EOS R7は買ってはいけないのか、ここ気になりますよね。検索しているあなたは、EOS R7の後悔ポイントやデメリット、評判・口コミの温度感、AFの不安定さ、ローリング歪み(こんにゃく現象)、高感度ノイズ、バッファ詰まり、RF-Sレンズ不足やサードパーティ事情、動画の熱停止、フリーズやErr70、そしてEOS R7 Mark IIの噂まで、全部ひっくるめて「今買うべきか」を整理したいはずです。
この記事では、感情論じゃなくて、撮影ジャンル別に“起きる困りごと”から逆算して、EOS R7を選んでいい人・避けたほうがいい人をはっきりさせます。なお、数値や体感は撮影条件や個体差で変わるので、あくまで一般的な目安として読んでください。最終的な判断は公式サイトの情報も確認しつつ、必要なら販売店や専門家にも相談して決めるのがおすすめです。
- EOS R7で後悔しやすいポイントの全体像
- AF・ローリング歪み・高感度の弱点が出る場面
- RF-Sレンズ事情と運用コストの考え方
- 代替候補(R8・α6700・X-T5)の選び分け
EOS R7は買ってはいけないと言われる理由
ここでは、EOS R7が「買ってはいけない」と言われがちな理由を、撮影現場でストレスになりやすい順に整理します。スペック表だけだと見えにくい“実運用の詰まりどころ”を、あなたの用途に当てはめてチェックしてみてください。
EOS R7とはどんなカメラ?

EOS R7は、キヤノンのミラーレス「EOS Rシステム」の中で、APS-C(約22.3×14.8mm)センサーを搭載した“動体寄りのハイアマ向け”ポジションにいるカメラです。
いちばん分かりやすい魅力は、APS-Cならではの1.6倍相当の画角メリットと、上位機譲りの被写体検出・追従AFを組み合わせて、野鳥・スポーツ・航空機など「遠くて速い被写体」を狙いやすいところ。言い換えると、R7は“望遠側で撮れ高を取りに行くカメラ”として設計思想がはっきりしています。
EOS R7はAPS-Cでありながら高速連写と追従AFを重視したモデルなので、静止物メインより「動きものメイン」の人ほど気になる存在です。
一方で、EOS R7は高画素・高速という性格ゆえに、電子シャッターのローリング歪みやバッファ、暗所での高感度耐性など、撮り方やシーンによって“クセ”も出ます。ここが「買ってはいけない」論の入り口にもなりやすいので、R7を正しく理解するには、まず基本スペックと特徴を整理しておくのが早いです。
EOS R7の主なスペック
| 項目 | 内容(要点) |
|---|---|
| センサー | APS-C CMOS/有効約3250万画素 |
| 画像処理 | DIGIC X |
| AF | Dual Pixel CMOS AF II(人物・動物・乗り物検出に対応) |
| 連写 | メカ最高約15コマ/秒、電子最高約30コマ/秒(条件で変動) |
| 手ブレ補正 | ボディ内5軸(協調ISで最大8段分相当の補正がうたわれる) |
| 動画 | 4K 60p、4K Fine(7Kオーバーサンプリングの4K/30p系)、FHD 120pなど |
| 記録メディア | SDカード(UHS-II対応) |
| ファインダー | OLED EVF/約236万ドット |
| 質量 | 本体約530g(ボディのみの目安) |
※数値や仕様は、ファームウェア更新や地域仕様で変わる可能性があります。購入前は必ず公式情報をご確認ください。
EOS R7の特徴をざっくり理解する
スペック表を見ただけだと「何が得意で、どこで悩みやすいか」が伝わりにくいので、特徴は“使いどころ”で整理すると分かりやすいです。
得意になりやすいこと
- APS-Cの画角メリットで、望遠域の被写体を大きく写しやすい
- 被写体検出AFで、動体の追従撮影がしやすい(設定次第で体感が変わる)
- ボディ内手ブレ補正で、手持ちの成功率を底上げしやすい
- 高画素なのでトリミング耐性が高く、後から構図を詰めやすい
気にしておきたいクセ
- 電子シャッターのローリング歪みは、被写体次第で目立つことがある
- 高速連写は魅力だけど、運用(記録形式や連写の使い方)でストレスが変わる
- 暗所や低コントラストでは、APS-C高画素ゆえに高感度やAFの難しさが出る場合がある
まとめると、EOS R7は「遠くて速い被写体」を狙うときに強みが出る一方、撮影条件や使い方で弱点も表に出ます。だからこそ、あなたの撮影ジャンル(野鳥・鉄道・スポーツ・旅行・子どもなど)を前提に、どの特徴がメリットになって、どのクセがストレスになりそうかを見極めるのが大事ですよ。
EOS R7の後悔ポイント

EOS R7で後悔が出やすいのは、ざっくり言うと「動体に強そうに見えて、条件が揃わないと弱点が刺さる」点です。これ、カメラあるあるなんですが、スペック表って“最高条件での気持ちよさ”が先に見えるんですよね。
たとえばR7なら「高速連写」「APS-Cで望遠が伸びる」「高画素でトリミング耐性」みたいな言葉が先に刺さる。でも、実際の撮影って天候も光も背景もバラバラで、被写体も思い通りに動いてくれない。ここでR7の弱点が顔を出すと、期待が大きかったぶん「え、こんなはずじゃ…」になりがちです。
特に後悔につながりやすいのは、撮影ジャンルを“動体に寄せてる人”です。野鳥・航空機・鉄道・屋内スポーツって、撮りたい瞬間が短いし、やり直しが効きにくい。だからこそ「AFが迷った」「連写が途中で止まった」「電子シャッターで歪んだ」が積み重なると、作品の歩留まりが目に見えて落ちます。歩留まりが落ちると、撮影が楽しくなくなる。ここが一番痛いポイントかなと思います。
期待と現実のズレが出やすいのは、動体・暗所・長回しの3つです。野鳥やスポーツで高速連写を使うほど、ローリング歪みやバッファ詰まりが目立ちますし、夕方〜室内ではAFの迷いと高感度ノイズが気になりやすいです。
後悔しやすい人の共通点
私が相談を受けていて「うん、そこが辛くなるかも」と感じるパターンはわりと決まってます。例えば、①7D系や90Dからの乗り換えで、動体への期待値が高い人。②EFレンズ資産をそのまま活かしてコスパ良く移行したい人。③静音が必要で電子シャッター前提の人。この3つが重なると、R7に“合わせる努力”が必要になる可能性が高いです。もちろん、合わせ切れる人もいます。でも、機材って本来「努力しなくても撮れる」ほうが楽なんですよね。
満足しやすい人の共通点
逆に言うと、日中メインで、被写体が比較的読みやすい(運動会、飛行機の離陸など“動きが予測できる”系)なら満足しやすいです。光が十分で、被写体と背景の分離が取りやすい状況だと、R7の良さがストレートに出やすい。さらに「連写は必要な時だけ」「電子シャッターは状況を見て使う」と割り切れる人も強いです。こういう人は、R7の“美味しいところだけ”を食べられるので、満足度が上がります。
カメラの印象は、レビューよりもあなたの撮影条件で決まります。購入前に可能なら、店頭デモやレンタルで「夕方」「室内」「背景がゴチャつく場所」を意識して試すと、後悔をかなり減らせますよ。
最後に念押しですが、同じ機種でも設定やレンズ、撮り方で体感は変わります。だからこそ「自分の撮影条件で弱点が出るか」を先に知っておくのが、いちばんの後悔予防になります。最終的な判断は公式情報の確認も含めて、必要なら販売店や専門家にも相談して決めてください。
EOS R7のデメリット総点検
EOS R7のデメリットは、単発で見ると軽い問題に見えても、組み合わさると効いてきます。たとえば「AFが少し迷う」だけなら、シャッターチャンスが多いシーンでは取り返せます。でも、そこに「高感度ノイズでシャッタースピードを上げにくい」「バッファが詰まって次の連写ができない」が加わると、取り返せない瞬間が増える。これが“効いてくる”って感覚です。
| 項目 | 困りやすい場面 | 回避の方向性 |
|---|---|---|
| AFの迷い | 薄暗い・低コントラスト | 設定最適化/明るいレンズ |
| ローリング歪み | 電子シャッター動体 | メカシャッター中心 |
| 高感度ノイズ | 室内スポーツ・夜 | 露出設計/フルサイズ検討 |
| バッファ詰まり | 長いアクション連写 | C-RAW/連写の使い分け |
| レンズ選択肢 | APS-Cらしい軽快さ | RF-S+一部RFの割り切り |
「写真が上手くなったのに撮れない」問題
ここ、地味にメンタルに来るやつです。撮影に慣れてくると「この光だとISOはこれくらい」「この動きだと最低シャッタースピードはこれ」って判断が速くなる。でもR7だと、たとえば暗所でISOを上げた時のノイズや、AF迷いが絡んで、判断どおりに“撮れない”瞬間が出ることがある。すると「自分の腕が悪いのか?」「機材なのか?」って混乱しやすいんですよね。実際は“機材特性”の比率が大きいケースもあります。
デメリットを「許容できるか」の判断基準
私がよくおすすめする判断基準はシンプルで、「あなたの撮影で外せない条件に、デメリットが直撃するか」です。たとえば「静音が絶対」「電子シャッター必須」「背景がゴチャゴチャは日常」「夕方〜夜がメイン」。この条件なら、ローリング歪みやAF迷いが直撃しやすい。一方「日中メイン」「メカシャッターでもOK」「連写は短く刺す」。この条件ならデメリットの影響は薄くなります。
設定や運用で軽くできる問題もありますが、根本的に“センサー読み出し速度”や“フォーマット特性”に由来する弱点は、気合いでは消えません。合わないなら機材選びを変えるのが一番ラクです。
一次情報で最低限チェックしておきたいところ
購入前に「公式で確認しておくと事故りにくい」項目があります。具体的には、対応する撮影モードや記録形式、動画の制限、そしてファームウェアの情報です。仕様やアップデート内容は変わることがあるので、最終判断の前に一度目を通すのがおすすめです。
(出典:キヤノン公式 サポート「EOS R7」ソフトウエア/ファームウエア)
この総点検をして「自分の撮影だと回避が面倒そうだな」と感じたら、無理してR7に寄せないほうが、長い目で見て幸せかなと思います。価格や在庫、キャンペーンなども含めて、最終的な判断は公式情報と販売店の案内を確認しつつ、必要なら専門家に相談して決めてください。
EOS R7のAF不安定問題
AFに関しては「明るい昼間は普通に良い。でも条件が悪くなると迷いやすい」という評価になりやすいです。ここ、誤解しやすいんですが、R7のAFが常にダメという話じゃないです。むしろ日中の素直な条件だと気持ちよく合うことも多い。ただ、あなたが「失敗できない瞬間」を狙うほど、条件の悪さが積み上がって“ミスが目立つ”のが問題なんですよね。
迷いが出やすい典型パターン
- 薄暗い時間帯で被写体が小さい(鳥・動物)
- 背景がゴチャゴチャ(枝葉・観客席)
- 被写体が急に向きを変える(子ども・ペット)
なぜ暗所・低コントラストで迷いやすいのか
暗所や低コントラストでAFが迷いやすいのは、カメラが「ここが輪郭だ」と判断できる情報が減るからです。APS-Cで高画素だと、細部は写せる一方で、光が少ない状況だとノイズも増えやすい。ノイズが増えると、被写体の輪郭とノイズの境界が紛れて、AFにとっては難しい状況になります。結果として、手前に引っ張られたり、背景に抜けたり、前後に探し始めたりする。撮影してる側からすると「今じゃない!」ってタイミングで起きるからストレスになるんですよね。
EFレンズ運用で出やすい“体感落ち”
もちろん設定で改善できることもあります。被写体検出の種類、追従特性、AFエリアの作り方、そしてレンズの駆動方式で体感は変わります。ただ、既存のEFレンズ資産をアダプター運用する場合、レンズ側の駆動が追いつかず、ボディ性能を活かしにくいケースもあります。特に古い駆動方式のレンズだと「合焦まで一拍遅れる」「追従が粘れない」みたいな現象が出やすい。ここはカメラが悪いというより、組み合わせの相性問題として理解しておくと気がラクです。
AFの不安定さは、設定だけで完全解決しないことがあります。だからこそ、あなたの撮影で「外せない条件」が暗所・小被写体・背景ゴチャつきなら、R7を中心に考えるのは少し慎重になったほうがいいです。
私がやる“現実的な対策”の考え方
対策としては、①被写体を大きく捉えやすい構図に寄せる、②背景の整理を意識する、③明るいレンズを優先する、④連写に頼りすぎず“ここ”で押す、みたいな方向になります。ただ、これって言い換えると「撮り方をR7に合わせる」なんですよね。合わせるのが楽しい人もいますが、あなたが撮影のストレスを減らしたいなら、“合わせなくても撮れる機材”に逃げるのも立派な正解です。
「AFがダメ」というより、あなたの撮影環境(暗所・低コントラスト・被写体の小ささ)で“ミスの確率が上がる”のが問題です。歩留まりが命のジャンルほど、ストレスになります。
最終的には、公式の仕様・最新ファームの情報も含めて確認し、店頭デモやレンタルで自分の被写体で試すのが確実です。判断に迷うなら、販売店や詳しい人に相談してOKです。高い買い物なので、遠慮せずに“納得してから”決めてください。
EOS R7のローリング歪み

EOS R7を「買ってはいけない」と言われる最大級の理由が、電子シャッター時のローリング歪み(こんにゃく現象)です。ここ、刺さる人には本当に刺さります。なぜかというと、R7を選ぶ人って「動体を撮りたい」「高速連写を使いたい」って目的が強いことが多いから。つまり“強みを使う場面”で“弱点が出る”可能性があるんですよね。そりゃ気になります。
歪みが目立つ被写体
- 電車・車など横移動が速い被写体
- ゴルフのクラブやラケットのスイング
- プロペラ機や回転体
ローリング歪みが「作品」に与えるダメージ
歪みって、被写体そのものが曲がるだけじゃなく、背景の垂直線が斜めに崩れたりします。鉄道写真だと車体が台形になったり、駅の柱が傾いて“現実感”が崩れたり。スポーツでも、フォームが不自然になると「写真としての説得力」が落ちます。SNSなら誤魔化せても、あとで見返した時に「これ、作品としては残せないな…」となりやすい。ここが厳しいところです。
作品として成立しづらいレベルの歪みが出ることがあります。静音性が必要でも、歪み回避でメカシャッター運用に寄せる必要が出ると、最初に想定していたスタイルが崩れがちです。
「電子30コマ」の前提が崩れると何が起きる?
電子シャッターを避けてメカシャッター中心にすると、連写速度の上限や作動音、シャッターショックなど、別の要素とトレードになります。もちろんメカシャッターが悪いわけじゃないです。ただ、あなたが「静音が必要な野生動物」「舞台や式典」みたいな用途だと、メカシャッター運用がやりにくい場面がある。つまり、歪みを避けた結果として“撮影の自由度”が下がるケースが出るんですよね。ここ、購入前に想像しておくと後悔が減ります。
歪みを許容できる人・できない人
許容できる人は、被写体がそこまで速くない、あるいは歪みが目立ちにくい被写体中心の人です。たとえばポートレート、ゆっくり動く動物、スナップ、旅行など。逆に許容しにくいのは、鉄道・車・飛行機・球技・格闘技など“速い+形が重要”なジャンル。あなたがどっち側か、ここは正直に考えたほうがいいです。
R7のローリング歪みは「出るか出ないか」ではなく「あなたの被写体で目立つか」が本質です。目立つジャンルなら、そもそも別機種が幸せかもしれません。
もちろん「歪みが出ない被写体」「歪みが許容できる用途」なら問題になりません。けれど、鉄道・スポーツ・野鳥で“決定打の1枚”を狙うタイプのあなたほど、ここは要注意かなと思います。最終判断は公式情報や実機テストも踏まえて、必要なら販売店や専門家に相談して決めてください。
EOS R7のバッファ詰まり
連写が速くても、バッファが浅いと実戦で息切れします。これ、カタログの「最高30コマ/秒」だけ見て買うと、ギャップが出やすいところ。動体撮影って、決定的瞬間が「2秒以上続く」ことが普通にあるので、ここで連写が止まると、撮れ高がガクッと落ちます。しかも厄介なのは「止まった瞬間に限って、いちばん良い表情が来る」ってこと。あるあるですよね。
そもそもバッファ詰まりとは?
バッファ詰まりっていうのは、カメラ内部の「一時保存場所(バッファ)」がいっぱいになって、撮ったデータをSDカードへ書き出す処理が追いつかず、連写が急に遅くなったり、止まったりする現象のことです。連写中の写真は、いきなり全部がカードに保存されるわけじゃなくて、まずバッファに溜めてから順番にカードへ書き込まれていきます。
だから、バッファが浅い(容量が小さい)、または書き込みが遅い(カードや仕様の限界)と、連写の勢いに処理が負けてしまって「待ち時間」が発生するんですよ。撮ってる側からすると、シャッターを押してるのに反応が鈍くなったり、撮影が受け付けられなくなったりするので、動体撮影ではかなりストレスになりやすいポイントです。
バッファ詰まりが“痛いシーン”
- 野鳥の餌渡しや求愛など、数秒続く行動
- サッカーやバスケのゴール前、連続アクション
- 航空機の離陸〜上昇の“いい角度”までの流れ
RAWで撮りたい気持ちと現実
私もそうなんですが、せっかく高画素ならRAWで粘りたいんですよ。トリミングもしたいし、シャドウも起こしたいし、ホワイトバランスも追い込みたい。でもRAW連写を常用すると、バッファの限界が先に来る。そこで「じゃあC-RAWにする」「JPEGも併用する」みたいな運用が現実的になります。つまり、画質面での理想と、撮影の取りこぼしを減らす現実のバランスを取る必要があるんですね。
R7を選ぶなら、連写は“短く・確実に”を意識するのがコツです。撮影スタイルを合わせられるかが満足度を分けます。
私がすすめる「息切れしにくい連写の作法」
具体的には、①常に押しっぱなしにしない、②“ここからここまで”の区間を決めて撃つ、③ピークの直前で一瞬止めてバッファを少し戻す、④本命シーンは画質より撮れ高優先でC-RAWやJPEGを混ぜる、こういう運用になります。これ、上級者っぽく聞こえるかもですが、やってみると意外とすぐ慣れます。ただし、あなたが「気持ちよく押しっぱなしで撮りたい」タイプなら、ストレスになるかもしれません。
カード性能や設定で体感は変わることがありますが、根本的にボディ設計の範囲を超える改善は期待しすぎないほうが安全です。数値はあくまで一般的な目安として捉えてください。
ここも、カード性能や設定で多少は変わりますが、根本的にボディ設計の範囲は超えません。自分がどれくらい長回し連写をするか、一度振り返ってみてください。そして迷うなら、購入前に実機で“連写→書き込み待ち”の流れを体験しておくと、買った後のストレスがかなり減りますよ。
EOS R7を買ってはいけない人の選び方
ここからは「じゃあ、どんな人が避けたほうがいいの?」を、代替候補との比較で整理します。EOS R7が悪いというより、あなたの目的に対して“もっとラクな答え”が市場にある可能性が高い、という話です。
EOS R7とR8の比較

悩む人が多いのが、同価格帯で視野に入ってくるEOS R8です。ざっくり言うと、R8はフルサイズの画質と高感度に強く、AFの安定感も期待しやすい一方で、望遠の伸び(APS-Cの1.6倍相当)というR7の旨みは減ります。ここ、あなたの撮影ジャンルが何かで答えが変わりますよね。
EOS R7とEOS R8の主要スペック比較表
| 項目 | EOS R7 | EOS R8 |
|---|---|---|
| センサーサイズ | APS-C(約22.3×14.8mm) | フルサイズ(約36×24mm) |
| 有効画素数 | 約3250万画素 | 約2420万画素 |
| 常用ISO感度 | ISO 100〜32000 | ISO 100〜102400 |
| 拡張ISO感度 | ISO 51200 | ISO 204800 |
| 連写速度(メカ) | 最高約15コマ/秒 | 最高約6コマ/秒 |
| 連写速度(電子) | 最高約30コマ/秒 | 最高約40コマ/秒 |
| AF方式 | Dual Pixel CMOS AF II | Dual Pixel CMOS AF II(R6 Mark II世代) |
| 被写体検出 | 人物・動物・乗り物 | 人物・動物・乗り物 |
| 手ブレ補正 | ボディ内5軸IS(最大8段分相当) | レンズ側ISのみ |
| ファインダー | EVF 約236万ドット | EVF 約236万ドット |
| 記録メディア | SDカード(UHS-II) | SDカード(UHS-II) |
| 質量(ボディ) | 約530g | 約461g |
| 画角の違い | 1.6倍クロップ相当 | フルサイズ画角 |
数値で見ると、R7は高画素・ボディ内手ブレ補正・望遠有利、R8は高感度耐性・電子連写性能・AF世代の新しさが大きな違いです。
こうして並べると分かりやすいですが、EOS R7とEOS R8は「どちらが上」という関係ではなく、重視している方向性がまったく違うカメラです。R7はAPS-Cを活かして遠くの被写体を安定して捉えるための道具、R8はフルサイズの余裕で暗所や難しい光でも失敗を減らすための道具、という立ち位置になります。
価格差やキャンペーンは時期によって変わりますし、ファームウェア更新で挙動が変わることもあります。購入前は必ず公式サイトの最新情報を確認し、迷う場合は実機を触ったり、販売店や専門家に相談したうえで判断してください。
R8がラクになりやすい人
暗所・室内・夕方が多いなら、R8のほうが撮影がラクになりやすいです。高感度でシャッタースピードを稼げると、動体のブレや手ブレの失敗が減ります。さらに、フルサイズの余裕があると、写真の“粘り”が出る。私の感覚だと、撮って出しの時点で「うん、これ残せる」って確率が上がりやすいです。ここ、地味に大事。
R7を選ぶ意味が残る人
一方で、野鳥や航空機など「とにかく焦点距離が欲しい」ならR7の価値は残ります。APS-Cの画角メリットって、単に“寄れる”だけじゃなくて、フレーミングが作りやすいんですよ。被写体が小さい状況で、構図の安定感が出る。ただし、その代わりにR7側の弱点(歪み、バッファ、高感度、AFの条件依存)と向き合う必要がある。ここを許容できるかが分岐点です。
暗所・室内・夕方が多いならR8がラクになりやすいです。逆に、野鳥や航空機など「とにかく焦点距離が欲しい」ならR7の価値は残ります。
“総合満足”で見るとどうか
カメラって「撮れ高」と「運用のストレス」の合計で満足度が決まります。R7はハマると楽しいけど、ハマらないとストレスが積み上がるタイプ。R8は、望遠の伸びこそ弱いけど、写真としての安定感が出やすいタイプ。あなたが「撮影の勝率を上げたい」のか、「望遠の強みを取りたい」のか、ここを先に決めると迷いが減ります。
R8側の比較検討を深めたいなら、同サイト内の比較記事も参考になります(ファインダーや使い勝手の差も含めて整理しやすいです)。
Canon EOS R6 Mark IIとEOS R8の徹底比較
価格差やキャンペーンは時期で変わります。購入前は必ず公式情報・販売店情報を確認してください。最終判断に不安がある場合は、店頭での実機確認や専門家への相談がおすすめです。
EOS R7とα6700の比較

EOS R7が「買ってはいけない」と言われる文脈で、よく並ぶのがα6700です。ポイントは、被写体認識の世代感と、Eマウントのレンズ自由度。ここ、あなたが「動体を撮りたい」「撮り逃しを減らしたい」なら気になりますよね。被写体認識の精度って、実戦では“ヒット率”に直結します。背景が複雑なシーンや、被写体が不規則に動く場面ほど、差が出やすいです。
EOS R7とα6700の主要スペック比較表
| 項目 | EOS R7 | Sony α6700 |
|---|---|---|
| センサーサイズ | APS-C(約22.3×14.8mm) | APS-C(約23.3×15.5mm) |
| 有効画素数 | 約3250万画素 | 約2600万画素 |
| 画像処理エンジン | DIGIC X | BIONZ XR+AIプロセッシングユニット |
| 常用ISO感度 | ISO 100〜32000 | ISO 100〜32000 |
| 拡張ISO感度 | ISO 51200 | ISO 50〜102400 |
| 連写速度(メカ) | 最高約15コマ/秒 | 非対応(メカシャッターなし) |
| 連写速度(電子) | 最高約30コマ/秒 | 最高約11コマ/秒 |
| AF方式 | Dual Pixel CMOS AF II | ファストハイブリッドAF(位相差759点) |
| 被写体認識 | 人物・動物・乗り物 | 人物・動物・鳥・昆虫・車・列車・飛行機 |
| 手ブレ補正 | ボディ内5軸IS(最大8段分相当) | ボディ内5軸IS(最大5段分) |
| 動画性能 | 4K 60p(条件付き)、FHD 120p | 4K 120p、Log撮影対応 |
| ファインダー | EVF 約236万ドット | EVF 約236万ドット |
| 記録メディア | SDカード(UHS-II) | SDカード(UHS-II) |
| 質量(ボディ) | 約530g | 約493g |
| レンズマウント | RF / RF-S | Eマウント |
数値で見ると、EOS R7は高画素・高速連写・望遠向き、α6700はAI被写体認識の広さと動画性能、システム自由度が大きな違いです。
こうして並べると、EOS R7とα6700は「同じAPS-Cでも思想が違う」ことがよく分かります。R7は“遠くの被写体を止めるための道具”としての色が強く、α6700は“失敗を減らしつつ写真も動画も1台でこなす”方向に最適化されています。
あなたが欲しいのがボディ単体のスペックや連写速度ならR7に魅力を感じやすいですし、被写体認識の賢さやレンズを含めたシステム全体の伸びしろを重視するなら、α6700のほうが結果的に撮影の勝率を上げやすいケースが多いです。
機材選びは「最強」を探すより、あなたの用途に対して「失敗しにくい」を選ぶのがコツです。迷うなら、実機を触ってAF挙動や操作感も含めて比べたうえで、公式サイトの最新仕様を確認し、必要なら販売店や専門家に相談して判断してください。
撮影の勝率を上げる要素はAFだけじゃない
あと地味に効くのが、システムとしての選択肢です。ボディ性能が近くても、レンズで撮影体験はガラッと変わります。たとえば「明るい標準ズーム」「軽い望遠」「コスパの良い単焦点」が揃っていると、状況に合わせて最適解を選べる。これが結果的に“撮れ高”を上げます。Eマウントはこの選択肢が広いので、撮影の難易度が下がりやすいんですよ。
あなたが欲しいのが“ボディ単体のスペック”より“システムとしての伸びしろ”なら、α6700側が気持ちよく進めるケースが多いです。
R7が不利になりやすい人の条件
R7が不利になりやすいのは、①サードパーティ含めてレンズを柔軟に選びたい、②動体の捕捉を最優先にしたい、③動画も含めて1台で完結したい、こういう人です。逆にR7が残るのは、Canonの色や操作系が好き、手持ち資産を活かしたい、焦点距離メリットが最重要、こういう人。どちらがあなたかで結論が変わります。
APS-Cの立ち位置や競合関係を整理したいなら、関連のまとめ記事も参考になります。
機材選びは「最強」を探すより、あなたの用途に対して「失敗しにくい」を選ぶのがコツです。迷うなら、実機を触って操作感も含めて比べるのがおすすめですよ。
EOS R7とX-T5の比較

X-T5は「APS-Cを完成形として作り込んだ」方向性が魅力です。ボディだけでなく、APS-C専用設計のレンズ群が厚いので、システム全体で小型軽量と画質のバランスを取りやすいんですよね。R7のように「ボディは軽いけど、明るいレンズが欲しいとフルサイズ用RFが大きい」みたいなジレンマが出にくいのが強みです。
EOS R7とX-T5の主要スペック比較表
| 項目 | EOS R7 | Fujifilm X-T5 |
|---|---|---|
| センサーサイズ | APS-C(約22.3×14.8mm) | APS-C(約23.5×15.6mm) |
| 有効画素数 | 約3250万画素 | 約4020万画素 |
| 画像処理エンジン | DIGIC X | X-Processor 5 |
| 常用ISO感度 | ISO 100〜32000 | ISO 125〜12800 |
| 拡張ISO感度 | ISO 51200 | ISO 64〜51200 |
| 連写速度(メカ) | 最高約15コマ/秒 | 最高約15コマ/秒 |
| 連写速度(電子) | 最高約30コマ/秒 | 最高約20コマ/秒(1.29倍クロップ) |
| AF方式 | Dual Pixel CMOS AF II | インテリジェントハイブリッドAF(位相差425点) |
| 被写体認識 | 人物・動物・乗り物 | 人物・動物・鳥・乗り物 |
| 手ブレ補正 | ボディ内5軸IS(最大8段分相当) | ボディ内5軸IS(最大7段分) |
| 動画性能 | 4K 60p、4K Fine(条件あり) | 6.2K 30p、4K 60p |
| ファインダー | EVF 約236万ドット | EVF 約369万ドット |
| 記録メディア | SDカード(UHS-II) | SDカード(UHS-II) |
| 質量(ボディ) | 約530g | 約557g |
| レンズマウント | RF / RF-S | Xマウント |
数値で見ると、EOS R7は高速連写と望遠有利、X-T5は高画素・EVF解像度・APS-C最適化システムという違いがはっきりしています。
こうして比較すると、EOS R7とX-T5は同じAPS-Cでも「狙っているユーザー」が違うのが分かります。R7は野鳥や航空機など、遠くて速い被写体を確実に押さえたい人向け。一方のX-T5は、風景・旅行・スナップ・日常撮影まで含めて、APS-Cシステムを完成形として楽しみたい人に向いています。
あなたが「一瞬の動き」を撮るのが最優先なら、AF追従や連写挙動、歪み耐性を重視してR7寄りの判断になりますし、「旅行・スナップ・風景も多い」「色作りや撮影体験も楽しみたい」ならX-T5の完成度が刺さりやすいです。
どちらも良いカメラだからこそ、「あなたの撮影ジャンル」と「ストレスになりやすいポイント」を基準に考えるのがいちばん失敗しにくいです。購入前は必ず公式サイトの最新仕様を確認し、可能であれば実機を触って操作感も含めて比べてみてください。
撮影スタイル別に向き不向きを分ける
一方で、動体に振り切った運用(野鳥・スポーツでの追従と連写)を最優先にする場合は、得意不得意が分かれます。あなたが「一瞬の動き」を撮るのがメインなら、AFの追従や連写の挙動、歪み耐性など、より“実戦向き”の方向で見たほうがいい。逆に、旅行・スナップ・風景・日常のポートレートも多いなら、X-T5のシステム完成度が刺さることがあります。
「旅行・スナップ・風景も多い」「色作りも楽しみたい」ならX-T5がハマることがあります。逆に「超望遠で一発勝負」寄りなら、R7の焦点距離メリットが残りやすいです。
“写真の楽しさ”のベクトルが違う
ここは好みの話も入りますが、X-T5は“写真を作る楽しさ”が強いカメラだと私は感じます。撮って出しの色や操作感、レンズのラインナップが撮影欲を上げてくれる。一方のR7は、“撮りたい被写体をしっかり押さえる道具”としての魅力が強い。ただし、その道具としての魅力が、あなたの条件で歪みやバッファ、暗所で揺らぐ可能性がある。だからこそ「何を撮りたいか」が大事なんですよね。
どちらも良いカメラです。だからこそ「あなたの撮影ジャンル」と「ストレスになりやすいポイント」で比較すると、答えが出やすいですよ。
EOS R7 Mark IIの噂
今R7を買うか迷う人の頭にあるのが、EOS R7 Mark IIの噂ですよね。次世代でセンサー読み出しや歪み耐性が改善される可能性があると、現行のR7が抱える“気になる点”がまとめて軽くなる未来が見えてきます。特に、ローリング歪みやブラックアウトが撮影の勝率を下げていると感じている人ほど、後継への期待は大きいはずです。
ただし、噂は噂です。発売時期・価格・仕様は確定情報ではありません。公式発表が出るまでは断定せず、待つメリットと「今撮りたい」を天秤にかけて判断してください。
待つ価値が大きい人
待つ価値が大きいのは、あなたが「電子シャッターで動体を本気で撮りたい」タイプの場合です。ここが改善されると、R7系のキャラクターそのものが変わる可能性があります。今のR7で妥協して買ってしまうと、「あっちが出てからにすればよかった…」となりやすい。特に機材更新のサイクルが長い人は、慎重になったほうがいいかなと思います。
今買ったほうがいい人
逆に、今買ったほうがいい人もいます。例えば「今シーズンの撮影が勝負」「仕事で必要」「イベントが控えている」みたいに、撮影の期限がある場合です。カメラは“撮りたい瞬間”があってこそ価値が出ます。将来の機材を待って、今の撮影チャンスを逃すのはもったいない。だからこそ、待つ・買うの判断は、スペックよりスケジュールが決め手になることもあります。
迷ったら「今の撮影で困ってること」と「次世代に期待すること」を紙に書いてみるのがおすすめです。欲しい改善点がローリング歪みや連写周りなら待つ価値が上がり、焦点距離が足りないなど“今困ってる”が強いなら現実解を取りに行ったほうが早いです。
もしあなたが「電子シャッター動体で歪みが困る」「バッファや熱が不安」「長く使える本命が欲しい」タイプなら、後継の動きは気にしておく価値があります。逆に、今すぐ撮影が必要なら、現時点でストレスが少ない選択肢(R8や他社)に寄せるほうが結果的に安くつくこともあります。最終判断は公式情報も確認し、必要なら販売店や専門家に相談して決めてください。
まとめ:EOS R7を買ってはいけないか
結論として、EOS R7は買ってはいけないと一括りにするより、買ってはいけない人がはっきりいるカメラだと私は考えています。ここ、白黒つけたい気持ちは分かるんですが、カメラって「あなたの被写体」「あなたの光」「あなたの撮り方」で評価が変わるんですよね。だからこそ、買って後悔しやすい条件を先に潰しておくのが大事です。
買ってはいけない寄りになりやすい条件
- 電子シャッターで動体を本気で撮りたい(歪みが致命傷になりやすい)
- 夕方や室内がメイン(AFの迷いと高感度が重なりやすい)
- 連写を長く回したい(バッファ詰まりがストレスになりやすい)
- レンズ選択肢の自由度を重視(RF-S事情と相性が悪い場合がある)
買っても満足しやすい条件
- 日中中心で撮ることが多い
- 連写は短く刺す運用ができる
- 焦点距離メリット(APS-Cの画角)が最重要
- Canonの操作系や色が好きで、多少の工夫は楽しめる
あなたが欲しいのが「焦点距離の稼ぎやすさ」中心ならR7は候補に残るし、そうでないならR8やα6700、X-T5など“ラクに撮れ高が出る”方向に逃げるのも賢い選択です。
最後にもう一度だけ。価格やファーム、仕様は更新されることがあります。購入前は必ず公式サイトの情報を確認し、迷う場合は販売店や専門家に相談したうえで、あなたの撮影ジャンルに合う一台を選んでください。カメラは「撮れた」だけじゃなく、「撮りに行くのが楽しい」も大事です。あなたにとって、ストレスが少なくて、撮影が楽しくなる選択になれば嬉しいです。


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