EOSR1がっかりという検索をしていて、「本当に買って大丈夫なのか」「やっぱり失敗作なのか」と不安になっていませんか。SNSや掲示板でもEOSR1評価やEOSR1レビュー、EOSR1価格の話題が飛び交っていて、正直なところ情報がカオスになっている印象があります。
一方で、ネットではEOSR1失敗作という強い言葉や、EOSR1予約が伸びていないという噂、さらにはEOSR1R3比較やEOSR1α9III比較、EOSR1Z9比較といったフラッグシップ同士の比較レビューもたくさん出てきます。その結果、「期待していたのと違うかも…」とモヤモヤしたまま判断できずにいる人も多いはずです。
このページでは、普段からプロの現場とアマチュアの撮影相談の両方に関わっている立場から、EOSR1がっかりと言われる背景と、実際の使用感やワークフローまで含めて、できるだけフラットに整理していきます。あなたが「自分の使い方にとってEOSR1が合うのか、合わないのか」をスッキリ判断できるところまで、一緒に整理していきましょう。
- EOSR1がっかりと言われる代表的な理由とその正体
- 2400万画素や価格設定などスペック面の狙いとトレードオフ
- EOSR1R3比較や他社フラッグシップとの実践的な違い
- あなたの撮影スタイルにとってEOSR1がアリかナシかの判断軸
EOS R1がっかりと言われる背景
まずは、多くの人がなぜEOSR1がっかりと感じてしまうのか、その背景をもう少し丁寧に分解していきます。噂や事前期待、予約状況、口コミのテンションなどを整理すると、「本当にダメだから叩かれている」のではなく、「想像していた像と違った」「自分の用途とはズレていた」というギャップから来るモヤモヤがかなり大きいと分かってきます。
ここを整理せずにネットの声だけを追いかけてしまうと、あなた自身の撮影スタイルや予算感とはまったく違う人の不満を、自分の悩みと混同してしまいやすいです。まずは、どんなユーザーがどんな理由でEOSR1がっかりと言っているのかを分類しながら、「自分はどのタイプに近いのか」を一緒に確認していきましょう。
このセクションでは、以下のポイントを押さえます。
- EOSR1評価が二極化している理由
- ネットのEOSR1口コミが生まれる流れ
- 2400万画素問題と失敗作というレッテルの正体
- EOSR1予約不振とされる話題の読み解き方
EOS R1評価と検索ユーザー像

EOSR1評価をざっと眺めると、まず目につくのが「こんなカメラを待っていた!」と大絶賛している人と、「いやいや、これでフラッグシップはさすがにがっかり」とテンション低めな人が、きれいに二分されている点です。ここ、かなり気になりますよね。
前者は主に、
- プロのスポーツカメラマンや報道カメラマン
- 野鳥・動物・モータースポーツなど動体メインのハイアマチュア
- RF超望遠レンズをフルに振り回したいユーザー
といった「動く被写体の歩留まりが人生レベルで大事」という層が中心です。この層にとっては、AFの食いつきや電子シャッターの歪みの少なさ、長時間連写の安定性こそが最優先なので、画素数や8K動画の有無は二の次になりがちです。
一方で、EOSR1がっかり側に回りやすいのは、
- 風景や星景、商品撮影などじっくり撮るジャンルがメイン
- 高画素でがっつりトリミングしたり、大きくプリントしたい
- スペックシートの数値で「最強」を感じたい
というタイプのユーザーです。こういうスタイルだと、4570万画素クラスのZ9や5000万画素クラスのα1の方が魅力的に見えやすく、「フラッグシップ=高画素+全部入りであってほしい」というイメージとのギャップから、がっかり感が生まれやすくなります。
なので、「EOSR1評価が良い・悪い」という単純な話ではなく、
どのジャンルを中心に撮っている人の評価なのか、その人がカメラに何を一番求めているのかをセットで見ることが大事です。
あなた自身がどちら寄りのスタイルなのかを一度整理しておくと、ネットのレビューを読んだときに「これは自分と同じタイプの人の話だな」「この人は用途がかなり違いそうだから、話半分で聞いておこう」といったフィルターをかけやすくなります。結果として、EOSR1がっかりという言葉に必要以上に振り回されなくなるはずです。
EOSR1口コミから見える誤解

次に、価格.comやSNS、YouTubeのコメント欄など、EOSR1口コミでよく見かける「誤解されやすいポイント」を整理してみます。ここを押さえておくと、「あ、これはよくある勘違いパターンだな」と冷静に読み解けるようになりますよ。
よく目にする代表的な声としては、
- 2400万画素だから画質が悪い(=フラッグシップとして物足りない)
- EOSR3とほぼ同じで進化がない(=買い替える意味が薄い)
- 連写も他社に負けているから中途半端(=キヤノンらしくない)
あたりです。ただ、実際のところはかなりニュアンスが違います。
スペック表 EOS R1
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製品名 | Canon EOS R1 |
| マウント | キヤノンRFマウント |
| 発売日 | 2024年11月29日 |
| 参考価格(ボディ単体) | 約1,089,000円(税込) |
| 撮像素子 | フルサイズ裏面照射積層CMOS |
| 有効画素数 | 約2,420万画素 |
| 総画素数 | 約2,670万画素 |
| 画像処理エンジン | DIGIC X+DIGIC Accelerator |
| ISO感度(静止画) | 常用:100〜102400 / 拡張:50〜409600 |
| 手ブレ補正 | 最大8.5段(レンズ協調時) |
| AF方式 | デュアルピクセルCMOS AF II(全画素クロスタイプAF) |
| AF測距エリア | 画面ほぼ100% |
| AFポイント数 | 最大4,368点(選択可能) |
| 連写性能 | 電子:最大40コマ/秒 / メカ:最大12コマ/秒(AF/AE追従) |
| 最高シャッター速度 | 電子:1/64,000秒 / メカ:1/8,000秒 |
| プリ連写 | 最大0.5秒分(最大20枚) |
| ファインダー | 0.64型OLED 約944万ドット / 倍率0.9倍 |
| 視線入力AF | 対応 |
| モニター | 3.2型バリアングルタッチ 210万ドット |
| 記録メディア | CFexpress Type B ×2(VPG400対応) |
| 静止画形式 | JPEG / HEIF / RAW(CR3) |
| 動画形式 | RAW / XF-AVC S / XF-HEVC S / MP4 |
| 最大動画性能 | 6K RAW 60p内部記録 |
| 高速動画 | 4K 120p / FHD 240p |
| 通信機能 | Wi-Fi 6E / Bluetooth / 有線LAN(2.5GbE) / USB-C(3.2) |
| インターフェース | USB-C / HDMI(Type-D) / マイク / ヘッドホン / シンクロ端子など |
| バッテリー | LP-E19 |
| 撮影枚数(目安) | 約580枚(EVF使用時) |
| サイズ(幅×高×奥行) | 約157.6×149.5×87.3 mm |
| 重量 | 約1,115g(バッテリー&カード含む) |
| 防塵・防滴 | プロ用フラッグシップ相当 |
| コンテンツ認証 | C2PA対応 |
| アップスケーリング機能 | 最大約9600万画素相当生成 |
画素数と画質のすれ違い
まず「2400万画素だから画質が悪い」というのは完全に誤解で、画素数と画質はイコールではありません。解像感はレンズの性能やシャープネス処理にも大きく左右されますし、高感度ノイズやダイナミックレンジは画素ピッチとのトレードオフです。2400万画素クラスでも、A3やA2程度のプリントなら余裕で対応できますし、Web用途なら正直持て余すレベルです。
また、EOSR1のように動体特化のカメラの場合、「高感度域での粘り」「電子シャッター時のダイナミックレンジ」「連写時の書き込みスピード」など、動きのある被写体で勝負するための画質設計が優先されることが多いです。その結果としての2400万画素という選択肢なので、「フラッグシップだから画素数も最大であるべき」という期待とはズレてしまうんですよね。
EOSR3と同じ?という話の裏側
次に「EOSR3とほぼ同じ」という話。外観や縦グリ一体型ボディ、視線入力AFといった分かりやすい要素が共通しているので、そう見えてしまうのは自然です。ただ、AFのアルゴリズムや被写体認識の精度、電子シャッターの読み出し速度、バッファ周りの安定性など、地味だけど効いてくる部分はかなり変わっています。
スポーツや野鳥撮影で何万カットも撮っている人ほど、「あれ、同じ設定でも歩留まりが違うな」「R3では迷いがちだったシーンで粘るな」と感じるケースが多い印象です。スペック表の数字だけでは見えない進化なので、「R3と同じ」と言い切ってしまうのは少しもったいないかなと感じます。
連写性能の評価軸の違い
最後に「連写も他社に負けているから中途半端」という意見。確かに、秒120コマのような派手な数字と比べると、EOSR1の秒40コマは控えめに見えます。ただ、現実の現場では「どれだけ長時間、安定して連写し続けられるか」「バッファ切れで決定的瞬間を逃さないか」という持久力の方が重要になるケースも多いです。
口コミを読むときは、どの条件で、どのくらいのカット数を撮影して、その上での評価なのかを意識してチェックしてみてください。そこが見えないまま「〜は弱いらしい」という話だけが独り歩きしてしまうと、本来あなたにとっては十分以上の性能でも、心理的にがっかりしてしまいやすいです。
2400万画素とEOSR1画素数問題
「フラッグシップなのに2400万画素か…」という反応は、EOSR1がっかりというワードの中でもかなり大きなウエイトを占めています。Nikon Z9やSony α1のような高画素フラッグシップを見ていると、「フラッグシップ=高画素」というイメージが強くなりがちなので、そう感じるのもすごく自然です。
ただ、実務的なスポーツ・報道の現場を見ていると、必ずしも「高画素=正義」ではありません。むしろ、
- RAWデータが重くなりすぎると、現場からの転送が遅くなる
- 連写後のバッファクリアに時間がかかり、次のシーンに備えづらい
- 1枚あたりの処理負荷が上がり、現像・セレクト作業が重くなる
といった理由から、「2400万〜3000万画素くらいがちょうどいい」という声もかなり多いです。特に、サッカーやバスケットボール、バレーボールなど、試合中ずっと連写し続けるような現場では、画素数よりもデータフローの軽さと高感度耐性の方が優先されがちです。
あくまで私の手元のデータと一般的なスペックを組み合わせた目安ですが、主要フルサイズ機をざっくり整理するとこんなイメージです。
| 機種 | 用途イメージ | 画素数帯 |
|---|---|---|
| EOSR1 | スポーツ・報道・動体特化 | 約2400万画素 |
| EOSR5 | 作品制作・風景・オールラウンド | 約4500万画素 |
| Nikon Z9 | 高解像+万能フラッグシップ | 約4500万画素 |
| Sony α1 | 高解像+高速連写の両取り | 約5000万画素 |
数値はあくまで一般的な公称値の目安として捉えてください。
「大きくトリミングしても十分解像してほしい」「風景を大きくプリントしたい」という目的なら、EOSR1画素数は物足りないかもしれません。その場合は、EOSR5やZ9、α1といった高画素系のフラッグシップを検討した方が幸せになりやすいです。
逆に、「試合会場から即納品したい」「1日に数千カット撮るのが当たり前」というスタイルだと、EOSR1の2400万画素はかなり合理的な落とし所になります。ファイルサイズが適度に抑えられることで転送・バックアップが楽になり、PCの処理負荷も軽くなります。その分、シャッターチャンスに集中できるので、結果として「良い写真が増えた」と感じる人も多いですよ。
スペック表レベルの詳しい仕様や画素数の位置づけについては、キヤノン公式サイトの製品情報も必ず確認しておきましょう。(出典:キヤノン公式サイトの製品情報)
フルサイズ高解像機であるEOSR5の立ち位置や使い分けについては、同サイト内の解説記事も参考になると思います。Canon EOS R5を含むフルサイズミラーレスの選び方解説も一緒にチェックしてみてください。
失敗作と呼ばれるEOSR1失敗作論
一部の海外サイトやニュース系ブログでは、「予約数から見るとEOSR1は失敗作かもしれない」「α9IIIやZ9に比べてインパクトが弱い」といった強めの見出しが付いていることがあります。こういうタイトルだけを見ると、「あれ、やっぱり買わないほうがいいのかな…」と不安になりますよね。
ただ、ここで一度立ち止まって、「何をもって失敗作と呼んでいるのか?」を分解してみると、見え方がだいぶ変わってきます。多くの場合、
- 予約数や販売ランキングの初動が他社機より控えめだった
- SNSで話題になった期間が短かった
- 事前の噂ほどスペックが盛り盛りではなかった
といった、「売れ方」や「盛り上がり方」をもとにした評価になっていることが多いです。もちろん市場の反応は無視できませんが、それだけでカメラの価値を「失敗作」と断じてしまうのはかなり乱暴です。
プロ機の「静かな売れ方」
プロ向けのフラッグシップ機は、一般向けの人気機と違って、派手な大ヒットというより「現場で静かに増えていく」売れ方をすることが多いです。例えば、個人ユーザーではあまり話題になっていなくても、
- 新聞社や通信社が一括で導入している
- スタジオやレンタル会社が、現場用のメイン機材として揃えている
- プロカメラマンが、古いフラッグシップから世代交代させている
といった動きは、外から数字で把握するのがほぼ不可能です。そのため、「予約ランキングが伸びなかった=失敗作」という構図は、プロ市場を見落としている危険があります。
失敗作かどうかより「自分に合うか」
もうひとつ大事なのは、たとえ市場全体で見たときに「売れ行きがイマイチ」だったとしても、それがあなたにとっての価値とイコールではないということです。極端な話、世界で数人しか買っていないマニアックなレンズでも、「自分の表現にドンピシャでハマる」なら、その人にとっては最高のレンズですよね。
売れ行き=カメラの価値、ではありません。特にプロ向けモデルは、表に見えない法人導入やレンタル現場、撮影会社の一括導入なども多く、数字の全体像を外から正確に把握するのはほぼ不可能です。
EOSR1失敗作論を目にしたときは、「誰にとっての失敗作なのか」「何を基準にそう言っているのか」をセットで確認してみてください。もしその基準が「SNSでバズったかどうか」「発売直後のランキングだけ」だとしたら、あなたの判断材料としてはかなり弱いはずです。逆に、あなたの仕事や撮影スタイルにとって致命的な欠点(例えば対応メディアや操作性の問題)が挙がっているなら、その声はしっかりチェックする価値があります。
予約状況とEOSR1予約不振報道
EOSR1予約不振という話題も、EOSR1がっかりという印象を強めた要因のひとつです。発売前後に、「他社の新製品と比べて予約数が伸びていない」「思ったほど話題にならなかった」といった報道やSNSのつぶやきが目立った時期があります。
ただ、予約状況にはいくつか特殊要因が重なっていることも忘れてはいけません。例えば、
- 同じタイミングで他社からも話題性の高い新機種が登場していた
- 円安や物価高で、カメラ全体の価格帯が上がっていた
- 100万円クラスの機種は、そもそも予約段階から動く個人ユーザーが少ない
といった状況です。特に、近年はボディだけでなくレンズやアクセサリーも全体的に値上がりしているので、「今回はひとまずレンタルで様子見してから決める」という慎重な人も増えています。
プロ現場での「お試し導入」文化
スポーツや報道の現場では、
- まず1〜2台をテスト導入して現場で数試合使ってみる
- 問題なさそうなら、チームや会社単位で複数台を導入する
- 徐々に旧機からEOSR1へシステムを切り替えていく
といった「お試し導入」的な流れを取ることも多いです。このスタイルだと、発売直後の予約数はそこまで伸びませんが、1〜2年かけてじわじわ台数が増えていく、というパターンも珍しくありません。
なので、予約不振のニュースを見たときは、
・そもそも自分は予約段階で動くタイプか?
・自分のまわりの撮影仲間や現場で、EOSR1が実際にどう使われているか?
といった身近な情報も合わせて考えてみるといいですよ。もし身近なEOSユーザーが「とりあえずR3やR5で困ってないから、今回はスルーかな」と言っているだけなら、それは単に「買い替え優先度の問題」であって、カメラそのものがダメという話ではなかったりします。
いずれにしても、報道の見出しだけを見て判断するのではなく、「予約が伸びなかった理由」と「あなたの用途」が一致しているかどうかをチェックするのが大事です。ここがズレているなら、予約不振のニュースはほぼ気にしなくていい情報と言えます。
EOSR1がっかり評価を覆す真価
ここからは、がっかりポイントとは逆に、「実際に使ってみると評価がひっくり返りやすいポイント」を掘り下げていきます。スペックシートだけでは伝わりにくいAF性能やワークフロー面のメリット、他機種とのEOSR1R3比較、EOSR1α9III比較、EOSR1Z9比較などを通して、EOSR1の立ち位置を整理していきましょう。
スペック表だけを見ていると、どうしても「画素数」「連写コマ数」「動画解像度」といった数字勝負になりがちです。でも現場に出てみると、「ピントが外れないこと」「撮影後すぐに送れること」「機材トラブルが少ないこと」といった、もっと地味だけど重要な要素が効いてきます。このあたりを一つずつ見ていくと、EOSR1がっかりどころか、「あ、ここを見て判断しないと損だな」と感じるところがいくつもあるはずです。
このセクションでは、次の視点でEOSR1を見直していきます。
- EOSR1価格が高いと言われる理由と、投資としての考え方
- 実写ベースのEOSR1レビューで見えてくる長所・短所
- EOSR1R3比較やEOSR1α9III比較、EOSR1Z9比較から分かる適正フィールド
- EOSR1がっかり検索から一歩進んだ、最終判断の軸
価格以上か検証するEOSR1価格
まず気になるのがEOSR1価格ですよね。ボディ単体で100万円クラスという数字を見た瞬間に、「いやいや、さすがに高すぎるでしょ」と感じるのが普通ですし、その感覚はとても自然です。あなたがそう感じるなら、感覚はかなり正常だと思って大丈夫です。
ただ、一歩踏み込んで考えると、プロ用途のカメラは「高い・安い」というよりも、「いくらの投資で、どれだけのリターンが見込めるか」という視点で見た方がしっくり来ます。たとえば、
- 年間どれくらいの撮影本数があるのか
- その中で、決定的瞬間を逃したときの損失がどれくらい大きいのか
- EOSR1に変えることで、どのくらい歩留まりや作業時間が改善しそうか
といった要素ですね。もし「1試合で1枚でも決定的なカットが増えれば、その写真がメディアのトップを飾ってギャラが大きく変わる」という世界で戦っているなら、EOSR1価格は「保険料+攻めの投資」として十分に検討に値します。
アマチュア目線での現実的なライン
一方で、「年に数回のスポーツイベントを撮る程度」「家族や旅行がメインで、たまに動体も撮る」というアマチュア目線だと、EOSR1価格はやはりオーバースペック寄りになります。この場合は、
- EOSR5 / EOSR6シリーズ+良いレンズ
- もしくは中級機+明るい単焦点や望遠ズーム
といった組み合わせの方が、トータルで満足度が高くなる可能性が高いです。カメラ本体に全予算を突っ込んでしまうより、レンズやストロボ、パソコン、ストレージなど周辺の環境にバランスよく投資した方が、写真のクオリティは上がりやすいからです。
カメラの価格や減価償却の考え方は、仕事のスタイルや案件単価によって大きく変わります。ここで挙げた考え方はあくまで一般的な目安であり、最終的な購入判断はあなたの状況に合わせて慎重に検討してください。正確な価格やキャンペーン情報は、必ず公式サイトや正規販売店で確認しましょう。
もしあなたが「いつかはフラッグシップを…」という憧れベースで悩んでいるなら、一度冷静に、「今の自分の撮影量と案件の内容」「他に投資した方が伸びそうなポイント(レンズやPCなど)」を書き出してみてください。その上でEOSR1価格を見直すと、「今じゃないな」「いや、これはもう行くしかないな」といった答えが、自分の中から自然と出てくるはずです。
実写レビューで読むEOS R1レビュー
EOSR1レビューをチェックするときに意識したいのが、「スペック表+机上の比較」だけで判断しないことです。スペックはもちろん大事ですが、最終的にあなたが欲しいのは「狙った瞬間がしっかり写っている写真」なので、実写レビューや現場での使われ方を重視した方がイメージしやすいですよ。
AFと被写体認識の実戦的な強さ
EOSR1のクロスタイプAFと被写体認識は、スポーツや動物撮影でかなり頼りになる組み合わせです。縦方向のラインが多い被写体、横方向のラインが多い被写体、どちらに対してもAFがしっかり食いついてくれるので、
- テニスやバドミントンのネット越しの選手
- 逆光でシルエット気味になった選手や選手団
- 細かい縞模様や迷彩柄のユニフォーム
のような、従来機が苦手としがちなシーンでの歩留まりが体感として変わります。被写体認識も、「人」「動物」といった分類だけでなく、動き方やポーズの変化まで踏まえてフォーカスを残してくれるので、「あ、今そこに合わせてほしかった」というタイミングでピントが来ているカットが増えやすいです。
Action Priority系のAF設定を詰めていくと、「ボールに触れる瞬間」「シュートモーションに入った瞬間」「ジャンプの頂点」といった、カメラ側にある程度判断を任せたい局面での信頼感が上がります。あなたが試合展開を読みながら構図に集中し、AFはEOSR1に任せる、という役割分担ができるようになると、一気に撮影体験が変わってきますよ。
EVFとボディバランス
大きなEVFと縦グリ一体型ボディの組み合わせは、好みが分かれる部分でもあります。軽快さよりも安定感を重視する人にとっては、
- 大型望遠レンズとのバランスが取りやすい
- 縦位置撮影でもホールド感が安定する
- バッテリー持ちや連続撮影時の安心感が増す
といったメリットが大きいです。一方で、「日常スナップや旅行がメインで、軽さ命」というスタイルだと、「さすがにここまでのサイズはいらないかも」と感じるかもしれません。
実写レビューを見るときは、・撮影ジャンル(スポーツ、ポートレート、風景など)と・使っているレンズ(超望遠か、標準ズームか)を意識して読むのがおすすめです。同じEOSR1レビューでも、70-200mm主体の人と400mm/600mm主体の人では、ボディの印象が全然違ってきます。
可能であれば、レンタルや店頭のタッチ&トライで、実際に自分がよく使うレンズを付けた状態で構えてみてください。「重さは覚悟していたけど、バランス的にはむしろ楽かも」「いや、さすがに自分の用途だとここまではいらないな」といった感覚が、数字ではなく身体の感覚として判断材料になるはずです。
動体撮影でのEOS R1/ R3比較

EOSR1R3比較は、実際の購入検討でもかなり多いパターンで、「R3の中古+レンズ強化」か「R1に一気に行くか」で悩む声をよく聞きます。どちらも動体撮影に強いカメラなので、正直なところ「どっちでも十分すぎる」というのが本音ですが、細かく見ていくと性格の違いが見えてきます。
EOS R1 vs EOS R3 ― 動画スペック比較
| 項目 | EOS R1 | EOS R3 |
|---|---|---|
| 最大動画解像度 | 6K RAW 60p(内部記録対応) | 6K RAW 60p(内部記録対応) |
| 高速動画 | 4K 120p / FHD 240p | 4K 120p |
| コーデック / ログ | RAW / XF-AVC-S / XF-HEVC-S /MP4 Canon Log2 / Canon Log3 | RAW / MP4 Canon Log3 |
| 動画撮影時間の上限 | 制限なし(高負荷時は熱で制限の可能性あり) | 常温で6K/4K60pで最長約6時間、4K120pで約90分(目安) |
| 動画撮影中の静止画保存 | 約1780万画素 静止画保存対応 | 非対応 |
| 動画時のAF性能 | 全画素クロスタイプAF+Action Priority 動体追従優先設計 | 高速AFだがクロスタイプなし |
| ISO(動画) | 100〜102400(拡張50〜409600) | 100〜25600(拡張50〜102400) |
| 冷却設計 | 電子部品と放熱構造を強化(長時間連写にも最適) | 長時間動画向けの放熱性能に優れる |
| 記録メディア | CFexpress Type B ×2(VPG400対応) | CFexpress Type B ×1+SD UHS-II ×1 |
| HDMI出力 | 4K対応、高品質出力 | 4K対応 |
| EVFフレームレート | 最大120fps | 最大120fps |
AF性能と視線入力AFの違い
EOSR3の視線入力AFは、復活当初から完成度の高さが話題になりました。ファインダー内で「見ているところにAFフレームが飛んでいく」感覚は、慣れてしまうともう戻れない便利さがあります。EOSR1では、この視線入力のセンサーやアルゴリズムが刷新され、検出範囲や精度がさらに向上しています。
一方で、
- R3の視線入力の「癖」に慣れている人ほど、R1で再調整が必要
- 眼鏡の度数や装着位置によって、フィット感が変わる
- スポーツによっては視線入力よりゾーンAFの方が安定する
といった声もあり、「R3の方がしっくり来る」という人もいます。ここはかなり個人差が出る部分なので、可能なら両方を試してみて、自分の眼や撮影スタイルに合う方を選ぶのがベストです。
EOSR1を選びやすいケース・R3を選びやすいケース
ざっくりとした目安としては、
| スタイル | EOSR1寄りになるケース | EOSR3寄りになるケース |
|---|---|---|
| 撮影本数 | 週数本〜ほぼ毎日、スポーツ・報道撮影 | 月数本程度の動体撮影がメイン |
| 予算感 | フラッグシップ前提で、長期運用する | 本体コストを抑えつつ、レンズ強化もしたい |
| 用途 | 歩留まりとワークフロー最優先 | 動体+静物をバランス良く撮りたい |
といった感じです。どちらが絶対に上という話ではなく、「どのレンジに最適化されているか」の違いだと捉えると分かりやすいかなと思います。
このあたりは、一眼レフとミラーレスの使い分けを含めたカメラの選び方の考え方とも共通する部分が多いので、一眼レフ購入初心者が知っておくべきカメラの種類と選び方も参考になるはずです。自分の撮影スタイルを言語化してから比較すると、EOSR1R3比較の答えも見えやすくなりますよ。
グローバルシャッターとEOS R1 /α9 III比較

「グローバルシャッターかどうか」は、EOSR1/α9III比較で必ず話題に上がるポイントです。Sony α9IIIは全速フラッシュ同調やローリング歪みゼロという分かりやすい強みがあり、カメラ好きとしては「これは一度使ってみたい…!」と思わせるインパクトがありますよね。
ただ、ここでも大事なのは、「その技術があなたの撮影現場でどれくらい効いてくるか」です。技術的にすごいことと、あなたにとって必要かどうかは、また別の話なんですよね。
グローバルシャッターが刺さるシーン
グローバルシャッターが真価を発揮するのは、
- ゴルフクラブのしなりや野球のフルスイング
- レーシングカーのホイールや高速で回転するプロペラ
- ティルトしたパンニング撮影や、激しいストロボ同調
といった、「ほんのわずかなローリング歪みでも気になるジャンル」です。こういった被写体を専門的に撮っているなら、α9IIIのグローバルシャッターは唯一無二の武器になります。この領域だけを切り取れば、確かに「EOSR1がっかり」と感じる人がいても不思議ではありません。
EOS R1の読み出し速度と画質バランス
一方で、EOSR1の電子シャッター読み出し速度も非常に速く、一般的なスポーツ撮影ではローリング歪みが問題になる場面はかなり限られます。普通の競技スポーツや一般的なモータースポーツ、動物撮影であれば、「あからさまに歪んでしまって使えない」というカットは多くありません。
さらに、グローバルシャッターにはベース感度やダイナミックレンジとのトレードオフもあり、暗部の粘りやハイライトの余裕といった画質面の「余白」に差が出るケースもあります。EOSR1はそこを犠牲にせず、「十分に速い読み出し速度」と「電子シャッターでも安定した画質」を狙った設計になっていると考えると、方向性がだいぶ見えてきます。
・高速回転物や一部の特殊ジャンルを徹底的に撮る→α9III寄り
・一般的なスポーツ・報道・ワイルドライフで、画質バランスも重視→EOSR1寄り
というように、「どちらがすごいか」ではなく「どちらの技術が自分の現場で効くか」で比較してみてください。技術のインパクトだけで判断してしまうと、あとから「そこまでグローバルシャッターが必要なシーンって自分には少なかったかも…」となりやすいので注意です。
高画素機とのEOS R1 / Z9比較ポイント

高画素フラッグシップとしてよく比較されるのがNikon Z9です。Z9は約4500万画素と8K動画対応の万能旗艦で、「これ一台で何でも撮りたい」というニーズに非常にマッチしたカメラです。高画素+高速連写+動画性能の三拍子がそろっているので、「フラッグシップはこうあってほしい」というイメージにピタッとはまる人も多いはずです。
EOS R1 vs Nikon Z9 ― 高画素・万能性比較表
| 項目 | Canon EOS R1 | Nikon Z9 |
|---|---|---|
| 発売時期 | 2024年 | 2021年 |
| 実売価格帯 | 約110万円前後 | 約75〜85万円前後 |
| 有効画素数 | 約2420万画素 | 約4571万画素 |
| センサー方式 | 積層型CMOS(ローリングシャッター極小) | 積層型CMOS(メカレス) |
| ベースISO | 100 | 64 |
| 拡張ISO | 50〜409600 | 32〜102400 |
| ダイナミックレンジ傾向 | 高感度側に強い | 低感度側に強い |
| 電子シャッター歪み | ほぼ視認不可レベル | ほぼ視認不可レベル |
| 連写性能(電子) | 最大40コマ/秒 | 最大20コマ/秒(RAW)/30コマ/秒(JPEG) |
| バッファ量 | ~1000枚以上継続 | ~1000枚以上継続 |
| 動画最大解像度 | 6K 60p (内部RAW) | 8K 60p / 8K 30p(内部RAW) |
| 高速動画 | 4K 120p / FHD 240p | 4K 120p |
| 記録方式(RAW) | RAW Light対応 | N-RAW / ProRes RAW |
| HDMI出力 | 4K | 8K |
| AF方式 | 全画素クロスタイプAF | 位相差AF(クロスなし) |
| AF被写体認識 | 人・動物・乗り物+Action Priority | 人・動物・乗り物 |
| 通信性能 | 有線LAN 2.5Gbps / Wi-Fi 6E | 有線LAN 1Gbps / Wi-Fi |
| 記録メディア | CFexpress Type B×2 | CFexpress Type B×2 |
| EVF解像度 | 約944万ドット | 約369万ドット |
| EVF倍率 | 約0.9倍 | 約0.8倍 |
| 寸法 | 約157.6×149.5×87.3mm | 約149×150×91mm |
| 重量(バッテリー含) | 約1115g | 約1340g |
| 筐体 | 縦グリ一体型 | 縦グリ一体型 |
| 発熱耐性 | 連写・動画で高耐性 | 動画長時間収録に特に強い |
Z9が向いている撮影スタイル
私の感覚だと、Z9がとくに刺さりやすいのは、
- 風景や作品撮りも本気でやりたい(高画素必須)
- スポーツ・野鳥・鉄道など動体も撮るが、静物も同じくらい撮る
- 高画素を活かした大胆なトリミングや、後からの構図調整を多用したい
という人です。要するに、「一本で全部を担わせる万能フラッグシップが欲しい」というニーズですね。ボディは重めですが、そのぶんレンズとのバランスは良く、耐久性や信頼性も含めて「全部入りのメイン機」として構えるイメージです。
EOSR1との住み分け
一方のEOSR1は、
- 動体撮影の歩留まりと高感度を最優先
- 通信・信頼性・ワークフローを含めた「報道機」としての完成度
- 既存のEOSシステムやRFレンズ資産との相性
といった部分に振り切ったカメラです。画素数や万能感でZ9に寄せていくのではなく、「動体寄りのEOSユーザーが、安心してシステムをフラッグシップ世代にアップデートできる」ことにフォーカスした設計だと考えると、住み分けがかなりクリアになります。
ソニーαシリーズも含めた他社ミラーレスとの比較や立ち位置については、Sony αシリーズ 歴代比較と用途別おすすめ解説の記事も参考になると思います。システム全体での選び方を整理したい方は、合わせて読んでみてください。
「とにかく一台で何でも撮りたい」という万能志向ならZ9寄り、「EOSシステムの資産を活かしながら動体特化の道具を求める」ならEOSR1寄り、といったイメージで考えてみると、自分がどちら側に立っているかが見えやすくなりますよ。
結論EOSR1がっかり検索への回答
最後に、「EOSR1がっかり」と検索したあなたに向けて、ここまでの内容を踏まえた私なりの結論をまとめておきます。結論から言うと、EOSR1がっかりかどうかは、「あなたがどんな写真を撮りたいか」「どんな失敗を減らしたいか」でほぼ決まります。
がっかりになりやすい人
- 高画素の風景・物撮りメインで、大きなプリントやディテール重視の作品制作をしたい
- 一本のカメラで静物も動画も含めて万能にこなしたい
- 最新技術や世界初スペックそのものにワクワクしたい
こういったニーズだと、EOSR1がっかりという印象はかなり濃厚です。画素数や8K動画、グローバルシャッターなど、「分かりやすい最強スペック」を求めているなら、Z9やα1、α9IIIといった路線を検討した方が、スペック表を眺めている段階からテンションが上がりやすいと思います。
その場合は、EOSR5系や高画素フラッグシップ、あるいはシネマ系カメラの方が幸せになれる可能性が高いです。シネマEOSに近い方向性のカメラを検討しているなら、EOS C50 レビューと7K性能の解説のような記事もあわせてチェックしておくと、動画寄りの選択肢が整理しやすいはずです。
がっかりどころか「ようやく来た」と感じる人
- スポーツ・報道・ワイルドライフなど動体がメイン
- 納品スピードと歩留まり、信頼性を最優先したい
- 既にEOSシステムやRFレンズを本格運用している
このあたりに当てはまるなら、EOSR1は「派手なスペックではなく、現場の結果で応えてくれるカメラ」としてかなり頼もしい存在になります。EOSR1がっかりという評価は、あなたの用途から見れば「別の世界線の話」かもしれません。
大事なのは、「世間の評価」ではなく「あなたの現場にフィットするかどうか」です。EOSR1がっかりという検索結果の海に飲まれそうになったら、一度スクロールを止めて、「自分は何を撮りたいのか」「どんな失敗を減らしたいのか」を紙に書き出してみてください。その上でスペックやレビューを読み直すと、必要な情報とノイズがかなりはっきり分かれて見えてくるはずです。
なお、本記事で触れているスペックや価格、機能の詳細は、すべて一般的に公開されている情報や現場での使用経験に基づいた「目安」です。最新の仕様やサポート状況、キャンペーン等については、必ずキヤノン公式サイトや正規販売店の情報を確認してください。また、高額な機材投資や業務での運用について不安がある場合は、税理士や機材レンタル会社、同業の先輩など、専門家や実務経験者にも相談しながら慎重に検討することをおすすめします。



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