- 特徴:32インチのQD‑OLEDパネルにより、極めて高いコントラスト比と応答速度を実現。大画面で極上のHDR表現と滑らかさを追求したい方に最適です
Acer Predator XB323QK NV
- 解像度:4K UHD(3840×2160)
- リフレッシュレート:144Hz
- 応答速度:1ms(GtG)
- VRR規格:NVIDIA G-SYNC Compatible / AMD FreeSync Premium
- 特徴:DisplayHDR 400認証と広色域カバー率で、色彩表現と輝度のバランスが良好。32インチの広い画面で高精細ゲームを楽しめる。
4K VRR対応モニターは、PCゲームだけでなく、HDMI 2.1経由で最新ゲーム機との接続にも向いています。高解像度と高リフレッシュレートを活かすには、RTX 4080クラス以上のGPUやPS5・Xbox Series Xなどの最新ハードが理想です。
VRRの設定はPCでどうすればいいですか?解説
PCでVRR(Variable Refresh Rate)を正しく有効化するには、OS・GPUドライバ・モニター設定の3つを適切に調整する必要があります。設定が不十分だと、ティアリング抑制やスタッタリング低減といったVRRの効果を最大限得られない場合があります。以下では、Windows 10/11環境を前提に、GPUメーカー別の手順や注意点を専門的に解説します。
1. Windows側の設定
Windows 10(May 2019 Update以降)およびWindows 11には、標準でVRR機能が組み込まれています。
- 手順:
- 設定アプリを開く(Win + I)
- システム → ディスプレイ → グラフィック設定へ移動
- 「可変リフレッシュ レート」をオンにする
- 必要に応じてアプリ単位の設定でVRRを有効化
なお、このOSのVRR設定はDirectX 11以降に対応するゲームやアプリでのみ有効です。また、モニターとGPUがVRR規格(G-SYNC、FreeSync、HDMI VRRなど)に対応している必要があります。
2. GPUメーカー別の詳細設定
NVIDIA環境(GeForce系)
- NVIDIA Control Panelを開く
- 「ディスプレイ」→「G-SYNCの設定」を選択
- 「G-SYNC、G-SYNC Compatibleを有効化」にチェック
- フルスクリーンまたはウィンドウモードのどちらで有効化するか選択
- 設定適用後、必要に応じてリフレッシュレートをモニター最大値に設定([ディスプレイ] → [解像度の変更])
ポイント:G-SYNC Compatible運用時は、モニターOSDでAdaptive Syncを有効化しておくことが必須です。
AMD環境(Radeon系)
- AMD Software: Adrenalin Editionを起動
- 「ディスプレイ」タブを選択
- 「AMD FreeSync」をオンに切り替える
- ゲームごとにFreeSyncの有効・無効を設定可能
ポイント:FreeSync Premium/Premium Proに対応するモニターでは、LFC(Low Framerate Compensation)が自動的に働き、低フレーム時のカクつきも軽減します。
3. モニター側の設定
多くのVRR対応モニターは、OSDメニュー(オンスクリーンディスプレイ)からAdaptive SyncやG-SYNC/FreeSyncの項目を有効化する必要があります。
- 設定名称の例:Adaptive Sync、VRR、G-SYNC Compatible、FreeSync
- HDMI 2.1 VRR対応モデルでは、特定のポートでのみ機能する場合があるため注意
4. 注意点とトラブル対策
- ケーブル規格:VRR利用にはDisplayPort 1.2a以上、またはHDMI 2.1ケーブルが推奨されます
- リフレッシュレート範囲:モニターごとにVRRが動作するフレームレート範囲が決まっている(例:48Hz~144Hz)。この範囲外ではLFCや通常固定リフレッシュに切り替わります
- 複数モニター環境:異なるリフレッシュレートのモニターを同時接続するとVRRが正しく動作しない場合があります
この流れで設定すれば、PC環境でVRRを安定動作させることができ、ティアリングやスタッタリングを大幅に抑制できます。特に高リフレッシュレートかつ高解像度でのゲーミングでは、設定の最適化が快適さに直結します。
PS5 VRR対応モニター 120Hzで楽しむ快適プレイ
PlayStation 5は、2022年のファームウェアアップデートによってVRR(Variable Refresh Rate)に正式対応し、HDMI 2.1経由で最大120Hz出力が可能になりました。これにより、対応ゲームではフレームレートの変動をリアルタイムで補正し、ティアリングやスタッタリングを抑えながら滑らかな映像を表示できます。
●なぜPS5は120Hzなのか:PS5が120Hz出力を重視しているのは、リフレッシュレートと応答性のバランスにあります。
- リフレッシュレートの意味:120Hzは1秒間に120回画面を書き換えることを意味します。
- ゲーミングにおける恩恵:60Hzと比較するとフレーム間隔が約16.7msから約8.3msへ半減し、動きの表示がより滑らかになり、入力遅延も短縮されます。
- GPU負荷とのバランス:4K解像度で安定的に120fpsを出すには非常に高いGPU性能が必要ですが、PS5は一部のゲームで動的解像度や可変フレームレートを活用し、120Hz表示を実現しています。
VRRと120Hzの相乗効果
VRRはモニターのリフレッシュレートをフレームレートに同期させるため、例えばゲーム中に120fpsから100fpsへフレームレートが変動しても滑らかさを維持できます。これにより、固定リフレッシュモードで発生しがちなティアリング(画面の分断)やスタッタリング(カクつき)が大幅に軽減されます。
HDMI 2.1対応モニターの必要性
PS5で4K/120Hz+VRRを活用するには、HDMI 2.1対応のVRRモニターが必須です。HDMI 2.1では帯域幅が48Gbpsに拡張されており、4K解像度での高リフレッシュレートとVRRを同時に利用できます。また、ALLM(Auto Low Latency Mode)対応モニターを選べば、ゲーム起動時に自動で低遅延モードへ切り替わるため、さらに快適な操作感を得られます。
対応ジャンルでの実力発揮
- FPS/TPS(シューティング):敵の動きや反動制御がよりスムーズに
- スポーツゲーム:カメラワークやボールの動きが滑らかで操作精度が向上
- レースゲーム:高速走行時の背景流れや曲線コースの描画が自然に
注意点
一部のゲームは120HzやVRRに非対応の場合があります。また、4K/120Hz+VRRの同時利用はHDMI 2.0ポートでは不可能なため、購入時は必ずHDMI 2.1の有無とVRR規格(HDMI VRR、FreeSync、G-SYNC Compatibleなど)を確認しましょう。
VRR対応テレビで家庭用ゲームを快適に
近年の4Kテレビは、ゲーミング機能の進化とともにVRR(Variable Refresh Rate)対応モデルが増えています。これにより、リビングで大型画面を使った家庭用ゲーム機プレイでも、ティアリング(画面分断)やスタッタリング(カクつき)の発生を大幅に抑え、滑らかで没入感の高い映像を楽しめます。
VRR対応テレビのメリット
- 大画面での滑らかな描画
フレームレート変動に合わせてリフレッシュレートを動的に調整するため、特にPS5やXbox Series X/Sといった最新ゲーム機での4K/120Hz出力時に効果を発揮します。 - ジャンルを問わない快適さ
アクション、レース、FPS、オープンワールドなど、動きの激しいゲームジャンルでカクつきが減り、操作の応答性が高まります。 - 映像コンテンツにも恩恵
一部の映像配信や映画再生時にも、映像フレーム同期による滑らかさが感じられる場合があります。
●代表的なVRR対応テレビモデル(2025年時点)
メーカー | モデル名 | パネル種類 | 最大リフレッシュレート | VRR規格 | 特徴 |
---|---|---|---|---|---|
LG | OLED C3シリーズ | OLED | 120Hz | HDMI 2.1 VRR / AMD FreeSync Premium / NVIDIA G-SYNC Compatible | 応答速度が極めて速く、黒の再現性が高い。ゲーミング機能充実 |
Sony | BRAVIA XR X90L | VA液晶 | 120Hz | HDMI 2.1 VRR | 高コントラストと自然な発色で映画鑑賞とゲームの両立に最適 |
Samsung | QN90C Neo QLED | Mini LED | 120Hz | HDMI 2.1 VRR / AMD FreeSync Premium Pro | 高輝度と広色域、反射抑制性能が優秀で明るい部屋でも見やすい |
Hisense | U8Kシリーズ | Mini LED | 144Hz(PC接続時) | HDMI 2.1 VRR / AMD FreeSync Premium | コストパフォーマンスが高く、多機能なゲーミングモード搭載 |
選び方のポイント
- HDMI 2.1ポートの数:複数のゲーム機やAV機器を同時接続するなら、HDMI 2.1対応端子が2つ以上あるモデルがおすすめ
- 低遅延モード(ALLM)対応:ゲーム開始時に自動で低遅延モードへ切り替わる機能があると快適
- パネル特性:暗所での映画鑑賞ならOLED、明るいリビングならMini LEDや高輝度液晶が適合
大型画面でのVRR体験は、ゲームの迫力と映像の美しさを最大限引き出します。特に4K/120Hz出力対応のゲーム機を活用するなら、VRR対応テレビの導入は大きな価値があります。
まとめとしてのVRR対応モニタ活用ポイントと選び方
本記事のまとめを以下に列記します。
- VRRはディアリングやスタッタリングを抑える技術
- 対応モニターは非対応より映像品質が安定する
- 規格はAMD FreeSyncやNVIDIA G-SYNCなどがある
- HDMI 2.1対応で最新ゲーム機とも互換性が高い
- 4Kモデルは高精細で没入感のある映像が魅力
- WQHDは描画負荷と画質のバランスが良い
- 高リフレッシュレートはFPSゲームで効果的
- PC設定やモニター設定でVRRを有効化できる
- ゲーミング向けは低遅延と広色域対応が理想
- PS5はVRRと120Hz出力に対応している
- 大画面テレビでもVRRの恩恵が受けられる
- 購入前は必ず対応有無と規格を確認する
- 用途や環境に合わせたモデル選びが大切
- 価格差はあるが快適性向上の価値は高い
- 長時間プレイ時の目の疲れ軽減にもつながる
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