カメラが「カメラ」と呼ばれる前、日本では「写真機」や「写場機」といった呼び名が使われていました。
本記事では、カメラ昔の言い方を中心に、カメラ 歴史やカメラは昔は何と呼ばれていた?という疑問に答えます。
また、カメラ 日本語での表現、昔のカメラと今のカメラの違い、フィルムカメラ時代の専門用語や写真家たちの造語、現代に残る古い用語も解説し、カメラの誕生と初期の用語の進化を紹介します。
カメラの言いかえは?に関するカメラ 英語と日本語の違いや、カメラ 歴史 年表をもとにしたカメラ 歴史 日本の発展も詳しく解説します。
- カメラが昔「写真機」や「写場機」と呼ばれていたこと
- 日本におけるカメラの歴史的な名称の変遷
- カメラの誕生期に使われた専門用語とその背景
- 昔のカメラと現代のカメラの技術的な違い
カメラ昔の言い方と時代ごとの呼び名の変遷
カメラが現在のように「カメラ」と呼ばれる前、さまざまな呼び名が存在しました。日本では「写真機」や「写場機」といった名前が使われ、これはカメラが映像を記録する機械であることを表しています。
また、欧米では「カメラ・オブスクラ」と呼ばれ、ラテン語で「暗い部屋」という意味があり、これがカメラ技術の原型となりました。
こうした初期の呼び名や用語は、カメラが普及する前の技術的背景や文化の影響を反映しています。
カメラは昔は何と呼ばれていたのか?

カメラが「カメラ」という名前で知られるようになる前には、さまざまな呼び名が存在していました。
特に日本では「写真機(しゃしんき)」や「写場機(しゃじょうき)」といった名称が使われていましたが、この背景には「写真」という概念が深く関わっています。では、そもそも「写真」とは何なのでしょうか?
「写真」とは、光を使って実際の風景や物体のイメージを記録する技術を指します。「写真」という言葉自体は、日本語の「写す」と「真実」の「真」から成り立っており、まさに光で「真実を写す」という意味を持っています。
カメラが初めて日本に登場した際、人々はこの機械が光を利用して現実をそのまま記録できるという驚くべき能力を目の当たりにしました。
そして、それを端的に表現するために「写真機」という言葉が使われるようになったのです。この「写真機」という名称は、カメラが持つ本質的な機能を的確に表しています。
一方、欧米では「カメラ・オブスクラ」という用語が使われていました。これはラテン語で「暗い部屋」という意味で、もともとは暗室の中で外部の風景を投影する装置を指していました。
この装置が、現代のカメラ技術の原型となり、その後の発展につながっていきます。
カメラ誕生期の知られざる用語
カメラが誕生した19世紀、写真技術はまだ非常に初期の段階で、現在ではほとんど使われていない専門用語が数多く存在しました。
これらの用語は、当時の技術的制約や撮影方法に深く関わっており、カメラの進化とともに消えていったものも少なくありません。ここでは、その代表的な用語について紹介します。
銀板写真(ダゲレオタイプ)
最も有名な初期の写真技術の一つが「銀板写真(ダゲレオタイプ)」です。
これは1839年、フランスのルイ・ダゲールが開発した技術で、銀メッキされた銅板に画像を固定するというものでした。
この技術は非常に高精細な画像を作り出すことができましたが、長時間の露光が必要で、取り扱いが難しいため、普及が進んだのは短期間でした。

湿板写真
次に紹介するのは「湿板写真」です。
1851年にフレデリック・スコット・アーチャーが開発したこの技術は、ガラス板に湿った状態でコロジオン(感光液)を塗り、その場で撮影と現像を行うものでした。
湿板写真は非常に高い画質を誇りましたが、取り扱いの煩雑さが欠点であり、やがて乾板写真という技術に取って代わられました。

(Wikipediaより)
カロタイプ
あまり知られていない用語として「カロタイプ」があります。これはウィリアム・ヘンリー・フォックス・タルボットが発明した技術で、紙を感光材料として使用した初期の写真プロセスです。
カロタイプは、現像後に複数のプリントを作成できる初の技術でしたが、銀板写真ほどの精細さを持たないため、商業的な成功には至りませんでした。

>>カメラの構造に関する古い用語
カメラの内部構造にも、現代ではあまり使われなくなった古い用語が存在します。
暗箱(カメラ・オブスクラ)
「暗箱(カメラ・オブスクラ)」という言葉は、ピンホールを通して外部の景色をスクリーンに投影する装置を指します。
カメラの基本的な原理を体現しており、現在のカメラのルーツとも言えます。
この用語は、ラテン語で「暗い部屋」を意味する「カメラ・オブスクラ」に由来しています。

ピンホールカメラ
「ピンホールカメラ」は、レンズを使わずに小さな穴を通して映像を記録する原始的なカメラです。
ピンホールカメラは、レンズの代わりに光を通す穴を利用して像を作り出すという、カメラの最も基本的なメカニズムを象徴しています。
現在でも一部の写真家がアートの手法として使用しています。

カメラ用語の進化とその意義
これらの用語は、カメラの技術的進化の過程を反映しており、写真撮影がかつてどれほど手間のかかるものであったかを示しています。
技術が進化し、これらの言葉は徐々に使われなくなっていきましたが、カメラの基本的なメカニズムや構造を理解する上で、これらの初期用語は今でも重要な歴史的な意味を持っています。
フィルムカメラ時代に使われた専門用語とは?
フィルムカメラの時代には、デジタルカメラとは異なる多くの専門用語が使われていました。これらの言葉は、フィルムの特性や操作に密接に関連しており、写真撮影を行う上で非常に重要な役割を果たしていました。ここでは、代表的な用語をいくつか紹介します。
ISO感度
「ISO感度」はフィルムの感光速度を示す指標で、明るい場所や暗い場所に適したフィルムを選ぶために使用されました。
フィルムの時代、ISO感度は非常に重要な要素で、撮影環境に応じたフィルムの選択が写真の仕上がりに大きく影響を与えていました。
現代でもデジタルカメラにおいてISO感度の設定は残っており、その名残を感じさせます。
巻き上げ

「巻き上げ」は、フィルムカメラで撮影した後、次のフレームにフィルムを移動させるための操作を指します。手動でフィルムを巻き上げる作業は、フィルムカメラならではの体験で、写真撮影において欠かせないものでした。
デジタルカメラではこのプロセスは不要ですが、フィルムの時代には1枚1枚慎重にフィルムを送り出すこの操作が、写真撮影のリズムを作っていました。
撮影枚数
「撮影枚数」という言葉もフィルムカメラの特徴的な用語の一つです。フィルムカメラには1本のフィルムに撮影できる枚数が決まっており、24枚撮りや36枚撮りといった制限がありました。
この制限があるため、撮影者はシャッターチャンスを慎重に選び、無駄な写真を撮らないように気を配っていたのです。
現像と焼き付け
「現像」と「焼き付け」は、フィルムカメラ特有の工程です。撮影されたフィルムを暗室で化学薬品を使って現像し、その後、焼き付けという手法で紙にプリントして写真を作り出す必要がありました。
デジタルカメラでは、撮影後にすぐに画像を確認できますが、フィルム時代は現像作業が終わるまで結果がわからないという不確実性も、撮影の一部でした。
ブローニーフィルム

「ブローニーフィルム」は、フィルムカメラの時代に広く使われていた中判カメラ用のフィルムです。一般的な35mmフィルムよりも大きなフォーマットで、プロの写真家や中判カメラ愛好家に人気がありました。
現在でも一部の写真家によって使われていますが、フィルムカメラの全盛期にはより多くの種類のフィルムが存在しました。
絞り(アパーチャー)
「絞り」は、カメラのレンズに取り付けられた機構で、レンズを通る光の量を調整するために使われます。フィルムカメラ時代は、この絞りを手動で設定し、適切な露出を得ることが撮影の基本でした。
現代のカメラでは自動露出機能が進化していますが、フィルム時代には露出計を使って手動で絞りを調整するのが一般的でした。
フィルムスピード
「フィルムスピード」も重要な用語です。フィルムの感光速度を示すこの指標は、ISO感度に関連し、どれだけ速くフィルムが光に反応するかを示します。
速いフィルムスピードは暗い場所での撮影に適し、遅いスピードは明るい場所での細かいディテールの表現に向いていました。
二重露光
「二重露光」は、1枚のフィルムに2回シャッターを切って、2つのイメージを重ねる技術です。これは意図的に行うこともあれば、フィルムを巻き忘れたことで偶発的に生じることもありました。アート的な表現として、フィルムカメラ時代には人気がありました。
これらの用語は、フィルムカメラ時代ならではの技術や操作を反映しており、現代のデジタルカメラでは聞くことが少なくなりましたが、カメラの歴史において重要な意味を持っています。
写真家たちが生んだユニークなカメラ用語
写真家たちは、撮影技術の進化に伴い、独自の文化や言葉を作り出してきました。これらの用語は、撮影技法や写真表現に深く結びついており、一部は現代のカメラ用語としても広く使われています。以下では、代表的なユニークなカメラ用語をいくつか紹介します。
ボケ
「ボケ」は、日本発祥のカメラ用語で、世界中で使われるようになりました。これは、焦点が合っていない部分がぼやける現象を指し、写真の背景や前景を美しくぼかすことで、主役を引き立たせる効果があります。
特にポートレート写真や、風景撮影で柔らかい雰囲気を演出するために使われ、芸術的な写真作りに欠かせない技法です。
パンニング
「パンニング」は、動く被写体にカメラを合わせて追いかけながら撮影する技法です。背景が流れるようにブレ、被写体だけが鮮明に映ることで、動きやスピード感を強調する効果があります。スポーツや車の撮影など、動きを捉える写真でよく使われる技法です。
ハイキーとローキー
「ハイキー」は全体的に明るいトーンの写真を指し、影が少なく、柔らかく明るい印象を与えます。ポートレートや明るいシーンでよく使われ、爽やかでポジティブな印象を与えることが多いです。
一方、「ローキー」は暗いトーンを強調し、陰影を多く含むシリアスな雰囲気の写真を指します。劇的な効果やミステリアスな雰囲気を表現する際に使用されます。
バルブ撮影
「バルブ撮影」とは、シャッターを長時間開けたままにして撮影する技法で、夜景や光の軌跡を捉える際に使用されます。
例えば、夜の道路で車のライトが光の線となって写り込む写真や、星空撮影ではこの技法がよく使われます。シャッターを自分で開けて閉じる時間を調整するため、手動で細かくコントロールできる点が魅力です。
ゾーンフォーカス
「ゾーンフォーカス」は、あらかじめ特定の距離にピントを合わせておき、その範囲内で動き回る被写体を撮影する技法です。
特に、ストリートフォトグラフィーなど、瞬時にシャッターを切る必要がある状況で活用されます。オートフォーカスが一般的ではなかった時代から受け継がれた技術で、動く被写体を逃さずに撮影するための工夫です。
フィルター
「フィルター」は、レンズの前に装着して光の入り方を調整するアクセサリーです。
例えば「NDフィルター」は、過剰な光を減少させ、明るい場所でも長時間露光が可能にする役割を持っています。これにより、流れる水や雲を滑らかに表現することができます。また、色合いを調整する「カラー補正フィルター」や、反射を抑える「偏光フィルター」などもあります。
絞り優先とシャッタースピード優先
カメラの設定には「絞り優先」や「シャッタースピード優先」というモードがあります。
「絞り優先」では、絞りの値(F値)を自分で設定し、カメラがシャッタースピードを自動調整します。これにより、被写界深度を自由に調整し、ボケの強さをコントロールできます。
一方、「シャッタースピード優先」では、動きのある被写体をシャープに捉えたい場合や、逆に動きを流したい場合に、シャッタースピードを設定し、カメラが絞りを自動調整します。
コンポジションとフレーミング
「コンポジション」とは、写真の構図や配置を意味し、どのように被写体をフレーム内に収めるかを計算する技法です。
また、「フレーミング」は、物理的な枠や構造物を使って被写体を囲むように構図を作る技法を指し、主役を引き立てるのに役立ちます。これらの用語は、写真家たちが独自の視点でどのように世界を切り取るかを表す重要な言葉です。
これらのユニークなカメラ用語は、写真家たちが技術を駆使し、表現を深めるために生まれました。これらの技法や用語を理解することで、写真撮影の魅力が一層広がります。
現代に残る古いカメラ用語の意味
現代に残るカメラ用語の中には、デジタル時代でも使用されているものが多くあります。その一つが「シャッター速度」です。シャッター速度は、カメラのシャッターが開いている時間の長さを指し、これにより写真に写る被写体の動きがブレるか、止まって見えるかが決まります。
この用語はフィルム時代から使われてきましたが、デジタルカメラでも重要な概念として続いています。
他にも「焦点距離」や「絞り」といった用語も、フィルムカメラの時代から受け継がれています。これらはカメラの基本的な構造に関連するもので、技術が進化しても変わらずに使われているのです。
古い用語が今でも重要な意味を持ち続けているのは、カメラ技術の根本的な部分が変わっていないからと言えます。
カメラ昔の言い方が日本で使われた時代の背景
カメラは日本において、その歴史とともに呼び方も大きく変わってきました。19世紀後半、カメラが初めて日本に紹介された際は「写真機」や「写場機」と呼ばれており、これは映像を記録する機械としての役割を示すものでした。
西洋文化が日本に浸透するにつれ、明治時代には「カメラ」という英語由来の呼び方が次第に定着し、現在では一般的な名称となっています。このように、技術の進歩とともにカメラの呼び方も進化してきました。
日本におけるカメラの歴史と呼び方の変化
日本にカメラが初めて紹介されたのは19世紀後半、幕末の頃です。当時、カメラは「写真機」や「写場機」と呼ばれており、まだ高価で貴重な存在でした。
明治時代には西洋文化の影響で、写真技術が広まり、次第に「カメラ」という英語由来の名称が定着していきました。
その後、日本国内でカメラの製造が始まり、1930年代には国産カメラが誕生しました。この時期においても、カメラは主に「写真機」として呼ばれていましたが、次第に「カメラ」という言葉が一般的になり、現在の呼び名へと変わっていきました。
昔のカメラと今のカメラ、進化の違いとは?
昔のカメラと現代のカメラには、技術面で大きな進化が見られます。まず、昔のカメラはフィルムを使って撮影するものでした。
フィルムに光を当てて画像を記録し、現像して初めて写真を見ることができました。このプロセスは時間がかかり、撮影後すぐに結果を確認できないため、失敗した写真に気づくのが遅くなるというデメリットがありました。
また、露出や焦点の設定も手動で行う必要があり、正確な撮影には熟練の技術が必要でした。
フィルムからデジタルへの変化
フィルムカメラからデジタルカメラへの大きな変化は、記録媒体の進化です。
1980年代後半に、CCD(電荷結合素子)イメージセンサーの技術が発展し、フィルムの代わりに光を電気信号に変換してデジタルデータとして保存できるようになりました。
これにより、現像の手間を省き、撮影後すぐに結果を確認できる「即時性」が実現しました。
CCDセンサーは、光を正確に捉える性能が高く、初期のデジタルカメラで広く採用されました。
しかし、CCDセンサーは製造コストが高く、消費電力も多かったため、さらなる進化が求められました。

※イメージセンサー:光信号を電気信号に変換するデバイス
CMOSイメージセンサーの登場
次に登場したのが、CMOS(相補型金属酸化膜半導体)イメージセンサーです。
CMOSセンサーは、CCDセンサーに比べて消費電力が少なく、コストも低く抑えられるため、デジタルカメラにおいて主流となりました。
特に、スマートフォンや小型デジタルカメラにおいては、CMOSセンサーが一般的です。
CMOSセンサーは、瞬時に大量の情報を処理できるため、連写や動画撮影にも適しています。

自動化された撮影機能
現代のカメラでは、さらにオートフォーカスや自動露出補正機能が搭載され、多くの操作が自動化されており、初心者でも簡単に高品質な写真を撮影できるようになりました。
また、デジタルカメラは一度の撮影で大量の写真を保存でき、撮影後の編集や加工も容易に行えるようになっています。
スマートフォンの進化
さらに、スマートフォンのカメラ機能の進化も著しいものがあります。スマートフォンには小型のCMOSセンサーが搭載され、複数のレンズを使用してプロ並みの写真が簡単に撮れるようになりました。これにより、誰でも高画質な写真を手軽に楽しめる時代になっています。
このように、昔のカメラと今のカメラの技術の違いは、フィルムからデジタルへ、CCDセンサーからCMOSセンサーへと進化してきたことに起因しています。
これにより、写真撮影はより手軽で、効率的なものへと変わり、今ではスマートフォンでも高画質な写真を簡単に撮影できる時代となりました。
カメラの歴史を年表で振り返る
カメラの歴史を年表形式で振り返ると、その進化の過程がよくわかります。技術革新によって、カメラはより身近で、使いやすいものへと変わり、現在のデジタルカメラやスマートフォンのカメラに至ります。以下は、カメラ技術の重要な出来事をまとめた年表です。
- 1839年: フランスで「ダゲレオタイプ」が発表され、写真技術が誕生。
ルイ・ダゲールが銀板写真を用いた技術を発明し、初めて商業的に成功した写真技法。 - 1841年: イギリスで「カロタイプ」が登場。
ウィリアム・ヘンリー・フォックス・タルボットが、紙を使った写真技術を発表。複製可能な写真プリントを初めて実現。 - 1848年: 日本に初めて写真機が伝わる。
長崎にオランダ船を通じてカメラが伝来し、日本での写真技術の幕が開ける。 - 1888年: コダックが初の大衆向けフィルムカメラ「コダック1号」を発売。
「あなたがボタンを押すだけ、あとは私たちがやります」というキャッチフレーズで、一般人向けの写真撮影を簡単にした。 - 1900年: コダックが手軽に使えるフィルムカメラ「ブラウニー」を発売。
価格も手ごろで、子供や家庭でも気軽に使えるカメラとして大ヒット。 - 1925年: ライカが35mmフィルムカメラ「ライカI」を発表。
コンパクトで持ち運びがしやすく、プロの写真家や愛好家に支持され、35mmフィルムフォーマットが定着。 - 1936年: カール・ツァイスが35mmフィルムカメラを発表。
「コンタックスII」がライバル機として登場し、カメラ技術競争が激化。 - 1948年: ポラロイド社が即席写真カメラ「ポラロイドランドカメラ」を発売。
世界初のインスタントカメラで、写真が数分で現像される革新的な技術。 - 1963年: ポラロイド社がカラーフィルムを使ったインスタント写真カメラを発表。
インスタントカメラがさらに普及し、家庭でカラー写真が手軽に楽しめるように。 - 1975年: 世界初のデジタルカメラが誕生(コダック)。
スティーブ・サッソンがCCDセンサーを用いたデジタルカメラの試作機を開発。フィルム不要の撮影が実現。 - 1981年: ソニーが世界初の商業用デジタルカメラ「マビカ」を発表。
ビデオフロッピーを使用した電子スチルカメラで、フィルムカメラからの脱却が進む。 - 1991年: コダックがプロ用デジタル一眼レフカメラ「DCS」を発売。
プロのフォトグラファー向けに、本格的なデジタル一眼レフが登場し、業務用途でのデジタル化が加速。 - 2000年: シャープがカメラ付き携帯電話「J-SH04」を発表。
携帯電話に初めてカメラ機能が搭載され、モバイルフォトの時代が始まる。 - 2000年代: スマートフォンにカメラ機能が搭載され、デジタルカメラの普及。
スマートフォンのカメラ性能が飛躍的に向上し、デジタルカメラ市場に大きな影響を与える。 - 2010年: ミラーレスカメラが普及。
デジタル一眼レフカメラよりも小型で軽量なミラーレスカメラが登場し、一般ユーザーからプロまで広く愛用される。 - 2020年代: スマートフォンカメラのAI技術が進化。
AIによる撮影補正やディープラーニングを活用した高品質な写真が、誰でも簡単に撮れるようになる。
このように、カメラ技術の進化は、フィルム時代からデジタル時代、そして現在のスマートフォンやAI技術に至るまで、劇的な変革を遂げてきました。
それぞれの時代に応じた技術革新が、私たちの日常生活における写真文化を豊かにしています。
英語と日本語で異なるカメラの呼び方
英語ではカメラはそのまま「camera」と呼ばれていますが、もともとはラテン語の「カメラ・オブスクラ(camera obscura)」に由来します。
これは「暗い部屋」という意味で、外の景色を投影する装置を指していました。一方、日本語ではカメラが導入された当初、「写真機」や「写場機」といった言葉が使われました。
英語では「camera」という単語一つで広く認識されていますが、日本語では初期のころに使われた「写真機」や「写場機」のように、機能や用途に応じて異なる表現がありました。
現代では日本でも「カメラ」という言葉が一般的となり、英語との違いはほとんど見られなくなりました。
昔のカメラの言い方と時代背景のまとめ
本記事のまとめを以下に列記します。
- カメラは、かつて「写真機」と呼ばれていた
- 「写場機」という言葉も日本で使われていた
- 欧米では「カメラ・オブスクラ」が初期の名称だった
- 「写真機」はカメラが光を使って映像を記録する機械であることを表していた
- 「写真」は光で真実を写す技術という意味がある
- 日本にカメラが紹介されたのは19世紀後半、幕末時代だった
- 「カメラ・オブスクラ」はラテン語で「暗い部屋」を意味する
- 1839年にフランスでダゲレオタイプが発明された
- 湿板写真は1851年に開発され、湿ったガラス板を使った撮影技法だった
- カロタイプは紙を感光材料として使用した初期技術だった
- 「暗箱(カメラ・オブスクラ)」はカメラの基本原理を体現した装置だった
- ピンホールカメラはレンズを使わない原始的な撮影技法だった
- カメラの用語は技術の進化とともに消えていった
- フィルムカメラ時代にはISO感度や巻き上げといった専門用語が使われていた
- カメラの呼び方は文化や時代背景を反映して変化してきた
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