動画キャプチャをWindows11でやってみたいけれど、Xbox Game BarやSnipping Tool、Clipchampなど、どれを使えばいいのか迷っていませんか。Windows11画面録画の方法は増えていますが、標準機能だけで十分なのか、無料ソフトや動画キャプチャソフトを入れた方がいいのか、判断がつきにくいところかなと思います。
さらに、Windows11画面録画無料でサクッと済ませたいのか、高画質で長時間の録画をしたいのか、内部音声だけを録音したいのかなど、目的によってベストな選択肢はかなり変わります。ゲーム実況を録りたい人と、オンライン会議を残したい人とでは、そもそもおすすめの動画キャプチャ環境が違うんですよね。しかも、YouTubeやSNSにアップするなら解像度やフレームレートも気になりますし、仕事で使うなら「失敗なく録れていること」が最優先だったりします。
この記事では、Windows11画面録画の基本から、Xbox Game BarやSnipping Tool録画、Clipchampによる編集向きの録画、さらにOBSやBandicamなどの外部動画キャプチャソフトまで、Windows11での動画キャプチャに関する選び方と使い方をまとめて整理していきます。録画できないトラブルや、Windows11内部音声録画、長時間録画のコツなどもまとめてチェックしていきます。難しい専門用語はできるだけかみ砕きながら、「結局どう設定すればいいの?」まで落とし込んでいきます。
読み終わるころには、「自分の環境と目的なら、このツールで、この設定にすればいいな」とイメージできるはずです。ここ、気になりますよね。一緒に整理していきましょう。
- Windows11標準機能でできる動画キャプチャの全体像と使い分け
- Xbox Game Bar・Snipping Tool・Clipchampの具体的な使い方と注意点
- OBSやBandicamなど外部ソフトで高画質かつ長時間録画するコツ
- 内部音声だけ録る方法や録画できない・重いトラブルの対処法
Windows11の動画キャプチャ基礎
まずはWindows11の動画キャプチャ機能を整理しながら、画面録画とスクリーンショットの違い、標準ツールそれぞれの得意分野をざっくり押さえていきます。ここを理解しておくと、「このケースはGame Bar」「この場面はSnipping Tool」「編集したいならClipchamp」と迷いにくくなります。特に、後から動画編集まで考えるのか、それともメモ代わりにサクッと画面を残せればOKなのかで、選ぶべきツールが大きく変わってきますよ。
画面録画とスクリーンショット入門
最初に、動画キャプチャとスクリーンショットの違いをしっかり押さえておきましょう。スクリーンショットは今その瞬間の画面を静止画として保存する機能で、説明資料やマニュアル、ブログ記事のイメージとしてとても便利です。「ここのボタンを押してください」といった一点の説明には、画像1枚のほうが伝わりやすい場面も多いですよね。一方で、動画キャプチャは画面上の動きと音声を時間の流れごと記録していくイメージで、操作説明やゲーム実況、オンライン会議の記録に向いています。
Windows11では、スクリーンショット用のPrintScreenキーやSnipping Toolに加えて、画面録画用のXbox Game BarやClipchampが用意されています。用途としては、次のように考えると整理しやすいです。「今この瞬間の形を残したい」のか、「手順や会話の流れを丸ごと残したい」のかで、使うべき機能がはっきり分かれます。
静止画(スクリーンショット)が向いているケース
- マニュアルやブログに1〜2枚の図を載せたい
- エラーメッセージや設定画面をサポートに共有したい
- 資料用にUIの状態を記録しておきたい
- 後から文字や矢印を重ねて図解したい
動画キャプチャが向いているケース
- アプリの操作手順をステップごとに見せたい
- ゲーム実況やプレイ動画を残したい
- オンライン会議やウェビナーを丸ごと保存したい
- ソフトの使い方を解説するチュートリアル動画を作りたい
Windows11でスクリーンショットを撮る具体的なやり方
ここからは、実際にWindows11でスクリーンショットを撮る具体的なやり方をまとめていきます。難しい設定はほとんどいらないので、一度手を動かしてみるのがおすすめです。
よく使うスクリーンショットのパターン
| 目的 | 操作方法 | 保存される場所 |
|---|---|---|
| 画面全体を撮りたい | PrintScreenキー | クリップボード(画像編集ソフトに貼り付け) |
| アクティブウィンドウだけ撮りたい | Alt + PrintScreenキー | クリップボード |
| 撮った瞬間にファイル保存したい | Windowsキー + PrintScreenキー | ピクチャ → スクリーンショット フォルダ |
| 画面の一部だけ切り取りたい | Windowsキー + Shift + S | クリップボード(Snipping Toolで編集も可) |
一番手軽なのは、Windowsキー + Shift + S を使う方法です。キーを押すと画面が少し暗くなり、画面上部に小さなツールバーが表示されます。そこから「四角形の領域切り取り」「ウィンドウの切り取り」などを選び、マウスでドラッグすれば、指定した部分だけを切り取れます。
- 撮りたい画面を表示する
- Windowsキー + Shift + S を同時に押す
- 画面が暗くなったら、モード(四角形・ウィンドウなど)を選ぶ
- マウスでドラッグして範囲を選択
- キャプチャが完了したら、画面右下に表示される通知をクリックするとSnipping Toolで編集・保存が可能
範囲指定に慣れてきたら、PrintScreenキーの動作を「Snipping Toolを開く」に変更しておくのも便利です。設定アプリの「アクセシビリティ → キーボード」で、PrintScreenキーにSnipping Tool起動を割り当てておくと、ワンキーでキャプチャモードを起動できるようになります。
Windows11で画面録画をする具体的なやり方
次に、動画キャプチャとして画面録画を行う方法です。ここでは、標準機能のXbox Game BarとClipchampを使った基本的な手順をまとめます。
Xbox Game Barで画面録画する基本手順
- 録画したいアプリやゲームを起動して、録りたい状態にしておく
- Windowsキー + G を押してXbox Game Barを表示
- キャプチャウィジェットの「●」ボタンをクリックして録画開始
- 録画を終了したいタイミングで、同じボタンか Windowsキー + Alt + R を押して停止
- 録画ファイルは「ビデオ → キャプチャ」フォルダにMP4形式で保存される

Game Barで録画できるのは「アクティブなアプリウィンドウ」のみで、デスクトップ全体やエクスプローラーは録画対象外です。デスクトップ操作を含めて録画したいときは、後半で紹介している専用ソフト(BandicamやOBSなど)を使った方が自由度が高くなります。
録画と同時にマイクの声を入れたい場合は、Game Barのツールバーにあるマイクアイコンをオンにします。逆に、ゲーム音や動画音だけを録りたいときは、マイクアイコンをオフにしておけばOKです。
Clipchampで画面とカメラを同時録画する手順
- スタートメニューからClipchampを起動
- 「新しいビデオを作成」から「画面とカメラ」を選択
- 録画する画面(ウィンドウ・画面全体)とカメラ・マイクのオン/オフを設定
- 「録画」ボタンでキャプチャ開始、終わったら「停止」をクリック
- 録画クリップが自動的にタイムラインに配置されるので、不要な部分をカットしたりテキスト・BGMを追加
- 「エクスポート」から解像度(例:1080p)を選んで動画を書き出し


動画キャプチャでは、ファイル形式は多くの場合MP4で保存されます。解像度(フルHDや4K)、フレームレート(30fpsや60fps)、ビットレートなどの設定によって、画質とファイルサイズが変わる点がスクリーンショットとの大きな違いです。例えば同じ1分の映像でも、720pで録るのか1080pで録るのか、ビットレートをどのくらいにするのかで、ファイルサイズは数倍違ってくることがあります。
また、動画は編集して切り貼りしたり、テロップやBGMを重ねたりする前提で使うことも多いので、「後から編集しやすい形で録る」ことも意識しておきたいところです。画面サイズがバラバラだったり、フレームレートが途中で変わってしまったりすると編集ソフト側で負担が増えることもあります。設定を追い込みたい人は後半で解説する外部ソフトの方が自由度は高く、手軽に済ませたい場合はWindows11標準機能中心で十分というイメージを持っておくとよいかなと思います。
どちらを使うか迷ったら、「動きがほしいかどうか」で判断してみてください。ボタンの位置を見せたいだけならスクリーンショット、クリックの順番やマウスカーソルの動きを含めて見せたいなら動画キャプチャ、というシンプルな基準でもかなり選びやすくなりますよ。
Xbox Game Barで画面録画する
Windows11で一番お手軽に動画キャプチャを始める方法が、Xbox Game Barです。元々はゲーム録画向けの機能ですが、ブラウザやOfficeソフトなど多くのアプリも録画できます。「とりあえず今開いているアプリの様子をそのまま録りたい」というときは、まずGame Barから試してみるといいですよ。インストール不要で、ショートカットさえ覚えてしまえば数秒で録画を始められます。
Xbox Game Barの基本的な使い方
基本操作はショートカットで覚えてしまうのがおすすめです。マウスでメニューを探している間にチャンスを逃してしまうこともあるので、ここは手の記憶にしてしまいましょう。
- Windowsロゴキー + G:Xbox Game Barの起動
- Windowsロゴキー + Alt + R:録画の開始 / 停止
録画したいアプリを表示した状態でWindowsロゴキー + Gを押すと、画面上にGame Barのオーバーレイが表示されます。キャプチャウィジェットの「●」ボタンを押せば録画開始、停止すると自動的にビデオフォルダ配下の「キャプチャ」フォルダにMP4で保存されます。「今のプレイ良かったな」と思った瞬間に、すぐ録画ボタンを押せるのがGame Barの良いところです。
事前設定で確認しておきたい項目
安心して使うために、最初に一度だけ設定アプリ側も確認しておきましょう。
- 設定アプリ → ゲーム → Xbox Game Bar で「Xbox Game Barを開く」のトグルをオン
- 設定アプリ → ゲーム → キャプチャ で保存先やフレームレートなどを確認
- 必要に応じて、バックグラウンド記録のオン・オフを切り替える
特にバックグラウンド記録は、常に裏で録画し続けるぶんPC負荷が増えることがあります。ゲームの重さが気になるPCなら、まずはオフから試してみるのが無難です。
録画できる範囲と制限
Game Barにはいくつか重要な制限があります。特に押さえておきたいのは次の2点です。
- 録画できるのは「アクティブなアプリのウィンドウ」のみ
- デスクトップ画面やエクスプローラーそのものは録画できない
ファイル操作やデスクトップの状態を丸ごと解説したい場合は、Game Barだけだと足りないことが多いです。
実際、デスクトップやエクスプローラーを録画しようとすると「このウィンドウではゲーム機能を利用できません」といったメッセージが出て録画できないケースがあります。この仕様はGame Bar側の設計によるもので、設定をいじっても基本的には回避できません。その場合は、後述する外部の画面録画ソフトや、Snipping Tool録画など別の手段に切り替えるのが現実的です。
また、連続録画時間には環境によって2〜4時間程度の上限があると考えておくのが安全です。高フレームレートで録画していると、ハードディスクの空き容量を一気に消費することもあるので、長時間の授業やウェビナーなどを録りっぱなしにする場合は、後半で紹介する専用の録画ソフトの方が安心感があります。
内部音声のみを録りたい場合
オンラインセミナーや動画教材を自分用にメモ的に残したい場合など、「PC内部の音声だけ録りたい」というニーズもあります。この場合は、Game Barの設定から録音する音声を細かく選べます。
Game Barで内部音声のみを録る基本手順
- Windowsロゴキー + GでGame Barを起動
- キャプチャウィジェットの歯車アイコンから「設定」を開く
- 「キャプチャ中」の項目で「すべての音声」またはアプリ音声のみを選択
- マイクアイコンをオフにして、外部マイクからの音を切る
マイクを物理的にミュートしておくのも一つの方法ですが、Game Bar側で明示的にオフにしておけば、うっかり声が入ってしまうリスクを減らせます。会議やセミナーを録音する場合は、相手側の同意が必要なケースもあるので、ルールに沿って運用してくださいね。
Game Barの基本的な操作方法や、録画とスクリーンショットの違いについては、Microsoft公式の解説ページもあわせて確認しておくと安心です。(出典:Microsoft「How to record your screen on Windows 11」)
Snipping Toolで部分画面録画
Snipping Toolは「静止画キャプチャのツール」というイメージが強いかもしれませんが、Windows11では部分的な画面録画にも対応しています。アプリ全体ではなく、画面の一部だけをスマートに録りたいときにとても便利です。「このチャート部分だけ動きを見せたい」「ブラウザの特定エリアだけ操作手順を撮りたい」といったニーズにピッタリのツールです。
Snipping Toolで録画する手順
Snipping Toolで動画キャプチャを行う基本的な流れは次の通りです。
- スタートメニューで「Snipping Tool」を検索して起動
- 上部ツールバーの録画アイコン(ビデオカメラのマーク)をクリックして「録画モード」に切り替え
- 「新規作成」をクリックし、録画したい範囲をドラッグで指定
- 範囲確定後、「録画開始」を押してキャプチャ開始
- 録画が終わったら「停止」を押し、プレビュー画面から「保存」アイコンでMP4として保存

Snipping Toolは録画終了後に自動保存はされないので、自分で保存操作を行う必要があります。ここだけは録画のたびに意識しておきたいポイントです。保存し忘れると、その録画は残らないので要注意です。
Snipping Tool録画の注意点と使いどころ
Snipping Tool録画には、いくつかの特徴と制限があります。
- 録画範囲を自由に指定できる(アプリ単位ではなく、ピクセル単位の長方形)
- 音声録音は環境によって制限があり、「映像だけのクリップ」として使う場面に向いている
- 画質やフレームレートは細かく変更できない(基本おまかせ設定)
特に、音声まできちんと残したいチュートリアル動画やゲーム録画にはやや不向きです。一方で、WebアプリのUIの動きをちょこっと録って社内共有したい、仕様のすり合わせで「この挙動なんだけど」と短いクリップを送りたい、といった用途には抜群に使いやすいです。
Snipping Tool録画が活きる具体的なシーン
| シーン | 目的 | Snipping Toolが向く理由 |
|---|---|---|
| Webフォームの動作共有 | 入力〜送信までの流れを見せたい | フォーム部分だけを狙って録画できる |
| 動くグラフの説明 | ホバーやクリック時の動きを伝えたい | グラフ周りのエリアだけ切り取れる |
| ソフトの一部メニューの挙動 | 特定メニューの展開動作だけ示したい | メニュー部分のみの狭い範囲を録画可能 |
逆に、長時間録画や高画質・高フレームレートを求める場面では、Snipping Toolは設定項目がほぼないため不向きです。あくまで「部分的でシンプルな録画」に強いツールとして覚えておくと使い分けやすくなります。用途がハマると、とても軽くて便利な相棒になってくれますよ。
Clipchampで高画質画面録画
ClipchampはWindows11に標準搭載された動画編集ソフトで、画面録画機能も備えたオールインワンツールです。「録画して、そのままカット編集して、テロップやBGMまで入れたい」という人にはかなり相性が良い構成になっています。いわゆる「撮って出し」ではなく、ちょっとしたYouTube向けの整った動画に仕上げたいときに活躍してくれます。
Clipchamp録画のメリット
- 画面録画とWebカメラ録画を同時に行える(講義動画やプレゼンに最適)
- 解像度を480p / 720p / 1080pから選べるので画質のコントロールがしやすい
- 録画後すぐにタイムライン上でトリミングやテキスト追加ができる
- テンプレートやBGM素材も用意されていて、見た目を整えやすい
標準機能の中では、Clipchampがもっとも「高画質指定」に強いポジションです。YouTube用の解説動画や、オンライン講座のアーカイブなどを作りたい場合、まず候補に入れて良いツールだと感じます。無料プランでも十分な範囲で使えるので、いきなり有料ソフトに行く前に一度試してみる価値は大きいです。
基本的な使い方の流れ
Clipchampでの録画〜編集のイメージは次の通りです。
- Clipchampを起動し、「画面とカメラを録画」など目的に合ったメニューを選択
- 録画する画面(ウィンドウ単体や画面全体)を選び、必要ならマイクやカメラもオン
- 録画が終わったら、そのままタイムラインにクリップが配置される
- 不要な部分のカット、テキスト・BGM追加などを編集
- 最終的な解像度を選んでエクスポート
編集込みで考えると、Xbox Game Barで録画して別のソフトで編集するよりも、最初からClipchamp一本で完結させた方が効率良いケースも多いです。特に、複数のクリップをつないだり、テロップやBGMを細かく調整したりする場合は、最初からタイムライン前提のツールで作業した方がストレスが少なくなります。
Clipchampを選ぶか迷ったときの基準
「Game Barだけでいいのか、Clipchampまで使ったほうがいいのか分からない」という場合は、次の基準で考えてみてください。
- 録画した動画をそのまま共有するだけなら:Game BarやSnipping Toolで十分なことが多い
- 字幕やBGM、オープニングカットなどを入れたいなら:Clipchampが圧倒的に楽
- 複数クリップを組み合わせて「1本の作品」にしたいなら:Clipchamp一択に近い
また、編集作業に慣れていない場合でも、Clipchampはテンプレートが豊富なので「なんとなくいい感じ」の形に持って行きやすいです。難しいエフェクトを使いこなすというより、「不要な部分を切って、文字をのせて、BGMを入れる」くらいのシンプルな編集から始めてみると、動画づくりのハードルがぐっと下がりますよ。
ショートカットキーで画面録画
動画キャプチャを日常的に使うなら、ショートカットキーを覚えておくと作業効率がぐっと上がります。特に「チャンスだ、今録りたい!」という瞬間に、メニューを探す時間がもったいないので、ここはぜひ押さえておきたいポイントです。ショートカットに慣れてくると、「録り損ねた…」という悲しい事故がかなり減ります。
覚えておきたい代表的なショートカット
Windows11の画面録画・キャプチャ系ショートカットの代表例
- Windowsロゴキー + G:Xbox Game Barの起動
- Windowsロゴキー + Alt + R:Game Barでの録画開始 / 停止
- Windowsロゴキー + Shift + S:Snipping Toolのキャプチャ起動
- PrintScreenキー:設定によってはSnipping Toolの起動に割り当て可能
特に、Windowsロゴキー + Alt + R は「録画ボタンを探さずにすぐ録りたい」時の必須ショートカットです。ゲーム中や全画面表示のアプリでも、その場で録画をスタートできます。Game Barのオーバーレイを出さなくても録画が始められるので、プレイ中の没入感を壊しにくいのもメリットです。
ショートカットを自分好みにカスタマイズする
標準のショートカットだと押しにくい、他のソフトとキーがかぶる、という場合は、Windows11の設定やGame Barの設定からカスタマイズも検討してみてください。
- 設定アプリ → アクセシビリティ → キーボード でPrintScreenキーの挙動を変更
- Game Barの設定画面から、一部のショートカットを別キーに割り当て直す
たとえば、左手で押しやすいキーに録画ショートカットを寄せておけば、右手はマウスやゲームパッドに専念できて快適です。自分の手癖に合わせて調整していくと、「録画する」という行為そのものがかなり楽になります。
また、録画中はうっかり他のショートカットを押して録画を止めてしまうこともあるので、「録画開始」と「録画停止」のキーはしっかり覚えておくのがおすすめです。「録画しているつもりだったのに、途中で止まっていた」というのは一番避けたいトラブルですよね。
動画キャプチャをWindows11で応用
ここからは、標準機能だけでは物足りなくなってきたときのステップアップとして、無料ソフトや有料ソフトを含む外部ツールの活用、高画質・長時間録画の設定、内部音声録音やトラブル対処の考え方を紹介していきます。用途がはっきりしているほど、ツール選びと設定は決めやすくなります。「ゲーム配信がしたい」「授業丸ごと録りたい」「チュートリアル動画を本格的に作りたい」など、自分のゴールをイメージしながら読み進めてみてください。
無料ソフトで動画キャプチャ拡張
「もうちょっとガチで録画したい」「標準機能だけだと物足りない」と感じたら、無料の動画キャプチャソフトを検討してみてください。特に有名どころとしては、OBS StudioやAG-デスクトップレコーダーがあります。どちらもインストールしておけば、Windows11標準だけではカバーしきれない部分をしっかり補ってくれます。

OBS Studioの特徴
OBS studioはライブ配信と録画の両方に対応した定番ソフトで、シーン切り替えや複数ソースの合成など本格的な配信向け機能が充実しています。録画だけ見ても、解像度・フレームレート・ビットレート・エンコード方式などを細かく詰められるので、画質にこだわりたい人にはかなり心強い存在です。
例えば、ゲーム画面とWebカメラを同時に載せたレイアウトを作ったり、コメント欄を画面の一部に表示したりといった「配信者向け」の構成も、OBSなら柔軟に組めます。そのまま録画に使うこともできるので、「配信と録画の両方を同じ環境でこなしたい」という人には特にマッチします。
OBSで配信や録画用のビットレートを設定する際の考え方や具体的な数値の目安については、OBS ビットレートおすすめ配信録画設定法で詳しく解説しています。ここではざっくりとした方向性だけ押さえて、詳細は必要に応じてそちらを参考にしてもらうとスムーズです。
AG-デスクトップレコーダーの特徴
一方で、AG-デスクトップレコーダーは「とにかく軽くてシンプルな録画ツールが欲しい」という人向けです。PCへの負荷が低く、最低限の機能で良いから手軽に画面を録りたい、というニーズにハマります。インターフェースも比較的シンプルで、「録画範囲」と「保存設定」さえセットしてしまえばすぐ使えるので、初めての外部ソフトとしても扱いやすいです。
標準機能と無料ソフトのざっくり比較イメージ
| 項目 | 標準機能(Game Bar等) | 無料ソフト(OBS等) |
|---|---|---|
| 設定の自由度 | 低い(ほぼ自動) | 高い(細かく調整可能) |
| 長時間録画の安定性 | 2〜4時間程度が目安 | 長時間向きの設計 |
| 使い始めやすさ | 非常に簡単 | やや学習コストあり |
| 録画範囲の自由度 | アプリ単位または簡易な範囲指定 | マルチモニターやウィンドウ混在にも柔軟 |
「まずは標準機能で試してみて、物足りなくなったら無料ソフトを足す」というステップアップ式で考えると無駄が少なくておすすめです。いきなり高機能ソフトに飛び込むより、実際の不満点が見えてから「その不満を解決してくれるソフト」を選ぶ方が、失敗しにくいですよ。
OBSやBandicamで高画質録画
ゲーム実況やチュートリアル動画を高画質で残したい場合、解像度・フレームレート・ビットレートの3つをどう設定するかが画質のカギになります。ここではOBSやBandicamなどの外部ソフトを使うときの考え方を整理しておきます。少し専門用語も出てきますが、「なんとなくの方向性」をつかむだけでも設定の迷子になりにくくなります。
フレームレートとビットレートのバランス
一般的には、次のようなイメージを持っておくと調整しやすいです。
- 動きが少ない解説動画:30fps前後でも十分見やすい
- アクションゲームやスポーツゲーム:60fpsで滑らかさが大きく向上
ただし、フレームレートだけ上げても、ビットレートが低すぎるとブロックノイズが増えて画質が崩れます。配信用プラットフォームの上限やネット回線・PCスペックを踏まえながら、フレームレートとビットレートの両方をバランスよく決めることが大切です。例えば、フルHD60fpsで録りたい場合は、それなりに高めのビットレートを確保しないと、せっかくの滑らかさがつぶれてしまいます。
ここで紹介する数値は、あくまで「一般的な目安」です。最適な設定は、ゲームの種類や配信・録画の目的、PCスペックによって変わります。正確な情報は各ソフトやサービスの公式サイトをご確認ください。最終的な判断は、必要に応じて専門家や詳しい技術者にご相談ください。
BandicamやVideoProcの活かし方
Bandicamは、画質と安定性の両立に強い録画ソフトです。指定したウィンドウや画面範囲、DirectX/OpenGLゲームなどを高画質で録画でき、スケジュール録画やファイル分割などの実用的な機能も揃っています。難しい配信機能まではいらないけれど、「とにかく高画質で長時間録画したい」という人にはかなり向いています。
VideoProc系のソフトは、録画だけでなく動画変換や簡易編集、ノイズ除去など「録画後の処理」まで面倒を見てくれるのが特徴です。録画したデータをそのままにせず、明るさ調整やノイズ軽減、トリミングなどをしながら仕上げたいときには、オールインワン型のソフトが便利です。
高画質録画は、「スペックの許す範囲でどこまで攻めるか」という調整ゲームでもあります。一気に高設定に振り切るのではなく、テストしながら徐々に追い込んでいくのがおすすめです。テスト録画を短めに何本か撮ってみて、「画質」「カクつき」「ファイルサイズ」のバランスを見ながら決めていきましょう。
内部音声のみ録画する設定術
ゲーム音や動画の音声だけ録りたい、マイクの声は入れたくない、といったニーズもよくあります。この場合、ソフトごとに「録音する音声ソース」をどう選ぶかがポイントになります。音声周りは設定が分かりづらく、「音が入っていなかった」「逆にマイクだけ録れてしまった」という失敗も起こりやすいので、ここで一度整理しておきましょう。
Game Barでの内部音声録音
Game Barでは、先ほども触れたように「キャプチャ中」の項目から録音する音声を切り替えられます。具体的には、次のようなイメージで使い分けをすると分かりやすいです。
- PCの音+マイク音を両方録りたい:すべての音声
- ゲーム音や動画音だけ録りたい:すべての音声+マイクアイコンをオフ
マイクを物理的にミュートしておくのも一つの方法ですが、Game Bar側で明示的にオフにしておけば、うっかり声が入ってしまうリスクを減らせます。録音時には、録画開始前に一度テスト録画をして、再生してから本番に入るとかなり安心感が変わりますよ。
OBSやBandicamで内部音声を選ぶコツ
OBSの場合、ミキサーに表示されている音声ソースごとに録音のオン・オフを切り替えられます。PCのシステム音声(デスクトップ音声)のみを有効にして、マイクはミュートしておく、という形です。Bandicamも同様に、「PCのサウンド」と「マイク入力」を個別に選ぶスタイルになっています。
もし「デスクトップ音声」がうまく拾えない場合は、Windows側のサウンド設定もあわせて確認してみてください。サウンド設定の「出力」「入力」「アプリごとの音量とデバイスの設定」あたりに原因が隠れていることも多いです。ヘッドセットを使っている場合は、出力先がヘッドセットになっているかどうかも重要なポイントです。
通話やオンライン会議の録音は、サービスの規約や法律上の制限がある場合があります。録音・録画前に利用規約を確認し、必要であれば参加者の同意を取ることを強くおすすめします。
内部音声録音は一度仕組みを理解してしまえば難しくありませんが、「どこかの設定がズレると一気に音が入らなくなる」繊細な部分でもあります。焦らず一つずつ設定を確認しながら、安定した録音環境を作っていきましょう。
長時間録画や録画できない対策
長時間のウェビナーや授業を録画していると、「途中で止まっていた」「そもそも録画が始まっていなかった」というトラブルが起きることがあります。ここでは、長時間録画時のポイントと、録画できない・重くなるときの基本的な対処法をまとめます。ここを押さえておくと、「大事な本番でだけ失敗する…」という悲劇をかなり減らせます。
長時間録画で意識したいこと
- Game BarやSnipping Toolには連続録画時間の上限があると考える
- 数時間単位の長時間録画では、VideoProcやBandicam、OBSなどの専用ソフトを優先する
- 録画前にディスクの空き容量を必ず確認する
- 念のため途中で一度録画を切ってファイルを分けることも検討する
特に高解像度・高ビットレート設定にすると、1時間で数GB〜十数GBのファイルになることも珍しくありません。長時間録画前には、外付けSSDや大容量ドライブへの保存も検討しておくと安心です。録画専用に「容量に余裕のあるドライブ」を決めておくと、管理もしやすくなります。
「録画できない」「重い」ときのチェックポイント
パフォーマンスやエラーが気になるときの代表的なチェック項目
- CPU・メモリ・GPUの使用率が100%近く張り付いていないか
- 同時に起動している不要なアプリを閉じているか
- グラフィックドライバーやWindows Updateが最新か
- 保存先ドライブの空き容量と健康状態に問題がないか
ゲームと録画を同時に行う場合、描画負荷が高すぎると映像のカクつきや画面のチラつき(ティアリング)が目立つこともあります。映像の同期に関する考え方やVSYNCの扱い方については、VSYNCとは何か?仕組みと映像ズレ防止の基本で詳しく解説しているので、ゲーム映像の滑らかさが気になる場合はそちらも参考にしてみてください。
症状別ざっくり原因・対処まとめ
| 症状 | よくある原因 | 主な対処 |
|---|---|---|
| 録画がすぐ止まる | ディスク容量不足、時間上限到達 | 保存先の空き容量確保、専用ソフトに変更 |
| 映像がカクカクする | 高すぎる解像度・フレームレート設定 | 720pや30fpsに落としてテスト |
| 音が入っていない | 音声ソースの選択ミス、ミュート状態 | ソフトとWindows両方の音声設定を確認 |
| Game Barが起動しない | 設定で無効化、アプリの破損 | 「ゲーム」設定の確認、Game Barの修復/リセット |
ソフトウェア側のエラーで録画ボタンがグレーアウトしてしまうケースでは、Game Barアプリの修復・リセットや、録画対象がデスクトップやエクスプローラーになっていないかの確認も有効です。それでも解決しないときは、一度専用ソフトに切り替えて挙動を比較してみると、原因の切り分けがしやすくなります。「標準機能だとダメだけど、OBSなら録れる」という場合は、Game Bar特有の制限や不具合が疑われます。
動画キャプチャとWindows11総まとめ
ここまで、Windows11の標準機能から外部ソフトまで、動画キャプチャとWindows11を組み合わせるときの考え方を一通り整理してきました。情報量が多かったと思うので、最後に「どう選んで、どう進めていけばいいか」を改めてまとめておきます。
- ちょっとしたアプリ録画:Xbox Game Bar
- 画面の一部だけを手早く録りたい:Snipping Tool
- 録画+編集まで一気に仕上げたい:Clipchamp
- 高画質・長時間・配信も視野に入れたい:OBSやBandicamなどの専用ソフト
まずは、インストール不要で使える標準機能から試してみるのがおすすめです。そこで「デスクトップ全体を録れない」「長時間録画が不安」「画質設定をもっと詰めたい」といった具体的な不満が見えてきたら、そのタイミングで外部ソフトを導入していくと、ムダが少なくて済みます。
さらに、AI機能を活用した高画質化や多機能編集まで踏み込みたい場合は、画面録画もこなせるオールインワンソフトの選択肢もあります。例えば、VideoProcシリーズのようなソフトの機能や使い方は、VideoProc 無料版 使い方と有料版との違いを徹底比較で詳しく解説していますので、「録画した映像をもっと作り込んでいきたい」というタイミングでチェックしてみてください。
最終的には、あなたがどんな目的で、どのくらいの頻度で動画キャプチャをWindows11で使うのかによって、ベストなツールと設定は変わります。仕事で毎日のようにオンライン会議を録る人と、週末だけゲーム実況を録りたい人とでは、求める環境も全く違います。まずは自分の用途を書き出してみて、「標準機能」「無料ソフト」「有料ソフト」をどう組み合わせるか考えてみると、だいぶ道筋が見えてきますよ。
なお、本記事で紹介した数値設定やソフトの仕様は、あくまで執筆時点での一般的な目安です。正確な情報や最新の仕様については、必ず各ソフトやサービスの公式サイトをご確認ください。設定や機材選びに不安がある場合や業務用途での導入を検討している場合は、最終的な判断を行う前に、専門家やシステム担当者にも相談しながら進めていきましょう。動画キャプチャとWindows11の組み合わせを、あなたの制作スタイルに合わせてうまく育てていってもらえたらうれしいです。



コメント